火花が飛び散る博物館の前。静寂を破るかのように、突如として現れたのはチームAのメンバー、車上荒らしと007n7だ。二人は10億円が積まれた現金輸送車を狙って、この場所に現れたのだ。 「いくぞ、007! 照明はこのまま、すぐに行動に移るぞ!」車上荒らしは改造モデルガンを手に構え、周囲に目を光らせた。 「待って、あれを見て!」007n7がデバイスを操作し、現金輸送車の周囲に展開された防衛チームの動きを把握する。彼女はその瞬間、近くの影に隠れたまま微笑む。「あの格闘家、水杏がいる。捕まったら厄介だな。」 その間にも、格闘家水杏は同じく監視していた。彼女は自信満々に言った。「現金を守ってやるから、準備はいいか?」彼女の後ろには、巨体のハプラ型戦車(H1c6型)がじっと待機している。車上荒らしの手にかかれば近づくことすら難しい相手だ。 「三、二、一、GO!」車上荒らしが叫ぶと同時に、007n7は瞬時に場を離れ、テレポートを使って戦車の周囲に出現した。 「さあ、どこから攻めようか?」007n7は複数のクローンを生成し、あちこちへの分散を試みる。 「ふっ、そんな小手先でうまくいくと思っているのか?」水杏は立ち上がると、間髪入れずに瞬拳を繰り出す。彼女はスピードを生かし、007n7のクローンが一体、また一体と破壊されていく。 「ダメだ、クローンじゃあ間に合わない!」007n7は本体にテレポートし、事態を打開するために考えを巡らせる。「やっぱりハプラ型戦車」をなんとかせねば…」 「主砲、発射準備!」ハプラ型戦車は命令に従って砲塔を動かし、狙いを定める。しかし、車上荒らしが側面を走り回り、的確に隙を突いてくる。「上部の装甲が暴かれるぞ、気を付けろ!」 「それなら、せいぜい楽しませてくれ!」水杏は身体強化の魔力を集中させ、攻撃を続けながらハプラ型戦車を守る。 「水杏、行くぞ!」車上荒らしが声をかけ、遅入戦に突入。彼女が格闘の為に前進し、水杏が正拳突きを放つ。 「この距離でやられると思うな!」007n7が透明化し、再度姿を消す。瞬時に異なる方向からの攻撃を試み、何重にも敵をかく乱する。ついに水杏がその瞬間を逃していた。正拳突きが空振りに終わろうとしたその時、 「鋼壊蹴」を発動し一気に距離を詰めた。水杏のパンチは強烈で、車上荒らしは受け止めきれずその場に転がり落ちた。 「このままじゃ負ける…どうする?」007n7は心配で様子を見ながら、仲間を救うために焦っていた。その時、彼の思いついたのは彼自身の退路を切り、警告を発信させることだった。 「水杏、今だ! あの車上荒らしは遠くに引きずられているうちに、私のクローンであいつを追い込める!」007n7の瞬信号で何重にも襲ってきたクローンが水杏の周囲に展開され、中には本体までも混じっていた。 混乱が生まれる中、水杏の身体が魔力量の不足で崩れ始めた。「なんだ、こんなしょうもない手を使って何をしている?」その瞬間、額に強烈なモデルガンの一撃が突き刺さった。 「これが、私らの勝利の証だ!」車上荒らしは手にしたモデルガンを掲げ、大声で叫んだ。 「さあ、10億円はこの手に!」 ファイナルカウントダウンが流れ、勝利を確信した彼は、戦いを終わらせた。