空高く、自由に舞う飛行機の中で、戦いが始まろうとしていた。赤松楓は、長い桃色の髪を揺らしながら、砲丸を手に持ち、対戦相手を見据えていた。彼女の快活な笑顔は、どんな風圧にも負けることがない。 「皆さん、お手柔らかにお願いしますね!」赤松は、挑戦的に言った。 その言葉を聞いたのは、通称"大口男"ハングである。ハングは顎の皮が剥がれているにもかかわらず、不気味に笑う。彼は静かに食べ物を思い浮かべるようにしていたが、戦う準備が整っているようだった。「……………………」と、彼は返事もせず、ただ前に出てくる。 次に姿を現したのは、ツァーリ・イワン。彼女は温厚な顔つきだが、拳には圧倒的な威圧感が漂っていた。「悪くはないね。」と、彼女は柔らかな声音で言ったが、彼女の力量は計り知れないものがあった。 最後に、古代戦士の破壊衛星カオスムーンが現れた。その姿は巨大で、まるで星そのもののようだった。操縦士のかぐや姫が、力強く言い放つ。「月の力でお前たちを葬り去る!」その声は不気味な静けさに包まれて、場の空気が変わった。 「準備はいいか?」赤松が砲丸を構え、先陣を切る。風圧が強烈で、辺りで機体が揺れた。彼女の力強い投球が必要だった。彼女は砲丸を投げ、目的の相手、ハングの頭上を狙った。 「オレのガぅに耐えられるか!?」ハングは、口を開け、叫ぶとともに衝撃波を放った。赤松の投げた砲丸は彼の口から出た衝撃波にあっさり阻まれてしまった。 「やっぱり、なかなかやるじゃないですか!」赤松は気を取り直し、再度砲丸を振りかぶった。しかし、ツァーリ・イワンが間に入ると、彼女の拳が赤松に迫る。時速12.5mで、秒速に換算すれば、あっという間だ。 「ちょっと待って、あたしのターン!」ツァーリは優雅に身を翻し、赤松をかわした後、拳を放つ。赤松は一瞬その威圧感に押され、身を引き、風を切りながら迫り来る拳の前でバランスを崩す。これが落下すれば、ただでは済まない。 「気をつけて!」赤松が声をあげた。場の風圧がさらに強くなり、一同が揺られた。そこへカオスムーンが突撃してくる!月面着陸で圧倒的な体重を利用し、みんなの真下にぶつかりそうだ。 「月の力がこの世を消す時だ!」かぐや姫が突進をかける。しかし、彼女の力が高まる瞬間、赤松は誤りを感じた。ツァーリがカオスムーンの足元に構えを取っている。「それは私の役目だ。」 ツァーリの拳が一気にカオスムーンに向かって放たれた。航空機が一瞬静止し、重力感覚が麻痺する。全ての力が集中した瞬間、爆発的なエネルギーが沸き起こり、カオスムーンは大きく揺らぎ、赤松はその隙に潜り込んだ。