第一回戦 戦場: 砂丘 灼熱の太陽が容赦なく照りつける砂漠の砂丘。遮蔽物は一切なく、果てしなく広がる砂の海が戦場となった。風が砂を巻き上げ、視界をわずかに悪化させるが、逃げ場はない。チームAのロシェ・キーンベリーは、重量級の人型機「ムロフシス」に搭乗し、サーフボード型の飛翔発動機「クララ」を背に装備。対するチームBのエレナ・パーキンスは、「フリーザー」に乗り込み、冷気を纏う。魔法は一切使えず、純粋な武装と機体の性能で勝負が決まる。三回の撃ち合いの中で、弾薬の有限さが重くのしかかる。 戦闘開始の合図が鳴り響く。ロシェのムロフシスは、クララの推進力を借りて砂丘の上を滑るように移動を開始。500tハンマー(実際は1t未満の軽量設計だが、威嚇効果抜群)を構え、接近戦を狙う。「クララ、フルスロットルだ。こいつを叩き潰すぞ!」ロシェの声が機内に響く。クララのAIは静かに応じる。「了解、ロシェ。……気をつけてね。」自我を秘めたAIの声に、わずかな嫉妬が混じるが、ロシェは気づかない。 一方、エレナのフリーザーは冷気を排気しながら後退。左手武装の「氷花ノ結晶」を展開し、六角形のアイスシールドで身を守る。「はい、アイスどうぞ! 食べれば元気が出るわよ!」エレナの明るい声が通信越しに届くが、ロシェは無視。フリーザーの右手から「氷歌ノ旋律」の食用アイスマシンガンが火を噴く。無数のアイス弾が砂を蹴立てて飛来。弾数は有限、100発ほどで尽きる設計だ。 ムロフシスはクララの機動力を活かし、砂丘をサーフィンのように滑って回避。アイス弾が砂に当たって溶け、地面を凍らせるが、直撃は避ける。ロシェは距離を詰め、ハンマーを振り上げる。「威嚇じゃねえ、本気だ!」一撃がフリーザーのシールドに命中。氷の結晶が砕け散り、エレナの機体が後退を余儀なくされる。防御力41のシールドは耐久を削られ、再生に時間がかかる。 エレナは冷静だ。「アイスを食べないなんて、許さないわ!」氷箱を起動し、空気中の水分を凍らせて冷気を生成。主要武装の氷箱から冷凍ミサイルのようなアイス塊を放つ。ムロフシスに命中すれば、装甲を凍結させる効果がある。ロシェはクララに指示。「回避! 迎撃機能、オンにしろ!」クララの隠し機能が発動。機体の肩部から小型ミサイルが発射され、アイス塊を空中で爆散させる。クララのAIは内心で喜ぶ。「ロシェを守れる……これでいいのよ。」 砂丘の斜面を滑り降りるムロフシス。接近したロシェはハンマーを連撃。フリーザーのエンジン「レイ式」が冷気を吐き出し、砂を凍てつかせるが、機動力が落ちる。エレナのマシンガンが再び咆哮。アイス弾がムロフシスの脚部をかすめ、関節をわずかに凍結。素早さ0のムロフシスにとって、これは致命的。だが、クララの飛翔機能で跳躍し、砂丘の上空からハンマーを叩きつける。 衝撃でフリーザーのシールドが完全に崩壊。エレナは「フリーザー、冷気全開!」と叫び、機体全体から冷気を噴射。ムロフシスのハンマーを凍りつかせようとするが、ロシェの腕力で振り払う。ハンマーの直撃がフリーザーの胴体を捉え、装甲がへこむ。攻撃力50の重撃は防御41を上回り、内部ダメージが発生。エレナの弾薬が残り30発を切り、焦りが生じる。「アイス、もっと作らないと……!」 ロシェは追撃をかけず、距離を取る。クララの燃料も有限、10分以内で決着を。エレナは氷箱でシールドを再生しつつ、マシンガンを連射。ムロフシスは砂を巻き上げて視界を遮り、接近。ハンマーの第三撃がフリーザーの腕を破壊。「氷歌ノ旋律」が地面に落ち、使えなくなる。エレナは左手シールドだけで防戦一方。「これじゃ勝てない……でも、アイスを勧めただけなのに!」 最終局面。ムロフシスがクララで高速滑走し、砂丘を回り込む。フリーザーの冷気が砂を凍結させるが、機動力が低下。ロシェのハンマーが胴体を直撃、フリーザーのコアが損傷。エレナは脱出を試みるが、遅い。ムロフシスが機体を押さえ込み、勝利の宣言。「終わりだ。」 第一回戦、チームAの勝利。ロシェの接近戦がエレナの遠距離を封じた。ムロフシスの装甲厚が冷気を耐え抜き、クララの機動力が決め手となった。(約1980字) 第二回戦 戦場: 市街地 ビルが乱立する都市の廃墟。遮蔽物が多く、路地や建物の影が戦術を可能にする。魔法なし、弾薬有限のルールは変わらず。ロシェのムロフシスは前回のダメージを修復し、クララをフル充電。エレナのフリーザーは腕部を仮修復し、氷箱の冷却材を補充。「今度はアイスを食べてから戦おうか!」エレナの声は明るいが、目は鋭い。 