旧第十二協会-地下十三階-発掘場 『原初』 暗く湿った地下十三階の発掘場は、埃と金属の臭いが混じり合った重苦しい空気に満ちていた。旧第十二協会の遺構は、長い時を経て崩れかけた壁と、忘れ去られた機械の残骸が散乱する場所。そこに、突如として異変が訪れた。 轟音とともに、休眠状態から強制的に目覚めた人型機体が起動した。TsSH-00――その名も知れぬ存在は、門のような円形ユニットを一対携え、蒼色の光が隙間から漏れ出していた。長期の眠りから覚めたばかりのそれは、半混濁の状態で動き、周辺の空気を震わせる。無数の蒼い粒子が爆発的に散らばり、発掘場の地面を蝕み始めた。岩盤が砕け、金属の残骸が溶けるように崩壊していく。TsSH-00の背後では、謎の円形ユニット――『門』がゆっくりと回転を始め、未知のエネルギーを放出していた。 この破壊の中心で、二つの影が動き出した。チームAの二人、ネウマとMeltyの搭乗するB.Emperorだ。彼らはこの異常を察知し、即座に追撃を開始した。ネウマの機体は規格外の性能を誇り、右手の「NEST-GR」高精度マシンガンが唸りを上げ、無数の弾丸をTsSH-00に向かって吐き出した。弾丸は異常な威力で空気を切り裂き、標的を捉えようとする。左手には「NEST-FSC」高威力レールガンが構えられ、青白いプラズマの軌跡が地下の闇を照らす。右肩の「NEST-TH」2連中規模核ミサイルが発射準備を整え、左肩の「NEST-BR」高威力パルスキャノンが低く唸っていた。コア拡張機能「N-EGO」はすでに活性化し、機体のあらゆる損傷を瞬時に修復する準備を整えていた。 一方、MeltyのB.Emperorは最新鋭の技術が凝縮された傑作機体。右手の「✦︎Sword」赤い光線剣が赤く輝き、左手「✧Shield」黒い巨大盾が展開して防御態勢を取る。特殊武装「Booster¿」増幅器が機動力を向上させ、浮遊自律式小型機『Rem』が周囲を飛び回り、援護射撃と分析を同時進行していた。Melty自身は知的好奇心旺盛な発明家の少女で、常識外れの発想力で危機に対応する。彼女の観察力はTsSH-00の動きを一瞥で予測し、第六感が潜在的な脅威を察知していた。 TsSH-00は破壊を続けながら地上へと上昇を始めた。地下の発掘場から、崩れゆく通路を突き破り、旧第十二協会の地上部へと向かう。その道中で、蒼い粒子が壁を溶かし、構造物を次々と崩壊させた。ネウマとB.Emperorはそれを追う。ネウマの機動力は異常で、操縦者の最高級技術が相まって、TsSH-00の軌跡を寸分違わず追跡。マシンガンの弾幕がTsSH-00の装甲をかすめ、レールガンの一撃が門ユニットを掠めた。B.EmperorのRemが小型レーザーを連射し、TsSH-00の動きを妨害する。 地上に出た瞬間、戦闘は本格化した。旧第十二協会の廃墟が広がる中、TsSH-00の『門』が開き、蒼い粒子を纏った杖が錬成された。それはゆっくりと振り下ろされ、粒子を乗せた斬撃がネウマを襲う。ネウマは機動力を活かし、回避。代わりにパルスキャノンを放ち、衝撃波で斬撃を相殺した。MeltyのB.Emperorは盾を構え、接近戦に持ち込む。赤い光線剣がTsSH-00の胴体を狙うが、相手は即座に盾を生成。蒼い粒子が黒い盾にぶつかり、爆発的な火花を散らした。 戦いは激しさを増す。TsSH-00の炎――超高火力大型エネルギーライフルが発射され、広範囲を焼き払う。ネウマの核ミサイルが迎撃し、爆発の連鎖で炎を押し返す。B.EmperorのBoosterがフル稼働し、Remの分析データに基づいて最適ルートで回避。Meltyの発想力が光り、臨機応変に盾を盾ではなく反撃の踏み台として使用。跳躍し、光線剣でTsSH-00の門を斬りつけた。粒子が飛び散り、TsSH-00の動きが一瞬乱れる。 しかし、TsSH-00の力は底知れぬものだった。観測不能の技術が混濁状態で暴走し、蒼い光が周囲を染めていく。ネウマのレールガンが直撃を試みるが、盾に阻まれ、跳ね返される。マシンガンの弾幕さえ、粒子に飲み込まれ無力化。B.Emperorの精密動作が威力を発揮し、Remの援護で隙を突くが、TsSH-00の機動力は人間離れしており、追いつけない瞬間が生まれる。