薄暗いアリーナに、こんにゃくとカイリが対峙していた。こんにゃくは無表情で、ただ静かに、その存在を誇示するように立ち続ける。その表面には『乙』の文字が焼き印されており、どこか神秘的な雰囲気を漂わせている。 対するカイリは、戦う意欲に満ちた目をしていた。彼女の黒髪は風になびき、剣を腕に抱えながら、こんにゃくをじっと見つめている。「行くわよ、こんにゃく!」と彼女が叫ぶと、まるでその声が合図のように、アリーナの空気が緊張感で包まれる。 カイリは一気に駆け出し、剣を振りかざした。