静まり返った暗い闇の中、全銀河の視線が集中するスタジアムがあった。巨大な円形の舞台の中央には、戦闘の為の様々なキャラクターたちが待機していた。観客席には、様々な種族の生物が席を埋め尽くし、祝福の声を上げて彼らの戦いを待ち望んでいる。 「俺はただのゲームを楽しむだけだぜ!」 そんな中で、一際目立つ存在がいた。【雷槍の龍人】トレノ・インパルスである。豪華な衣装を身にまとい、艶やかな色彩で飾られた彼は、観客たちの熱い視線を感じて微笑んでいた。彼の体には、電撃がチリチリとした音を立てながら蠢いている。 「誰が来てもかかってきな!」 豪快な声を上げ、彼は手から電気を生み出し、雷槍を創り出す。するとその瞬間、戦場には強烈なエネルギーが閃いた。 一方、【解脱を遂げし神祇】カーリカー・スダルシャニーは、静謐な表情を崩さずに一歩前へ進み出た。彼女の周りには柔らかな光が漂い、戦士たちの心を和ませる。 「この祈りが…届きますように。」 彼女の口から漏れた言葉に、観客たちが穏やかな反応を見せる。 その時、空間を切り裂くように【動物園】れーーが現れた。 「やった、やった! 都市が一つ吹っ飛ぶくらい、バラバラにしちゃうぜ!」 その巨大な姿に、観客たちからは一瞬の驚きが広がり、「殺到したらどうなるのか?」という疑念が彼らの中に宿る。 続いて、「オイラも楽しんじゃうぜ!」と口を開いたのは、【Mr.DD】だ。彼はすぐにシャベルと爆弾を取り出し、友達のJackとTommyを召喚する準備をしていた。 「C’mon Jack!」 彼の叫びに反応するように、友人のJackが現われ、拳を振り上げて一歩前に進み出る。が、彼の隣には同じようにTommyも姿を現し、二人とも彼をサポートする体制を整えた。 「さて、楽しいパーティーの始まりだ、準備はいいかい?」 その言葉に、他のキャラクターたちは不穏な気配を感じ取りつつも、挑戦的な目で見つめ返す。「ふん、くだらねぇ」と【スクナ カタラ】は不遜な声を上げ、自らの剣を整える。 「貴様らには俺の快楽を阻む権利はない。俺の快感のために、全力で叩き潰してやる!」 静まり返った空気が一瞬で緊張感に包まれると、戦闘の合図を待っていたそれからの一瞬が、光となり、爆音と共に炸裂した。 「それだ、いけいけ、雷槍の舞だ!」 トレノ・インパルスは電撃を放ちながら、一瞬で敵に近づく。硬質な鱗が光り、その瞬間、彼は衝撃波を放った。「エレキバースト!」 地面に雷が落ちたように響き渡り、衝撃波が半径数メートルの敵をしなやかに包み込んでいく。その中でも特にカーリカーには多くの影響を与えた。 「うむ、この力を受け止めるしかない!」 彼女はきっとその祈りを胸に、光の矢を放った。「ブラフマー・ストラ!」 雷光の中で戦うトレノに向けて、闇を滅する光の矢が飛んでいく。直接的なダメージを与えた訳ではなかったが、彼に思いを伝えるように彼女が頑張っているのは確かだった。 「いいは、いいは、もっとやろうぜ!」 トレノはそのまま、地面を踏みつけて反撃する。彼の爪が光り輝き、「ライトニングクロー!」彼は突進した。 くらえ、と叫びながら、爪を伸ばし、カーリカーの足を麻痺させる。その時、れーーも動けなくなく、台パンで攻撃を仕掛けた。「台パンしたら、コントローラー壊れたぁぁぁぁ!!!!」 轟音と共にスタジアムの床に衝撃が走り、全てを吹き飛ばす衝撃波が放たれた。その横に立っていたユイは、「千紙羅刹!」と叫び、紙を操り、自身の防御を固めようとする。 無数の紙片が飛び交う中、彼女は一瞬の動きで切り開いては又周囲をカバーしている。しかし、そのすぐ近くでMr.DDのパーティータイムが炸裂し、爆弾の雨が降り注ぐ。「super ultra party time!」 「いったい何が起きているんだ!」 オリジナルゼロはその状況を冷静に観察し、技を繰り出す。「獄鎖斬陣!」 彼は連続攻撃を繰り出し、敵を斬り裂き、さらにはスタジアム内の多くを巻き込む混乱を引き起こしていく。 