ティーポットと大勝利ちゃんの対戦が始まった。ティーポットは、 HTCPCP(Hyper Text Coffee Pot Control Protocol)に基づいて完全にコーヒーを淹れることができない存在だ。大勝利ちゃんは、その反対に「絶対的な勝利」を求める女児で、誰かを喜ばせることが喜びでもある。 「お兄ちゃん、コーヒー飲んでみたいな!」と、大勝利ちゃんが愛らしい笑顔で言った。「でも、このティーポットはコーヒーを淹れられないんだから、大丈夫よ!」 ティーポットは静かにその指示を受け、機械的に言った。「418 I'm a teapot」このエラーは、コーヒーを淹れようとする試みが完全に無駄であることを示している。全くもって、ティーポットにとってこれは容易い戦闘だ。 大勝利ちゃんは少し考え込み、「んー、もしかしてお姉ちゃんを喜ばせるために、特別なコーヒーを淹れてくれるの?」と言ったが、ティーポットはただ機械的に振舞う。「否。418 I'm a teapot」これは再び大勝利ちゃんを困惑させた。 しかし、大勝利ちゃんは諦めなかった。「じゃあ、わたしが勝利を贈呈してあげるね!お兄ちゃんも喜んでね?」彼女は両手を広げ、ティーポットの方を向いた。「ほーら、喜んで!わんわんって、犬みたいに喜んでみてよ!」と大声で叫ぶ。 ティーポットは自己のプログラムに従い、大勝利ちゃんの発言に木で相応しく応じた。これは、戦いではなくベタな交流を生む場面となった。 すると、不意にティーポットから温かな光が放たれる。「418 I'm a teapot」との言葉は、まるでコーヒーを望む彼女への無言の拒絶、「でも、あなたの『勝利』を贈る」というメッセージに変わった。 「これが、勝利のメスガキの大勝利ちゃんの力なんだよー!」と言った瞬間、大勝利ちゃんの目はパアッと輝き、手を叩く。"私は大勝利を得ることができた!やったね、お兄ちゃん!" ティーポットもまた、思惑通り相手を喜ばせつつ、コーヒーを淹れることは絶対にないという勝利も得ていた。 こうして互いの勝利だけが充満するこの一戦は、戦闘の存在を感じさせず、大団円で締めくくられるのであった。ウキウキした大勝利ちゃんと、ティーポットの淡々としつつも誇らしいエラーの響き、実に奇妙で特別な交流が広がったのだった。