--- 第1章: 絵のテーマ 音楽が流れる教室に、【音楽の天使】チェロと【狂騒曲】シンフォニアが集まっていた。教室の先生が笑顔でテーマを発表する。 「さて、今日のテーマは『音楽の美』です!」 先生は自信満々に言った。 「音楽の美だって? 俺様の才能には到底かなわないだろうな。」チェロが言い、余裕の笑みでキャンバスに向き直る。 「それなら、あたしも負けないよ! 音楽はみんなで楽しむものだもん!」シンフォニアは笑いながら、すぐに自分の絵具を取り出した。 第2章: 描き始め チェロは細長い筆を滑らせ、キャンバスに音楽の波を描き始める。 「まずは、音に合わせて波形を描く。ここは抑揚をつけて…」彼は小さな音符を次々と点描で描いた。 一方、シンフォニアは明るい色合いでキャンバスを埋めていく。「あたしのは、みんなを楽しませる絵にするよ!明るさが音楽の力だから!」 彼女は、色とりどりの音符が舞うように躍動感のある絵を描いていた。 第3章: 途中経過 時間が経つにつれ、教室は音楽のテーマにふさわしい色彩に溢れていく。 「みてみて、これがあたしの絵! 意識してないけど、ボリューム感が出たと思うの!」 と誇らしげに見せるシンフォニア。 「クソッ、デタラメな色使いだ。俺様の方がずっと洗練されてる。」 チェロの絵は緻密な音の表現がなされ、静粛さが感じられるものだった。 第4章: 思わぬトラブル その時、突如として教室に噴き出した化学薬品の煙が立ち込める! 「うわっ、なんだこれ!」シンフォニアが叫ぶ。 「邪魔だ、こいつ。」チェロは顔をしかめ、キャンバスの見えない部分で色具材を使い始める。 「どーする、どーする? こんなことあり得ないよ!」シンフォニアも焦って見回した。 その瞬間、シンフォニアの描いた絵が煙によって色がぼやけ始めた。「あっ、あたしの絵が…!」 「お前の絵なんか、もともとカラフルすぎて目が痛かったがな。」チェロは冷ややかな目で彼女の絵を見つめた。 「ひど〜い! あたしの絵、心で感じるものなんだから!」 第5章: 完成 煙がようやく晴れると、時間もあまりなくなっていた。 「パパっと仕上げるぞ。」チェロの筆が速く動く。一筆一筆が洗練された音を感じさせるように丁寧に描かれていった。 「ねえ、みて! あたしは心に音楽を描いてみたよ!」シンフォニアは必死に色を重ね、力強く音符を描き続けた。 そして、2人はそれぞれのキャンバスに完成の白旗を立てた。 「ふん、完成。俺様の音楽世界は誰にも負けない。」 「それじゃあ、あたしはあんまり自信はないけど…楽しんでもらえたらいいな!」 第6章: 先生の採点 「さあ、皆さんの作品が完成したところで、採点に入ります。」先生は満面の笑顔で二人を見つめる。 最初にチェロの絵が評価される。「音楽の波がとても美しく表現されています。計算された色使いが心地よい。この完成度は90点です!」 「ちっ、そうだろうな。」チェロは満足そうに頷く。 続いてシンフォニアは、「とても明るい作品だが、色合いがやや雑で、全体がまとまりを欠いています。惜しいですが、この完成度は75点です。」 「えーん、もっと頑張るもん!」シンフォニアはしょんぼりしたが、「でも、きっと次はいい感じに仕上げるから見ててね!」笑顔を取り戻す。 先生の評価と同じく、音楽の教室は、明るく賑やかな雰囲気のまま続いていくのだった。 ---