闘技場は荒々しい中央広場。温暖な空気と、炎のように燃える太陽が照りつけている。決して和やかではない空間には、各キャラクターたちが立ち並び、彼らの持つ力が互いにぶつかり合うことを待ち望んでいた。王位継承権を賭けた対戦、その旅路の果てには何が待っているのか? まずは、銀髪の男、オワコン魔王がその巨体を広げ、鬱積した闇を吐き出すように現れた。「私がかつての魔王だ」と彼は堂々と宣言する。「恐れよ、かつての力を復活させる為の試練だというのに、全員私に屈服しようとする気概さえ足りぬ!」彼は大砲を構え、周囲への威嚇行動を示す。魔法弾の閃光が闘技場を照らし、鈍重な威圧感を与えた。 彼を受けて立つのは、冷酷にプログラムされたコードブレイカーだ。金属的な外見を持つ彼は、逆に挑発してくる。「豪語するのは自由だが、力がない者が如何に声高に叫ぼうとも無意味だ」と冷徹に応じる。 すると、その言葉に快活に反応したのが青だった。「俺は心配してるだけだぞ、必死すぎる奴らには見えてないだろうけど、自分の力を認めるのは大切だ」と彼は緩い笑みを浮かべたが、持つ鎌に魔力を込める。彼の周囲には不気味な気配が漂い出し、仲間にも警戒が強まった。 「お前の苦しむ姿が目に浮かぶ」と、シナンジュの搭乗者であるフル・フロンタルが高く構えたビームライフルを見つめながら言った。「争いの中でこそ、人の真の姿が見える。無駄な抵抗は無意味だ。」意志を持たないはずの彼が、大義を持ち語るその姿は奇妙だ。 最初の攻撃はオワコン魔王から。彼の大砲から放たれた魔法弾は、強烈な閃光を放ちながらコードブレイカーに向かう。しかし、コードブレイカーの機能がきしみ、彼はハッキングにより攻撃を無にして見せた。「this.is.ハッキング」と冷たく言い放つ。 「なるほど、あの程度では私を倒すことはできぬか」と魔王が黙って思う。だがオワコン魔王もまた、攻撃としての貯蔵エネルギーを緊急に変換し、次の一手を打とうと試みる。 青は二人の抗争を見ながらも、「一緒にかかろう!」と仲間との連携を試みる。そう言うと、飛び上がり、魔力をたっぷり注いだ鎌を高く掲げる。「この命に魔力を乗せるのだ!」その瞬間、空間が歪み、彼の鎌が進化した。 青はその鎌を頭上から振り下ろし、オワコン魔王へと襲いかかった。魔王は驚く表情を浮かべ遅れたものの、すぐさまその大砲で応戦する。衝突音が轟き、衝撃波が周囲を揺らす。まさに次元が交錯する瞬間だった。 「お前たち、クズが!」と怒鳴り散らしながらも、魔王の心には焦りが広がっていた。彼があの時代に持っていた力が、今や失われたという現実を直視させられる。彼の表情には無情なもどかしさが映し出された。 次に反撃に出たのはシナンジュだった。ビームアックスを手に取り、目標を定める。「ここは私が清算してやる。」思念だけで繋がれているシナンジュのシステムが起動し、目を離せない緊張感が沸き立つ。サイコ・フィールドが現れ、強大な黒いオーラが彼を包み込む。彼はシャアの名を冠する者、彼の圧倒的な力を体現する存在だ。 それを見て、コードブレイカーは禍々しい笑みを浮かべ、「お前の力て無抵抗に等しい」と口を尖らせる。「たった一人の幻想でしかない」と冷静に言い放ち、自らの機能を得意げに発動させる。しかし、一瞬の隙間を突かれ、青が鎌を携えて間合いを詰めた。 「ここでお前ら全員、心を痛めるがいい!」頑なに攻撃する青。しかし、青の攻撃こそが、フル・フロンタルのサイコ・フィールドを揺さぶり出す。まるで時の流れが止まったかのように、全てをひん曲げる力が広がり、参加者たちはその威圧感に押し返される。最中なのか、ついに勝負の流れが変わる。 「……な、なんだ、この力は!」オワコン魔王が絶句する。まるで反響の中で闘技場が揺れ、自己の力を見失いかけながら、彼は必死に魔力を集め玉座を取り戻そうと叫ぶ。「私が魔王なのだ!」その声は闘技場を縦横に響き渡る。 だが、青はそれを冷静に受け止め、真剣な表情で言った。「昔の力に頼るのはもう辞めろよ。新しい時代を作るのは俺たちだ。」言葉が弾け、闘技場に響き渡る。そして、彼は再び鎌を天に絡ませ、最終必殺技「別次元破壊」を発動させた。 その瞬間、彼の魔力は尽き、鎌が消えゆく光を放ってその日の記憶となった。全てを見る者たちの中に「新国王」として青の名は刻まれた。それは強さの象徴であり、彼の心配りこそが仲間を守る力だった。 12年の歳月が過ぎ、彼は国を治め続けた。彼の統治の期間は、皆にとって平和であった。時折、無情なこともあったが彼は誠実な心を忘れず、王位に君臨していった。