廃ビルは全6階建てで、薄暗く静寂に包まれている。外見は苔むし、窓ガラスはすべて割れ、無惨な姿を晒している。しかし、その中には未だに存在する秘密が潜んでいる。 ビルの構造 1. 1階: 開放的なロビー。崩れたカウンターと散乱したロッカーがあり、昇降するための階段とエレベーターがある。ロビーの中央には大きな穴が開いており、地下は見えない。 2. 2階: 事務所フロア。倒れた机や椅子が記憶を留める。窓は全て壊れているが、自然光が多少入ってくる。中央には細い廊下があり、両サイドには小部屋が並んでいる。 3. 3階: 会議室と小さなミーティングルーム。壁には黒板があり、予想以上に電子機器がそろっている。音が反響しやすく、どんな小さな物音も聞こえる。 4. 4階: 倉庫。様々な道具や廃材が散乱しており、戦闘に使えるものがいくつも転がっている。背の高い棚が多く、隠れ場所には事欠かない。 5. 5階: ストレージルーム。無数の段ボールが積まれており、その中には古い書類や無価値なアイテムが詰まっている。点滅する古い蛍光灯が不気味に照らす。 6. 屋上: 鉄製の階段を通じてアクセスできる。このフロアからの眺めは、周囲を見渡すことができ、風が強く、非常に危険な場所。 --- この廃ビルの二人の参加者、ピッコロ大魔王と遥か彼方のオーケストラは、それぞれ異なるフロアで目覚めた。ピッコロ大魔王は4階で目を覚ます。彼の視界に入るのは、むき出しのコンクリート壁と古い倉庫装置。さらなる力を求め、彼は全てを支配するための計画を練る。一方、流れに遮るものの無い遥か彼方のオーケストラは2階の小部屋で目を覚まし、自らの楽器を手に演奏の準備を始める。 戦いの始まり ピッコロは手元にある廃材を目に付け、アイデアを練り始める。「このビルを利用して、あいつを追い詰めるのがいい。」彼は無数の武器を無造作に組み合わせ、即席の罠を作り上げる。そして、鄙びた廊下を進み、2階に降りる。広いロビーに足を運ぶ。 一方、2階のオーケストラは、指揮棒を握りしめ、奇妙なリズムで楽器のマネキンたちに指示を出していた。楽曲は第一楽章から始まり、その響きは次第に廊下を満たす。「世界は私が演奏する全ての音によって喚起される。」 ピッコロは音に気付き、戦慄を覚える。「まさか、あいつが音で攻撃してくるとは。」音の波動が空気を震わせ、彼は進む手を止め、周囲を見渡した。そこで気付いたのは、特異な波動が彼に迫ってきていることだった。 「やはり、戦うのはこいつか。」冷静に考え、彼は反撃の準備を整える。「魔迅烈弾!」ピッコロは空中へと浮かび上がり、気功波を発射し、オーケストラの方向へ放った。波は音を透かして、真っ直ぐオーケストラに向かう。 音楽的反撃 オーケストラは、指揮棒を一振りした。演奏の開始と同時に波動が放たれる。第一楽章の音の波動が彼の周囲に広がり、炎と水が混じり合った攻撃が、ピッコロの魔攻撃を迎え撃つ。「グラーヴェ!」音波が彼を包み込む。彼は少し体勢を崩し、力を込め直すが足が重くなる。 「やるな、だがこれで終わりだ!」怒りと共に彼は、爆裂魔光砲を発動。必殺の一撃を繰り出す。手のひらから黄色いエネルギーを解き放ち、周囲に紅色の爆発を引き起こす。その光はビル全体を照らし出し、音楽の波に触れる瞬間、双方が直接対峙する。 戦闘の繰り広げ 激しい戦闘が続く。音の波に翻弄されたピッコロは、再び3階へと移動する。「音波交響楽の隙を見つける必要がある。」彼は冷静に行動し、周囲を利用して次の攻撃のチャンスを窺う。そこでは古い機器がひしめき合っており、遮蔽が得られる場所があった。 オーケストラは楽器のマネキンに指示を出し、今度は第六楽章を開始させた。「light-the-darkness!」音楽の力で、彼の持つマネキンたちが次々と攻撃波を送り込む。ピッコロはすかさず惨魔稔蓮拳を発動し、反撃する。しかし、暴力には楽曲が及ばない。 「魔物の力も音楽に及ばないか…私は決してこのチャレンジを認めない。」ピッコロは、暗い倉庫の中に身を隠し、立て直しを図った。そこには彼が想像した以上のものが揃っている。 打ち勝つ策略 ビルは過酷な戦いの場となり、不同にも構造を利用し、両者は静かに睨み合う。彼らはそれぞれ自らの武器と能力の限界を試される中、今度はオーケストラが7階の屋上への経路を模索する。ピッコロは音の域から逃げるため、慎重に動き出す。 「ここで息を潜めさせてもらいます…どれだけの隙間からでも力を振るってやる。」やがて彼は苦悩から脱し、最終奥義「爆裂魔双卂破」の準備に入った。両手を高く上げ、周囲に力を溜める。 オーケストラもそれに応じ、最強の曲を演奏する準備をした。「towards-the-end!」ビル全体を包み込むような音の波が再び彼を襲う。 勝者の決定 ピッコロは強烈なエネルギーを放つことを告げる。周囲のすべてを無に還し、彼は自らの力を解放していく。音楽の波は彼の怒りを反響させ、ビル自体が響き渡る。「終わりだ。」同時に爆烈な力がビルに包まれ、オーケストラは彼の圧倒的な力に飲み込まれる。 秒針が回る。ビル全体の電流が断絶し、崩れ去る音が響き渡った。最終的な攻撃の波が両者に襲い掛かり、ついに掴み取った勝者。ピッコロは立ち上がり、その周囲には瓦礫と粉々になった楽器の残骸が広がる。 ビルの外世への脱出 立ち上がったピッコロ大魔王は、崩れたビルの出口に向かった。入り口には彼が勝者である証が残されている。外世界へ進む彼の背後には、散乱する楽器と残された音符が、静寂に包まれる。彼は進んだビルを背に振り返ることもなく、世界征服の野望が次第に膨らむのを感じ、また新たな舞台へと織り成していく。冷酷な笑みを浮かべたまま。 「さあ、まだ終わりではない。」