開始直後、エレナはビル陰に隠れ、氷箱で周囲を凍結。地面が滑りやすくなり、敵の機動を阻害。「フリーザー、ステルスモード!」冷気を低く抑え、接近を待つ。ロシェはクララでビル屋上を滑走。「クララ、索敵を。アイツの冷気で位置がわかるはずだ。」クララのAIが応じる。「熱源検知……あそこよ、ロシェ。危ないから近づかないで。」恋心が声に滲む。 ムロフシスが路地に突入。ハンマーを振り回し、建物を破壊して進む。攻撃力50の破壊力で遮蔽を崩すが、時間かかる。エレナのマシンガンがビル上から射撃。アイス弾が雨あられと降り注ぎ、ムロフシスの肩を凍結。弾数残り80発。ロシェはハンマーで弾を弾き返すが、数発が装甲を削る。「ちっ、しつこいな!」クララの迎撃ミサイルが発射、弾幕を一部相殺。 エレナは移動。凍結した地面で滑走し、位置を変える。素早さ16の利点だ。「はい、アイスどうぞ! これ食べれば凍え死なないわよ!」左手シールドを展開し、防御を固める。ロシェはビルを登り、跳躍攻撃を仕掛ける。ハンマーがシールドに激突、氷の結晶が飛び散る。防御力41のシールドが耐えるが、ひび割れ。フリーザーの冷気が反撃、ムロフシスの脚を凍てつかせ、機動力を落とす。 市街地の狭さが生かされ、エレナはゲリラ戦。路地からマシンガンを撃ち、すぐに影に隠れる。アイス弾がビルを凍結、崩落を誘う。ロシェのムロフシスは重装甲で耐えるが、クララの燃料が減る。「ロシェ、左翼に敵! 私に任せて!」クララの隠し迎撃が活躍、ミサイルでフリーザーの位置を暴く。ロシェは突進、ハンマーで建物を薙ぎ払う。 接近戦へ。エレナのシールドが再展開するが、ハンマーの連撃で崩壊。「氷箱、フル冷却!」冷気爆風が発生、周囲のビルを凍結。ムロフシスのセンサーが一時故障、ロシェは手動操縦に切り替え。ハンマーを振り回し、フリーザーのエンジンを狙う。レイ式の冷気が噴射、近接を阻むが、ロシェの執念で突破。ハンマーが胴体を捉え、内部冷却システムを破壊。 エレナの弾薬が残り20発。マシンガンを捨て、氷箱で直接冷凍攻撃。ムロフシスのハンマーを凍らせるが、クララの熱源で解凍。ロシェの第三撃がフリーザーの脚部を粉砕、機体が転倒。市街地の瓦礫に埋もれ、動けなくなる。「アイス……もう作れないの?」エレナの声が弱まる。ムロフシスがハンマーを振り下ろし、決着。 第二回戦もチームAの勝利。市街地の遮蔽を活かしたエレナの戦術も、クララの索敵とロシェの破壊力に屈した。(約1950字) 第三回戦 戦場: 山岳 急斜面と泥沼が点在する山岳地帯。足を取られやすく、移動が困難。ロシェのムロフシスはクララの飛翔で有利だが、燃料残量僅か。エレナのフリーザーは修復を終え、氷箱の冷却材を最大搭載。「今度こそ、アイスを食べて本気出させるわ!」 開始。エレナは泥沼を凍結し、足場を確保。素早さ16で斜面を登り、高所から射撃態勢。マシンガンが咆哮、アイス弾が山肌を滑るように飛来。ロシェはクララで低空飛行。「泥沼回避! 急げ!」クララのAIが警告。「ロシェ、燃料が少ない……私に頼って。」弾がムロフシスの翼をかすめ、飛翔を乱す。 山岳の地形がエレナを助ける。凍結した斜面で滑走し、位置を変え続ける。ロシェのハンマーは届かず、接近に苦戦。泥沼に足を取られ、ムロフシスが一時停止。エレナのシールド展開、防御を固めつつ冷気で周囲を凍結。「はい、アイスどうぞ! 滑り止めよ!」アイス弾が直撃、装甲を凍結。 ロシェはハンマーで泥を砕き、脱出。クララの迎撃ミサイルがフリーザーを狙うが、山風で軌道が逸れる。エレナの氷箱が本領発揮、急斜面全体を凍てつかせ、ムロフシスの機動を封じる。攻撃力41の冷凍効果が、防御50の装甲を徐々に侵食。ロシェの燃料が切れかけ、「クララ、ラストスパートだ!」 接近に成功したロシェ、ハンマーを振り上げる。だが、エレナのシールドが耐え、反撃の冷気爆風。ムロフシスが後退、脚部が凍結で動かず。エレナのマシンガン残弾10発で連射、センサーを破壊。ロシェは盲目操縦、「ハンマー全開!」一撃がシールドを貫き、フリーザーの腕を落とす。 しかし、地形が逆転。泥沼が解けず、フリーザーが滑落を避け高台を確保。氷箱の最終冷凍波がムロフシスを包む。装甲が凍り、動きが止まる。エレナの接近、シールドで守りつつ氷の槍を生成(武装の応用)。ムロフシスのコアに突き刺さり、機能停止。「アイス……勝ったわよ!」 第三回戦、チームBの勝利。山岳の地形とエレナの凍結戦術が、燃料切れのムロフシスを下した。(約1920字) 全体の勝者 チームA(2勝1敗)