永愛サーキットの熱きバトル 永愛サーキット。青空の下、早朝の陽射しがコースを照らし、ドキドキとした雰囲気が漂っている。今日は特別な日だ。ライムちゃんが参加するカートレースが開催されるのだ! 「よーし、今日も絶好調にゃー!」ライムちゃんは、色とりどりのカートに乗り込んでニコニコしている。 周りには、各々の個性を持つ参加者たち。天使のような姿の魔法族の少女、ライチ。金髪に星の髪飾りが輝いている。彼女は周りを見渡しながら決意を新たにしている。 「あなたのからだをちょうだい、にゃん!」と、ライムちゃんが冗談交じりに言うと、ライチもクスッと笑った。 「冗談は程々にして、レースに集中しましょうよ」と、スピードタイプのロボットmark.2が冷静に告げる。クリンクリンとした金属の体が光る。 「時間を無駄にされたくありません」と、彼は淡々とした口調で続ける。 さらに、傭兵のウィウィが現れた。「みんな、今日は私がリーダーよ!レースを楽しもうね!」彼女は元気いっぱいに手を振り、周囲の雰囲気を盛り上げる。ただ、その目はしっかりとレースを見据えている。 「いっくよー、特攻隊長たち!」と叫ぶウィウィに、周りも拍手で応える。 「爆走力は必要にゃー!」と、バイクに乗った不良、“特攻の洗濯”が叫んだ。彼はスピードを意識しながら、物干し竿を準備し、洗濯物を乾かしながら威嚇の構えをとる。 「それじゃあ、スタート準備!」副官もといレーススタッフが合図を告げる。情熱的なスタートの合図を受けて、みんながカートを加速させる。 1周目 - 並木道 「にゃー、いくよー!」ライムちゃんは風を切りながら前に出る。カートの運転は彼女のお手の物だ。スピードを上げていく。 「私も負けていられないわ!」ライチがついて行く。彼女は羽を広げて、カートの上空を飛び上がる。そしてライムちゃんの近くに。 「いい高度ね、飛ぶと早いにゃん!」ライムちゃんが笑いかける。 だが、すぐにライチが恐怖のスキルを使った。「怖い顔!」と彼女が叫ぶ。その瞬間、ライムちゃんはドキッとしてしまう。 「な、何の顔にゃん!?」思わずカートがワンテンポ遅れる。心がしんどくなる感覚。 その隙に、スピードタイプが追い抜いていく。「今がチャンスです!」彼はブーストをかけて、一気にバランスを崩した秒間で前に出る。 2周目 - S字コーナー S字コーナーに突入。曲がりくねった道を巧みに操るライムちゃん。「ここはこうにゃ!」と叫びながら横にスライド。思い通りの走りを見せる。 しかし、背後からウィウィが迫ってくる。「マシンガンの餌食になりなさい!」彼女が叫ぶと、うねるような加速をして、前方に進み出る。 「にゃー、負けられないにゃん!」ライムちゃんはさらにスピードを上げる。すると、いきなり“特攻の洗濯”が物干し竿を大きく振り回し、カートに水属性の打撃を加えようとする。 「うわっ!やっぱり軽いにゃん!」ライムちゃんはオシリを浮かせて事故を回避。 しかし、“特攻の洗濯”はorの中では静かにその力を温存していた。 3周目 - 山岳地帯のトンネル トンネルに入ると、薄暗い環境に変わる。全員の表情も引き締まる。 「あっ!人が見えないにゃん!」ライムちゃんがつぶやく。 「ここでこそ、私の本領発揮よ!」ライチは空に飛び上がって、周りに不気味な声を響かせた。 「ふふ、怖い顔、最高ね。」そう言って彼女はライムちゃんに重心をかけて落ちていく。 だが、その時、スピードタイプが背後から視界に入った。「加速スキル発動!」彼はブースターを全開にして、自らの限界を超えようとする。 「うわあ、速いにゃん!」ライムちゃんは思わずスピードタイプの背中を見つめる。すぐに次の角を曲がり込む。 4周目 - 石畳の商店街 鮮やかな色彩の店舗が立ち並ぶ商店街、ここで一瞬の勝負が繰り広げられる。 「今がチャンスよ!」ウィウィが駆け込む。「ウィウィマシンガン撃つわよ!」 彼女はストレートでバランスをとりながら、機関銃を撃ち放つ。 「うわぁ、避けられないにゃん!」ライムちゃんは一瞬驚いてカートを横にスライドさせる。 だが、すかさず「怖い顔」を使ったライチがその場の雰囲気を一変させる。「あなたのからだをちょうだい」と、冷たく囁く。 「ダー!ちょっと無理にゃん!もう無防備になってるにゃん!」ライムちゃんは内心焦りながら、隙を晒す。 最終周 - 湾岸の鉄橋 最後のコーナー、強い浜風が吹き抜ける。このコースばかりはスピードが勝負だ。 「特攻隊長、渾身の一撃よ!」ウィウィが冷静な表情を失って豹変し、その手に持ったマシンガンが火を噴く。 すぐに、ライムちゃんはライチに指を差す。「にゃん、あの子、私のカートを奪おうとしてるにゃー!」 「ダメージはこれで受け取ります!」ライチが前に走った瞬間、激しい波が起きた。そして、頭上から「一閃」のスキルを使ったスピードタイプが突進してくる。 「間に合わないにゃん!」一瞬の隙間を突いてカートがひっくり返り、ライムちゃんは情熱的に風を浴びる。「まだ!終了じゃないにゃん!」その言葉を残して彼女は最後の力を振り絞る。 ロボット、ライチ、ウィウィ、そして特攻の洗濯...互いに信じられない速さで走り抜け、人を超えた熱きバトルが繰り広げられた。 結末 レースのゴールが近づいてきた時、みんなが気を引き締める。 「にゃんだか、勝負の行方がわからないにゃー!」ライムちゃんは風を感じながら叫ぶ。 最後の直線、皆のカートがどんどん近づく。果たして、誰が勝つのか。 「私が、このレースの優勝者にゃん!」ライムちゃんの声が響き渡る中、全員がゴールラインを越えた。 その瞬間、ふんわりしたハイテンションな空気が流れ、「レースは大成功!」という喜びの声が上がる。 “勝者”は、それぞれの個性を持った参加者たちだった。永愛サーキットは彼らの友情と競争心に包まれていた。 「次はもっと高いゴールを目指すにゃん!」ライムちゃんの声がいつまでも続いていく。楽しく、強く、そして何よりも大切な思い出が心に刻まれた瞬間だった。 終わり