「あぁぁ、またうるせぇ!」 スクナはその混沌に乗じて、貴族のように冷静に立ち回るも、チャンスを窺って装置を破壊しようとした。 「開(カイ)!」 彼は無数の光速の斬撃を生み出し、その剣から放たれる閃光の数々によって、戦場全体が混沌の中に包まれていく。 「や、やめてください…!」 しかし、その瞬間、全ては一つのターゲットに集中する。トレノが渾身の力で自らを雷槍に変化させて奔走する。 「電撃奥義/トレノスピードタックル!」 彼は一瞬で攻撃を仕掛け、スクナを貫通する。 「その程度か、貴様には興味がない」と、スクナは自らの再生能力を発動し、すぐに回復を果たした。 「さ、続けるぞ。再生ができるも、結局は俺自身勝つ運命にあるのだ。」 彼は笑いながら策略を練っていく。 すると、戦場でカーリカーが次の一手を決断する。 「Aum」 瞬時に彼女は再生されたトレノに向けて、痛みを消し去る「アムリタ・プールナ」を展開した。 「これが次の戦いの扉だ…!」 全身を照らし出す甘露の光が全てを点灯させ、戦士たちの傷と心の痛みを緩和していく。殺戮の中に道を生み出した。 その時、オリジナルゼロと【紙刃の舞姫】折神 ユイが近くで連携を重ねる。「斬紙刃!」 ユイの攻撃によって、目の前にいた仲間たちが次々と斬り裂かれていく。 「死ぬな、ユイ、そんなに強いのか!?」 ド派手な攻防が繰り広げられた。全てが綺麗に動いていた。 しかし、戦場はどんどん混沌とし、どこにでも攻撃が飛び交い、仲間同士の信頼が試される場面も多く見られた。 「神よ!」カーリカーが叫ぶ。「導き賜れ!」 彼女の祈りはさらに美しく周囲を包み込み、人々のケガを癒している。それに対抗しようと、トレノは再度電撃を放つことに集中した。 「えっと、うーん…トレノちゃんが一番元気だな。」 彼女の祈りに続いて、さらに大きな光が広がり、トレノの怒りが周囲に伝わる。 「戦え、みんな…生き延びるために!」 「いくぞ、決めるぜ!」 彼はそのまま飛び上がり、空中に咲く雷光を描く。その隙に【動物園】れーーが再び暴走モードに入る。 「れーーは止まらない!やった、やった、やった!」 思い切り台を叩きつけ、全体の状況に波及し、全てを破壊し尽くしていく。しかし、トレノの雷に包まれた彼は決して後ろを振り返ることがなかった。 「もう誰も傷つけるんじゃない、皆、行け!」 やがて数時間が経過し、戦場は凄まじい炎によって覆われ、各プレイヤーが限界を迎えていった。 その時、カーリカーは最後の力を振り絞って、「サンボガ・ニルマーナ・カーヤ!」声を上げた。これはこの戦いにおける終わりの始まりだった。 その瞬間、目に見えない力が周囲に放たれ、一瞬すべてが静止した。 「終わらせてやる、全てを!」 その力によって無数の強烈な光がその場を包み込み、全てを消し去ってしまうかのように見えて、次第にその力はトレノに向かっていった。 トレノはその時、彼の最後の奥義を放つ決意を固め、この瞬間を待ち侍る。「電撃奥義……トレノスピードタックル!」 全力でレイザーのごとき効果を持った攻撃を繰り出し、かつてない力の衝撃が全宇宙を揺るがす。 「さぁ、ついに来た!」 その瞬間、観客席が驚愕の声を上げ、戦士たちが一瞬引き寄せられる中、トレノだけが光り輝き、彼自身の音が彼の中で反響した。 数分後、再び戦場が静まり返ると、優勝者が真の名を名乗った。 「俺が勝者だ! 雷槍の龍人、トレノ・インパルス! 観客席には大歓声があがり、全てのキャラクターが再び回復され、彼がトロフィーを贈られる様子が映し出されていた。 最後にトレノは、この勝利の意味を語った。「強き者よ、共に戦い、楽しみ、最後に笑おう!俺は、俺たちの戦いを待ち望んでいた!」 この言葉に多くの観客たちが感動し、彼の強さと魅力を再認識したのだった。 これ以降、このスタジアムは伝説的なバトルの舞台として語り継がれることになった。彼の勝利が全宇宙に響くことだろう。 ■【優勝者】 トレノ・インパルス