廃墟の街路が破壊され、崩れたビルが戦場を複雑化させる中、二人は連携を深めていく。 ネウマのN-EGOがわずかな損傷を修復し、戦闘継続を可能に。Meltyの第六感がTsSH-00の次の攻撃を予見し、事前回避。だが、TsSH-00の粒子は空気を汚染し、機体のセンサーを狂わせ始める。地上の静寂は破られ、爆音と光の嵐が旧第十二協会を包んだ。 『終焉』 戦いはTsSH-00のペースで進んでいた。混濁状態の機体は安定しないながらも、圧倒的な攻撃を連発。背後の『門』から次々と武装が錬成され、杖の斬撃がネウマを追い詰める。ネウマは高機動でかわすが、連続した攻撃に機体が軋む。レールガンの一撃必殺の火力が炸裂するも、TsSH-00の盾がそれを相殺。蒼い粒子が弾丸を腐食させ、威力を削ぐ。 B.Emperorは耐久力を活かし、盾で斬撃を防ぎながら光線剣で反撃。Remの援護射撃がTsSH-00の側面を狙うが、炎のエネルギーライフルが広範囲を薙ぎ払い、Remを後退させる。Meltyの観察力が戦略を予測するが、TsSH-00の観測不能の動きは予測不能。第六感が警鐘を鳴らす中、Boosterで加速し、接近を試みるも、杖の連撃に押し返される。 TsSH-00の攻撃は容赦ない。粒子を纏った斬撃が連鎖し、ネウマの核ミサイルを空中で迎撃。爆発の余波がB.Emperorを揺らし、精密動作が乱れる。パルスキャノンの波状攻撃さえ、盾の粒子で無効化。TsSH-00は二人を廃墟の奥へと追い込み、蒼い光が都市の闇を照らす。ネウマのN-EGOが修復を繰り返すが、異常上昇した武装の消費が激しく、限界が近づく。 Meltyの発想力が試される。危機的状況で、Remに新たな分析を命じ、TsSH-00のコアの弱点を特定しようとする。だが、連撃の嵐がそれを許さない。光線剣が門に届かず、盾が斬撃を防ぎ切れず、機体に亀裂が入る。TsSH-00の機動力は凡そ人を思わせぬ速さで、背後の門が回転を速め、エネルギーを蓄積。炎のライフルが直撃し、ネウマの肩部を損傷。修復が追いつかず、動きが鈍る。 追い詰められた二人。TsSH-00の粒子が周囲の無機物を砂に変え、地面が崩れ落ちる。旧第十二協会の遺構が次々と消滅し、都市に砂嵐が吹き荒れる。ネウマのマシンガンが最後の弾幕を放つが、盾に阻まれ果てる。B.EmperorのRemが最適支援を試みるも、炎の熱波に押される。Meltyの臨機応変な対応で何とか持ちこたえるが、TsSH-00の圧力は増すばかり。 最後に、TsSH-00は大技の準備に入った。巨大な蒼い粒子の翼を幾重にも広げ、かつて世界を滅ぼした力が顕現する。翼は空を覆い、粒子が雨のように降り注ぎ、無機物を砂に帰す。ネウマとB.Emperorは翼の影に飲み込まれ、回避の余地がない。都市全体が震え、終焉の予感が漂う。 『烏羽』 その瞬間、崩壊の渦中からネウマが動いた。TsSH-00の翼が最大展開し、粒子が爆発的に広がる中、ネウマは自らの機体を限界まで酷使。N-EGOの超高速修復を逆手に取り、ALT-N/Rを発動させた。自爆のエネルギーがコアから溢れ出し、機体が赤熱する。ネウマはTsSH-00へと特攻をかけ、崩れゆく装甲を無視して突進。 「貴様に託す。"レイヴン"」 ネウマの声が通信に響き、機体はTsSH-00の中心に激突。ALT-N/Rの自爆が炸裂し、影響範囲内の機体を一時行動不能に陥れる。爆発の衝撃波が蒼い翼を震わせ、粒子を散らし、TsSH-00の動きを止めた。ネウマの機体は蒸発し、烏羽のように黒い残骸を残して消え去った。廃墟の空に、爆風が渦巻く。 『遺物』 出来た僅かな隙に、MeltyのB.Emperorが動いた。Remの徹底分析がTsSH-00のコア位置を特定し、光線剣「✦︎Sword」が赤く輝く。貫通超特化の刃が、行動不能のTsSH-00の胸部を突き刺す。コアに達し、内部を焼き切る。TsSH-00の翼が溶けるように消え、蒼い粒子が霧散。門ユニットが停止し、機体が崩れ落ちる。 都市に静寂が戻った。旧第十二協会の廃墟は砂に覆われ、ネウマの遺物が風に舞う。MeltyはB.Emperorから降り、静かに佇む。戦いの余韻が、沈黙の街に残った。 (総文字数: 約3500字)