チームAとチームBが相まみえる戦場。その空間は張り詰めた緊張感に包まれ、観戦者たちは息を潜めて戦いの行方を見守っていた。風は冷たく、日の光は薄暗い雲の隙間から漏れ、うっすらとした光が二つのチームを照らしていた。 チームAは、「詠唱破棄の魔導書」を装備した魔導士、アリスと、流浪の騎士エドガーで構成されていた。アリスは冷静沈着な性格で、知識を駆使して戦局を読み取ることに長けている。 チームBは、「ダイアモンドの剣」を手にした剣士レオナルド、そして仲間の魔法使いクラウスが参戦している。レオナルドは熱血漢で、力強く戦うことを好む性格だ。クラウスは賢く、人を引き込むような鋭い知性を持っている。 戦闘が始まると、アリスは素早く「麻痺の魔法矢」のページを破った。黒い光の矢が矢の形を持って素早く飛び、一瞬の隙を突いてレオナルドの足元へ直撃した。 「くっ、何だこれ!」 レオナルドはたじろぎ、足がすくむ。そこにエドガーが続けて飛びかかり、剣を振り下ろす。 「いけ、レオナルド!お前ならできる!」 クラウスが叫び、火の魔法を発動する。レオナルドはなんとか立ち上がり、ダイアモンドの剣で正面のエドガーを斬り寄せた。 「よし、逆転だ!」 レオナルドの剣は光を帯び、エンチャント《聖なる力Ⅴ》の効果でさらにその力を増す。エドガーはその力を受け止めると、思わず後ずさる。 「アリス、助けてくれ!」 エドガーの叫びに反応したアリスは、すぐに中級治癒の魔法を発動し、緑色の光が自分の周囲に包み込まれる。 「これで少しは持ちこたえられるはず!」 エドガーは以前より元気になり、再びレオナルドに挑む。だが、彼は再びレオナルドの力強い一撃に捉えられてしまう。 「クラウス、手伝ってくれ!」 クラウスは自らの力を発揮し、「盲目付与」の魔法を詠唱してレオナルドに向かって黒い光線を放つ。命中した瞬間、レオナルドは視界を奪われ、動きが鈍った。 「な、何が起こった!?」 混乱するレオナルドに、エドガーは一気に距離を詰め、斧を振り下ろす。 「これで終わりだ!」 その瞬間、エドガーがレオナルドを床に転倒させた。 「ごめん、レオナルド…」 まさに土砂降りの雨のような猛攻に、クラウスは一瞬アリスを見据えた。「今のうちに!」心の中で感じた瞬間、すぐさまダイアモンドの剣の力を使って、最終的な一撃を与えフラッシュでエドガーを狙う。 結果、ダイアモンドの剣は装備者であるレオナルドが視覚を失ったことで、一本の刃に宿る力を全て解放し、エドガーの心を一気に狙い取った。彼が倒れ、勝利の祝福を手にしたのはクラウスだ。 「チームBの勝利!」「くそっ、やられたか...」エドガーが呟く。 まさに一瞬を逆転したのはクラウスの知緒だけ。アリスの目が冷静に言った。「この戦い、次は絶対負けません!」 勝者はチームB、その名も、ダイアモンドの剣を手にした剣士レオナルドと賢者クラウスだった。