灰に覆われた大地の決闘 灰色の空が低く垂れ込め、極寒の風が荒野を切り裂く。核戦争の爪痕が残るこの大地で、最後の脱出ポッドが静かに佇んでいた。ポッドの周囲には、4つの影が集う。銀河の帝国外れの娘、エミール。高慢な笑みを浮かべ、青髪をなびかせ、華美なドレスに身を包んだ彼女は、手袋をはめた手で優雅に扇を振る。「ふふん、わたくしこそがこのポッドの相応しい御方。銀河お嬢様のわたくしが、こんな惨めな地球に残るなど言語道断ですわ。おーほっほっほっ!」咳き込みながらも、彼女の赤い瞳は獲物を狙う猛獣のようだった。 対峙するのは、【荒野の変異種】ディリスト。黒と金のコートに身を包み、ガスマスク風のペストマスクで顔を隠した始末屋。シルクハットを被り、無言で2点バーストライフルを構える。彼の存在は謎に満ち、噂では0号の因縁の相手だというが、誰もその正体を知らない。言葉を発さず、ただ静かに周囲を睨むその姿は、死神のようだった。 少し離れた場所で、低身長の筋肉質な男、粟坂二良が不気味に笑う。達磨のような顔立ちで、アイスラッガーのような刃物を弄びながら。「フム…弱者どもが集まるとはな。俺は生涯、弱者を蹂躙する者だ。死ぬまで現役だぜ。お前ら、全員ぶっ殺してポッドをいただく!」彼の声は低く、残虐な喜びが滲む。誰も知らない彼の術式【あべこべ】が、静かに発動を待っていた。 そして、最も異質な存在が、中央に浮かぶ巨大な機械装置――国家製のAIシステム機械装置。無機質な金属のボディから、無数の迎撃装置が展開され、周囲に電磁フィールドが張られる。声を発さず、ただ淡々と解析を開始する。「プロトコル起動。敵性存在検知。最適化プロトコル発動。」機械音が響き、4者の戦いを監視する。このAIは味方を生み出さず、ただ自身が防衛の要塞となる。攻撃力ゼロだが、防御は鉄壁だ。 戦いが始まったのは、エミールの先制だった。「わたくしを侮るなんて、許しませんわ! ユニバース・チョップ!」彼女は華麗に跳躍し、手刀をディリストに向かって振り下ろす。自信満々の25の攻撃力が、鋭い風を切る。ディリストは素早さ30を活かし、サイドステップで回避。無言のまま、バーストライフルを連射する。「バーストアンノウン!」銃弾がエミールを狙うが、AIシステムの迎撃プロトコルが即座に反応。電磁フィールドが弾丸を逸らし、装置の周囲にバリアを展開。「解析完了。銃器対抗プロトコル適用。」 粟坂二良は哄笑する。「ハハッ、弱い攻撃か? 俺には効かねえよ!」彼はアイスラッガーを投げ、ディリストに迫る。刃は回転しながら飛ぶが、ディリストの防御力25がそれを弾く。ディリストは反撃に転じ、アックスファイヤーを展開。斧型の火炎放射器を振り回し、炎の渦を粟坂に浴びせる。素早い動きで間合いを詰め、オーバーブースターを発動――火炎を纏ったダッシュで突進し、斧を叩き込む! 攻撃力20の直撃が、粟坂の体を捉えるかに見えた。 だが、粟坂は平然と立っていた。「………フム。強い攻撃ほど、俺には弱くなるんだよ。お前らの全力など、蚊に刺された程度さ。」【あべこべ】の術式が発動し、ディリストの強力な一撃は霧散。逆に、粟坂の弱々しい返しの斬撃が、術式で強化されディリストの防御を貫く。ディリストは後退し、キッドナップタングルを放つ。斧を投げ、粟坂を引っ張ろうとするが、外れて手元に戻る。粟坂は嘲笑う。「やる気がないなら、そろそろ殺すが?」 エミールは苛立つ。「下賤な者どもが! ユニバース・ビーム!」