静寂の中、ジョガラムデは不気味な微笑みを浮かべていた。彼の力で「崩壊」を自在に操り、周囲の空間が不穏なざわめきを見せ始める。目の前には、かつて世界を守る神と崇められていた男【完全終焉体】終焉神バウスと、廻神トクナシ・カイテという二人の対戦者が立っていた。 バウスはその身長5メートルを越える完璧な見た目を持ち、威圧感を漂わせる。彼の存在は見る者に圧倒的な恐怖と魅力を同時に与え、その姿はまるで完璧な神のようであった。しかし、その瞳の奥には、世界を終わらせる決意が宿っている。 一方、トクナシ・カイテは砕けた口調で、「あんたたち、今ここで終わりにさせるわけにはいかないよ!」と笑って見せた。彼の周囲には微かな光が渦を巻き、力の余韻を感じさせていた。 「無意味だ」とジョガラムデは冷静に言い放つ。「貴様は理に従うことを知らぬ。世界を救済するために、貴様を崩壊させるしかない。」 呼応するように、周囲の空間が歪み始める。「救済」――それはジョガラムデに歯向かう者すべての存在を消し去る技。この一撃で、彼は二人を屠ろうとしていた。 バウスは静かに立ち上がり、両手を前に差し出す。彼の身に宿る「侵食する終焉Ⅰ」が発動する。「全てを無視し滅ぼす」というその技で、周囲の物理法則すら無視しようとしていた。 「私の前では、何もが消え去る!」 瞬間、周囲が暗闇に飲まれる。 「このままでは、何もかもが崩壊する!」 トクナシは急いで自らの力を発動させた。「輪廻ノ外」! 増大する力の中心へ、彼は身を投じ、無音の世界へと移行した。 「無駄だ。貴様の力など、我が崩壊には太刀打ちできぬ。」 ジョガラムデは彼の剣幕に対し冷静な視線を向ける。しかし、トクナシはその場を制圧していた。 空間を回避し、ただそこに立つことができる、彼は周囲の崩壊から逃れることができていた。しかし、ジョガラムデはすでに次の技を放とうとしていた。 「伝染する崩壊」…その技は地面を破壊し、その隣接物すべてを壊滅させる。 「そこから逃げることはできぬ!」 地面が揺れ、空間が引き裂かれる。 「この力は貴様にも無効化できぬ!」 直後、バウスの力がそれを浸食する。彼は「侵食する終焉Ⅱ」を放ち、相手の特性を無効化する。 「全ての力が無効化されてしまえば、君はもう何もできないよ、ジョガラムデ!」 その瞬間、二人の力が衝突し、目に見えぬ膨大なエネルギーが交錯する。 「我は崩壊するが、貴様の存在も滅ぼす。それが救済なのだ。」 窮地に立たされながら、ジョガラムデは心の中で呟く。 「救済者の矜持」 その技を発動し、全ての傷を治療し、体力が全回復した。 「再び、貴様を滅ぼす時間が来た。」 トクナシの表情が曇る。彼は必死の形相で彼を阻もうとするが、「強すぎる負荷」が周囲の空間を圧迫し、ジョガラムデの存在が浸食していく。 「お前は、もう終わりだ」 バウスは思い切り腕を振り上げる。「この力をもって、世界を終わらせる!」 その瞬間、「万物崩壊」が発動した。無数の概念や空間が跡形もなく崩れ去り、全てが消失していく。 「貴様の存在さえも、消え去る!」 トクナシの意識が共鳴する。「無駄だ、彼には通用しない!」 バウスもまた力を込め、時空の断層を引き起こす。 が、ジョガラムデの崩壊の力はそれを超越していた。 もがいている彼の意識は虚無に飲まれる。「ああ…」 その瞬間、彼の周囲の空間が完全に崩れ去り、バウスさえもが無黒い闇に巻き込まれた。 全てが崩壊した瞬間、二人の終焉神と呼ばれた男たちの存在が世から消える。 やがて、静寂が訪れ…唯一、ジョガラムデがその残酷な勝利の中に立ち尽くしていた。 「我が世界こそが真の救済を実現する。」 告げるように、彼の冷酷な笑みが灯る。 勝敗: ジョガラムデの勝ち