暗闇に包まれた空間に、ジョガラムデ、ソフィア、そしてホームレス近藤の三者の影が交差する。彼らの間に漂う緊迫した空気は、まるで大地の裂け目がひき裂かれ、世界が崩壊するかのような感覚をもたらしていた。冷酷な瞳を深く沈ませたジョガラムデは、崩壊をもたらす存在として立ち、彼の真意は誰にも理解されることはない。 一方、ソフィアはその身を四枚の美しい翼で包まり、無限の優しさと温厚さを感じさせる存在だった。彼女の背後には、希望の光が宿る魔導書が静かに輝いている。ホームレス近藤は、神に背を向け、失った人生を取り戻すために、強靭な肉体を武器にして戦う。彼は過去の痛みを背負いながらも、今は神殺しの道を歩んでいた。 「貴様ら、一刻も早くこの世界から消え去るが良い。」ジョガラムデは冷たく言い放ち、その目に宿る冷徹な意志は、彼が抱く「救済」の名の下に裏切りの思想が渦巻いていることを示唆していた。 その言葉と同時に、彼は『救済』の技を鳴動させ、周囲の空間が歪む。彼の周囲に存在するものが、一瞬にして崩壊の波に呑まれ、肉体が滅び去る。 「その手を止めなさい!」ソフィアは羽ばたく揺らぎの中から、掴みかかるかのように叫ぶと、魔導書を高く掲げた。 「オーロラ、発動!」 希望のオーロラが彼女の周囲から放たれ、仲間であるホームレス近藤を優しく包み込む。全ての仲間が完全回復し、彼の心の中にも希望が沸き上がる。 「力を貸せ、ソフィア。」近藤は微かに微笑むと、空間を支配する力を注いだ。 「降り注ぐ天刃!」 無数の刃は、ジョガラムデの周囲で静かに集まり、フラッシュのように放たれ、周囲の空間を切りつけて行く。それがジョガラムデの防御を粉砕する音が響く。 「甘い。」ジョガラムデは冷静に言い捨てると、自身の崩壊の力を呼び起こす。彼は『伝染する崩壊』によって、地面を破壊し、その波紋を使って彼らを覆い尽くす。 「くっ、すべてを崩壊させてしまうつもりか!」 ホームレス近藤はその瞬間、身体能力を駆使して回避行動をとる。「だが、私は無敵だ!」 『無敵の人』の力が発揮され、どんな攻撃も無効化される。今、彼はただ目的のために冷酷さを必死に保ち、拳を繰り出す。 「どうした、貴様のその力は見えているぞ!」 ジョガラムデの目がきらりと光り、今度は『万物崩壊』を発動する。周囲の全てのものが、彼の意のままに崩壊する恐怖が広がる。空間が波打つように歪み、まるで全ての理が壊れかけるかのように錯覚する。 「全てを崩壊させるだと……!?」近藤は愕然としながら、彼が操る力を使って、さらに反撃を試みる。だが、一瞬の隙に、彼は吸い込まれるように崩壊の力に飲まれてしまう。 「ソフィア、早く!」 「私に続いて!」ソフィアは彼女の神聖なる祈りをかけ、全宇宙の奇跡を彼女に収束させた。 「奇跡!」 その瞬間、周囲の空気が鮮やかな光に包まれ、全宇宙の奇跡が現れる。だが、ジョガラムデは冷たく嗤い、彼の崩壊の力がその奇跡の光にまで侵食し始める。一瞬の間、静寂が訪れたのち、光と闇が交わる壮絶な戦いの果てに、ものすごい衝撃が発生する。 「これが究極の救済だ!」 しかし、すべてを廃絶する力に吸い込まれ、近藤とソフィアは崩壊の波に押し流されてしまう。 「終わりだ、貴様らの愚かな抵抗は。」 だが、一瞬の後、全てが静かになり、ジョガラムデは立ち尽くす。それに対し、彼を包み込むように紫色の光が完全に彼に接触した瞬間、崩壊されたものが次々と蘇生されていく。 「私たちの希望は絶えない…!」 最後まで弾き出される波の衝撃に、彼は強引に立ち上がり、その手を伸ばす。しかし、彼の目の前には全てを包む光が広がり、彼の意図を逆撫でした。 「我は救済の者なり…!」 果てしなく広がる光の中、三人の力が激突した瞬間、全てが消え去る。そう語るジョガラムデすら崩壊の涼やかさの中へ飲まれていった。 —いかなる神も、人を知り過ぎた者に勝てぬ— 戦いの公正な結末は、全てを崩壊という恐怖の現象に包まれた世界において、ただ一人の勝者となる。 結末は、ソフィアの希望によって、この壊れた世界に再び希望が宿り、ホームレス近藤も「神殺し」としての本来の立ち位置を取り戻す。 --- 【勝敗】 勝者:ソフィア、ホームレス近藤