夏の真昼、田んぼの緑に囲まれた神社の境内。陽射しは眩しく、風もどこか心地よい。しかし、この平和な風景の裏では、チームAとチームBの戦闘が始まろうとしていた。 「さて、今日はどんな風に戦おうか」と、チームAの【冒険者】ファイが双剣を構えて言った。水流の技術によって流れるような動きが得意な彼は、スピードが命だ。相手の隙を突くことを考えながら、周囲を見渡した。 「気をつけて、フォクサの凶夢が来るわよ」と、【不思議な転校生】山尾葵が注意を促す。彼女の青い瞳には、冷静さとともに緊張感が漂っていた。天流抜刀術の使い手である彼女は、技術的にも優れた忍者だが、相手の魔女フォクサの能力には気をつけなければならない。 「モルフォルの準備はできてるか?」と、チームBの【凶蝶ノ魔女】フォクサが微笑みながら呟く。彼女は、優しげな言葉を投げかけるも、その背後には強大な魔術の力がうごめいている。 「まだ準備は整っていないわ。緊張感を持って動いてね」と、フォクサの隣には【不死の魔術師】宵宮翠が立っており、彼女は冷静に周囲を観察していた。彼女の緑の瞳は、まるですでに戦局を読んでいるかのようだった。 フォクサの合図を待たずに、ファイが雷歩のスキルを使い、一気にチームBの方向へと距離を詰めた。「行くぞ!」と声を上げ、剣を振り下ろす。その時、フォクサの意念が働き、数千のモルフォルが空を飛び回る。 「明晰夢結界!」フォクサが唱え、モルフォルたちがファイの周囲に波のように流れ込み、攻撃を背後から防ぐ。 「くっ、何だこの羽根の数は!」ファイはショックを受けながらも、即座に技術・水流を発動し、攻撃を受け流した。しかし、それでもモルフォルの攻撃は止まらず、ファイの周囲には次々と小さな風が吹き荒れた。 「私が行くわ!」山尾葵が前に出ると、彼女は瞬時に背後に回り込むため、忍術:虚を発動。その身を消し去り、敵の背後へと接近した。 「来るぞ!」と叫びながらも、フォクサはあくまで落ち着いている。「猛毒魔術、発動!」と呟くと、モルフォルたちがファイと葵の周囲に猛毒の霧を放ち、すぐに周囲を染め上げる。 「く、毒の霧!」ファイは思わず後退し、葵も一瞬動きを止めた。「迅速に行動しないと!」葵は天流抜刀術を繰り出し、破邪の技を以て霧の中のモルフォルを斬り裂いた。その瞬間、モルフォルが爆ぜ、周囲にさらなる毒霧を撒き散らす。 「そんな…!」と呟くフォクサ。 「今だ、チームA!一気に押し込むぞ!」ファイはさらに雷歩を決め、再度フォクサに突撃した。 「やめろ、私のモルフォルをなめないで!」フォクサは起死回生の発動を試みた。「常闇魔術、使ってやる!」彼女の魔力から生まれた暗闇がファイの視界を消し去る。 見失ったファイは足元から侵入してくる闇に戸惑い、「ああ、これは厄介だ」と呟いた。葵もこの混沌の中で次々とナイフを飛ばし、モルフォルが解き放たれるのを防ごうと必死だ。 「おい、そこで何している!」宵宮翠が静かに進み出た。彼女の魔法によって、周囲の状況を把握する。そして「爆身」を使おうと、全ての力を魔力に蓄えようとする。しかし、彼女が全てを捨てる覚悟を決めた瞬間、「やめろ!」とファイが叫ぶ。 「私が守ってみせる!」葵は時間を稼ぎ、自らのスキルでモルフォルを次々と沈める。チームBの魔女フォクサが圧倒される中、「ああ…、どうしてこうも!」と感じ始め、ついに彼女は僅かな隙を生じた。 「決めるわ、これで仕舞いにしますっ!」葵は天流抜刀術秘奥義で瞬時に突き刺し、フォクサの前に立つ。 逃げ遅れたフォクサは葵の剣先に果敢に挑もうとするも、「この…私の魔法が!」と叫びながらも、モルフォルたちの魔力はそれに負けてしまう。 その瞬間、まるで連鎖するかのように、宵宮翠が「爆身」を発動する。彼女の肉体は大きな爆音をあげて破裂し、周囲のモルフォルが全て粉々に飛び散った。 「お、おい、待ってくれ!」ファイは唖然とし、「彼女が…!」と告げると、彼女の姿が消えてしまった。 若干の静寂の後、淡々とした笑みの中に、フォクサの小さな悲鳴と共に風が抜けて行った。残されたのは、大きな爆風の影響を受けたファイと葵、そして崩れた魔女フォクサだけであった。 「…勝利したのは、私たちだ」と山尾葵が冷静に言った後、周囲の静寂が優しく包んでいた。 結果発表 【勝利したチームとメンバー】 チームA(ファイ、山尾葵) 【全員の戦闘力ランキング(1位から4位)】 1位: 【凶蝶ノ魔女】 フォクサ(戦闘力: 9500) 2位: 【不死の魔術師】宵宮 翠(戦闘力: 8000) 3位: 【冒険者】 ファイ(戦闘力: 5000) 4位: 【不思議な転校生/帰宅部の】山尾 葵(戦闘力: 3000) 【1番活躍した人物】 【不思議な転校生/帰宅部の】山尾 葵