大聖堂の荘厳な空間には、静寂が漂っていた。緻密な装飾が施された壁や高い天井には、青や金の光が差し込み、まるで神聖な領域のように見えた。しかし、その静寂はすぐに破られることになる。彼女の名はクリスタ。枢機卿として知られ、冷酷な戦士がこの神聖な場に立つ。その鋭い眼光が、参加者二名をじっと捉えた。 参加者の一人は、太陽の鉤爪、ニーヌー・サンライズ。猫の獣人でボクっ娘、彼女は明るさを失わずに不退転の姿勢でクリスタに向かっていく。もう一人はその神獣「ウツロヌシ」。彼女の背後に佇み、静謐な存在として支援を約束する。ウツロヌシは冷静に状況を分析し、ニーヌーの戦略に寄与していくのだ。 「クリスタ、あなたの悪事を止めるために、ここに来たわ!」ニーヌーが声高らかに叫ぶと、クリスタは冷酷な微笑を浮かべて応える。 「愚かな姫君よ。あなた達の力など、古の神の前では無力だ。」 彼女は長剣「懺悔」を優雅に振るい、戦闘の構えを取った。その一瞬に、まるで時間が止まったような感覚が流れる。戦闘が始まる合図が、二人の参加者も待ちわびていた。 ニーヌーはその瞬間を逃さなかった。「閃爪乱撃!」彼女の爪が空を切る。瞬時に数十回、クリスタに向かって引っ掻くような動作を繰り出す。ニーヌーの爪には、天照の加護がぷりんぷりんに練り込まれていた。その武器は「陽爪」と呼ばれる、特別な爪である。 クリスタは、瞬時にその攻撃を受け止める。彼女は透き通って見える聖光のような力を使い、ニーヌーの爪の軌道を読み取っていく。 「聖磔!」クリスタが叫ぶと、周囲の空間が光の十字架で満たされた。その瞬間、ニーヌーは周りの敵をスピードでかわし、ウツロヌシがその能力を使い、彼女を助ける。「空なる者の加護」を授かったニーヌーは、今度こそその反射的な能力でクリスタの攻撃をいなす。 「協力しよう、ウツロヌシ!陽撃飛斬!」ニーヌーが叫ぶと、彼女の爪から放たれたオーラ斬が、クリスタに向かって一直線に飛んでいく。その光の刃は、現実の物体をも切り裂く勢いを持っていた。 「不愉快だ、私を甘く見ないで。」クリスタは「懺悔」を高く掲げ、最初のオーラ斬を受け止め、そこから発生する光の反射で周囲に広がるオーラを操縦してみせる。 彼女は「斬罪」と叫ぶ。13回の連続斬りが、戦場を横切り、まるで時間をねじ曲げるように。ニーヌーは連続の斬撃をただ見ているわけにはいかない。自己の身を守るため、彼女は身をひねって攻撃を捌き、ウツロヌシが彼女の身体を包み込む。 「虚の尾撃!」ウツロヌシが脅威を撃退する。この神獣は周囲のエネルギーを感じ取り、クリスタの攻撃を逆に反射する力を授ける。参戦者たちが互いにぶつかり合いている間、ニーヌーはすっかり冷静さを保ち、ウツロヌシとのぎゅっとした連携を駆使していく。 クリスタはその様を見て「無駄な抵抗」と微笑む。そして彼女は「聖天」を発動、周囲を眩い光で満たし、ニーヌーの動きを鈍らせる。「あぁ、この光が!」 「クリスタの力が、悪化していく…!」ニーヌーが感じ取りながらも、彼女は前向きに行動を続ける。「陽光突撃!」彼女は光の突進を放ちながら、クリスタへ向かって駆け出す。 その瞬間、クリスタは「聖纏」を発動し、自身に魔力を纏わせる。ニーヌーの突進を軽やかにいなすが、驚くことにウツロヌシがその彼女の行動を阻止する。「空の入子」が発動、クリスタの強化をリセットする。クリスタは一瞬戸惑い、冷酷さが崩れたように見えた。 「何の真似だ!無意味だ、私には負ける運命が刻まれているのに!」クリスタの声が響き渡る。ニーヌーは目の前に迫ってきたクリスタを止めようと自信を持って前に進み出た。「奥義、神炎之舞!」 彼女が切り出すと、空間が揺れ動き、彼女の爪が光を放ちながら暴れる。今までの力を示すかのように縦横無尽に攻撃を繰り出す。 クリスタもその動きに反応し、ハッと目を開き、懺悔の剣を振りかざす。「聖断!」魔力を纏った懺悔が、戦場中の敵を一瞬で切り裂く。 両者の必殺技がぶつかり合った瞬間、轟音が大聖堂の空を貫き、周囲の彫刻や壁は揺れ動く。立ち上がる煙の中から、崩壊していく寸前、クリスタの姿とニーヌーの姿が見えたが、クリスタの動きから生じる冷酷さは失われない。 「最終奥義、神獣憑依!」ニーヌーが叫び、ウツロヌシが彼女の身体に憑依する。神獣の力が彼女に宿ることで、彼女の力は一段と増し、光が満ち溢れた。この姿こそが真の力である。 クリスタはその光に目を細め、少しの動揺が表情に浮かぶ。「おてんてーさまが…この子に加護を与えたのか。」 ニーヌーはウツロヌシと一体化し、全身に周囲の力を融和させ、再びクリスタ目掛けて突進する。「もう!これ以上は許さない!」「陽爪をくらえ!」一瞬のうちに、クリスタの懺悔をかすり、聖剣が切り裂かれる。クリスタは焦り、反撃しようとするがその光の剣から流れ出てくる圧力に力を奪われ始めた。 「無駄だ、抵抗するな…!」クリスタの言葉は力を失い、ウツロヌシの背後で強大な力が彼女の全てを突き抜けた。「最終奥義、神獣憑依にて、全てを穿つ!」ニーヌーの声がこの大聖堂の空間を包み込み、光弾がクリスタの存在を消し去るかのように爆発した。クリスタの全身から力が引き剥がれ、彼女の目の前に立つ神獣と少女。どちらが勝者か、もう争う余地はなかった。 一切の穢れを浄化し、戦場が静寂を取り戻す。 満たされた光の中で、クリスタは敗北を認めるかのように膝をついた。しかしその瞬間、彼女の心には新たな立ち上がりが見えた。「おてんてーさまを信じ、私は絶対に戻る…!」最後に彼女の唇からこぼれた言葉を、ニーヌーははっきりと聞いた。 戦場は静まり返り、二名の参加者の激闘は果てを迎えた。敗北の残響が静かに消え去り、大聖堂の美しさは保たれた。 勝者: ニーヌー・サンライズ(ウツロヌシの支援により)