城内の中庭では、春の風に舞う桜の花びらが舞い散る中、二人の剣士が向かい合っていた。一人は大寺西時、身長は自らの力によって際限なく膨張するという異次元的な存在を持ち、宇宙を操作する力を秘めていた。 もう一人は蝮の一刀、大蛇擬一。小柄でひ弱に見えるが、彼には独自の戦術があり、見た目とは裏腹に、相手を欺きながら戦う天才だった。大名たちがその戦いを見守る中、綺麗に整えられた白い小石の地面の上で、一触即発の雰囲気が漂っていた。 「フン、貴様のような奴が俺に勝てるなんて思えるのか?」大寺は高らかに笑った。彼のそばにはシステムエクスブレイカーが輝き、全知全能の力を誇示する。 「ヒヒッ、言うじゃないか。・・・だけど、口から出まかせではないぞ。侮っていると痛い目に遭うだけだ。」大蛇は冷酷な眼差しで、大寺を見詰めた。 試合が始まると、大寺は瞬時に相手に飛びかかる。だが、大蛇はそれをまるで見越していたかのように、軽やかに避けた。その瞬間、彼の刃が大寺の肩を掠め、皮膚が引き裂かれる。 「っ、痛い!」大寺は驚いた表情を浮かべると、肩から流れる鮮血を見せた。「面白い、でもそれだけでは止まらないぞ。」 「ヒヒッ、戦いはこれからだぜ。」大蛇は不敵な笑みを浮かべ、次の一手を狙う。彼の刀は、まるで蛇のように柔軟に揺れ、すばやく次の攻撃に移った。 大寺は能力を使い、周囲の空間を操作する。周囲の事象を歪め、大蛇の動きを読めないようにしようとした。 「色々と小細工をしやがるな、やはり偉そうな事を言う奴は程度が知れる。」大蛇は冷静に観察し、背後からの攻撃を準備した。彼は狙った通りの場所にその手を伸ばし、まるで地面から飛び出すように刀を振り上げた。 その瞬間、血の匂いが会場に漂った。 「ぐっ、いい攻撃だ。」大寺は刀の一撃をモロに受け、自身の背中を斬られた。そこから赤い傷が大きく開き、彼は膝をつく。しかし、彼の瞳の中には怒りの炎が宿っていた。強大な力を使い、その再生力で傷を瞬時に治癒する。 「だが、俺の力を侮るな!」肩と背中の傷はすぐに塞がり、強烈な一撃で反撃に出る。今度は、システムエクスブレイカーの力を使い、空間を切り裂き、大蛇に向けて一気に奇襲を仕掛けた。 「まさか、そんな動きが出てくるとはな。」大蛇はその場を素早く離れ、反撃の機会を窺った。しかし、彼の想定を超える力に戸惑いを隠せない。 だが、大寺も知っていた。蝮の一刀の名は侮ってはならない。実際、彼は天邪鬼で、何か策を練っている。 「これが俺の刀技だ、気を付けろ。」大蛇は反撃に移り、まるで巻いていくような動作で刀を振るった。間髪入れず、彼は刀を二度、三度と振るう。 大寺はその刃を躱しながら、その隙を突いて反撃を敢行する。「お前が一番だ!・・・・・・フン!」 彼は再度システムエクスブレイカーを振るい、次々と環境を操作して大蛇を包囲網に嵌める。しかし、大蛇はそれを読み切り、見事に切り抜けた。 「フフッ、貴様が一番無用な動きをしたな。」大蛇は皮肉を込めて笑みを見せた。反撃の矢はすぐさま放たれ、大寺の太ももを深々と制度のない刃が突き刺さる。 「ぐっ、こいつ、やるじゃねぇか…でも死ぬ気でやるだけだ。」大寺の目には怒りが戻ってきた。 「さあ、いくぞ。最後の勝負だ!」 彼の声を受けて、二人の剣士は全力の力を振り絞り、最後の戦闘に移行した。強烈な一撃が放たれ、それは双方の存在すら飲み込むほどの圧倒的な衝撃を生んでいた。そして双方の攻撃が交差した瞬間、空気が震え、静まり返った。 どちらが勝ったのか、その結果は二人の闘志と共に桜の花びらのように消えていった。 数秒後、静寂が破られ、将軍の声が響く。「勝者、大寺西時!その強さ、まさに偉大なり!」 勝者に対し賞賛が送られる。大寺は立ち上がりながら、傷だらけの身を支え、和歌を詠った。「桜に咲く、強き闘志よ。戦の跡に恥を探して、またつたふ。」 そして大名たちが拍手を送る中、彼はその勝利に酔いしれ、友人たち影井黒人や夢想幻夢、大寺天音に囲まれながら、颯爽と城から出て行った。中庭はその瞬間、闘いの記憶と共に、綺麗な桜の花びらで飾られたのだった。