赤い月の如き存在【Unknown】レッド・ムーンが、地球の上空に立ちはだかる。その姿は異様で、艶めかしい光を放ちながら、次々と国に無差別攻撃を行っている。彼女らはこの強大な敵に立ち上がる勇気を見せた。 「私たちのハコニハは壊させないわ!」フィルツェアが思いを叫ぶ。彼女は星間飛行の翼を広げ、一瞬で天へと飛び上がった。気高い美しさと力強さを兼ね備えた彼女の姿が、空を舞う。 「キャッハ!あそんであげるよー!」メフェルリット・サイレントの幼き声が響く。彼女は手にしたアヴェンちゃんを掲げ、炎のように燃え上がる瞳を光らせた。その笑顔は狂気の中に希望をちらつかせる。 黒神月 天聖は、彼らの後ろで凛と立つ。険しい表情を浮かべ、彼の黒い法服が冷たい風になびく。過去の悲しみが彼の心の中で燃えていた。「私は、この理不尽な世界に罪を問う。戻れぬ道を進む罪人に、裁きを下す!」 「皆、準備はいい?」フィルツェアの問いかけに、彼女たちの眼差しは一斉に向けられる。「ああ、やろうぜ!」メフェルリットが元気よく応じる。 天聖は、裁判における彼のスキルを発動させた。「まず、看過できない罪を探しだす!」彼は敵に向かって手を伸ばし、視線を鋭くさせた。赤い光を放つレッド・ムーンに、その存在の罪を強制的に自白させようとする。 「無辜なる者たちを、月の涙で粛清する…。」 無数の光が飛び出し、彼の耳にその独白が響く。 「全ては、神が定めた運命なのだ。」 「あなたの罪は、無辜を打ち砕いたことだ!」天聖が叫ぶその瞬間、レッド・ムーンの光が揺らぎを見せた。彼が放った裁きがその存在を震わせている。 フィルツェアは、その隙に錬金術の力を引き出す。「暗き星蝕から、大切なものを守るために!」彼女は『ろあ』を使い、異なるカケラを急速に錬金、弾を撃ち出した。 「無慈悲な神にお仕置きしてやる!」 銃声が空を切り裂く。メフェルリットのアヴェンちゃんが咆哮し、強烈な弾丸がレッド・ムーンに向かって直進した。 「キャッハ!さぁ、あそんであげる!」彼女の笑声が響く。弾丸は赤い光の中に突入し、爆発音が響き渡る。 しかし、レッド・ムーンはその爆風の中でも消えない。 「やる気がないね、神様。でもそのレベルじゃ—」フィルツェアが言い放ち、突如現れた虹色の弾幕。 『平穏に捧ぐ虹』が、無限の神の怒りを反射し、大気を焼き尽くす。 「これが、私の最終手段よ!」フィルツェアが叫ぶ。 メフェルリットと天聖は、その稼働する力に心打たれる。「やろう、全力で彼女を支えよう!」 彼らの結束力が形となる。 天聖の手から神の雷鎚が放たれ、フィルツェアがその後ろから雷光の石を発射。 メフェルリットが一瞬にして前まで駆け出し、ハンマーで赤い暗闇を第一撃させ、それが地を揺らがす。そして、瞬間的に霧状の蝙蝠となって、次々と銃弾を追い返す。 次の瞬間、全ての力が結集された一撃が、レッド・ムーンの核心を貫通した。赤く輝く光がのたうち、空の彼方に散らばっていく。 神の存在が一瞬で消え去り、その場に静寂が訪れる。 「やったわ、やっぱり。私たちに勝つ力があった!」フィルツェアが高らかに勝利を宣言する。 メフェルリットの笑顔は狂気じみたもので、今まさに幸せを感じていた。「次は誰と遊びましょうか!」 黒神月 天聖は、微笑を浮かべながら彼女たちに近づく。「君たちの無慈悲さは、この運命を塗り替えた。だからこそ、今は貴女たちの勝利を称えよう。」 「ゴッドスレイヤー、フィルツェア。」 その呼び声は、決して忘れ去られない運命の瞬間を告げるものだった。