指先から光線を放ち、AIシステムを狙う。魔力ゼロの彼女だが、ビームは25の攻撃力で装置に直撃。しかし、AIの魔法防御力50と適応プロトコルが即座に耐性を獲得。「光線対抗プロトコル発動。無効化。」ビームは吸収され、装置は微動だにしない。エミールは咳き込み、「げほっ、げほっ! 何ですの、この鉄の塊!」と叫ぶ。 戦いは混戦を極める。ディリストは無言でショットガンモードに切り替え、広範囲に散弾を浴びせる。素早さの優位でエミールを追い詰め、ユニバース・キックをかわす。エミールは高飛車に反撃、「わたくしを甘く見ないで! 銀河お嬢様なのですわ!」とハイキックを放つが、ディリストの防御がそれを防ぐ。一方、AIシステムは予測プロトコルで動きを先読み、迎撃装置を配置。粟坂のアイスラッガーが装置に飛ぶが、防御プロトコルで跳ね返される。「最適化完了。刃物対抗プロトコル適用。」 粟坂は苛立ちを露わに。「死ぬまで弱者を蹂躙する‼︎ お前ら、全員本気で来いよ!」彼はエミールとディリストに同時攻撃を仕掛けるが、【あべこべ】が再び発動。エミールの全力チョップは弱体化し、かすり傷にしかならない。ディリストのバーストも無力化。だが、粟坂の【あべこべ反撃】が炸裂する。敵の全力攻撃を無傷で受け流した後、回避不可の絶対一撃を放つ! 光るアイスラッガーがディリストを捉え、深手を負わせる。ディリストはよろめき、初めてマスクの下で息を荒げる。 エミールは機転を利かせ、「ユニバースCQCの真髄ですわ!」と連続攻撃をAIに浴びせるが、装置の耐性取得プロトコルが全てを適応。彼女の自信100が揺らぎ始める。「おーほっほ…これは、想定外ですわ…」ディリストは回復を試みるが、粟坂の追撃が容赦ない。「弱者め、俺の餌食だ!」術式で強化された弱い一撃が、ディリストの体を切り裂く。 AIシステムは静かに最終プロトコルを起動。「終焉プロトコル発動。敵性存在排除。」電磁フィールドが拡大し、全員を包む。迎撃装置が一斉射撃を始め、エミールのビームを相殺、ディリストの銃をジャミング。だが、粟坂の術式は予測不能。AIの強力なフィールド攻撃が、【あべこべ】で弱体化し、逆にAIの防御を崩す隙を生む。「神々対抗プロトコル無効。解析不能。」AIの声が初めて乱れる。 決着の瞬間が訪れた。ディリストが最後の力を振り絞り、オーバーブースターで粟坂に突進。だが、粟坂は笑う。「全力か? なら、効かねえよ!」術式で無傷の後、【あべこべ反撃】を発動。回避不可の斬撃がディリストの胸を貫き、彼を地面に沈める。エミールはAIのフィールドに阻まれ、ユニバース・キックを放つが、適応プロトコルで無力化。「わたくしが…負けるなんて…銀河お嬢様が…!」彼女の攻撃が弱まった瞬間、粟坂の刃が彼女を捉える。術式の逆転が、エミールを倒す。 AIシステムだけが残るが、粟坂は哄笑。「鉄の弱者め。俺の術式に勝てるか?」彼は全力でない軽い一撃を放つ――それが術式で最大級に強化され、AIのコアを直撃! 防御プロトコルが適応不能のまま、装置は爆発。粟坂二良が、最後の勝者となった。勝敗の決め手は、【あべこべ反撃】の予測不能な逆転力。誰も知らぬ術式が、全てを蹂躙した。 粟坂は血塗れの体でポッドに近づく。「フム…俺の勝ちだ。弱者ども、永遠に灰に埋まっていろ。」ポッドの扉が開き、彼は中へ滑り込む。エンジンが唸りを上げ、灰色の大地を離れ、星空へと昇る。地球の惨状を背に、粟坂二良は宇宙へ脱出した。