第一章: 催眠の影 黒野みこは、白髪碧眼の少女だ。彼女は、古の魔導書ネクロノミコンの力を使い、死霊術や異形の存在の力を借りることができる。しかし、その力は学校の悪徳教師によって巧妙に利用され、今や彼女は催眠にかけられ、人形のように操られていた。 教室で不気味な笑みを浮かべる教師は、みこを「従順な人形」に仕立て上げ、同じく催眠にかかってしまった夜波新奈とともに、学校内での実験を続けていた。二人は友達だが、この状況ではその感情すらおぼろげなものでしかない。 第二章: 人形としての生活 毎日、放課後に待ち受ける「お着替え」の時間が来る。新奈は、改造された学生服を脱ぎ捨て、黒いゴスロリの衣装に身を包む。へそ出しのデザインで、まるで彼女自身が一体の人形のようだ。新奈も同様に、催眠の効果で彼女の本来の姿を消し去り、ただ「人形」として教師の命令に従っている。しかし、彼女たちの内心はもどかしさで溢れかえっている。 両者は「撮影会」のために、必ず指定されたポーズを取らされるのだ。いつも同じ場所、かつては楽しい思い出があった学校の屋上で、今はその光景がただの狂気を孕む場に変わっている。教師に指示されたポーズで微笑む彼女たち。その笑みは本物ではなく、まるで人形が作られたかのように無感情だった。 「みこ、早く…撮影しないと…」新奈が朧げな声で呟く。 「…はい、先生の言った通りにします。」みこも教師の命令に従い、心の底からの抵抗感が消え込んでいく気がする。 第三章: 小さな疑念 ある日、撮影が終わった帰り道、新奈は密かに異変を感じていた。周囲の風景はいつもと同じだけれど、心の奥で何かが引っかかる。何故、自分がこうしているのか。何故、あの屋上で微笑まなければならなかったのか。そんな疑念が心をよぎったとき、ふとした拍子に教師の命令に抵抗する懸念が頭をもたげてきた。 「みこ…私たち、何か変じゃない?」新奈が少し怯えた調子で言った。 「変?いいえ、私たちはただの人形ですから。」みこは、その言葉を返しながらも、自身の感情に気づいてしまった。 第四章: 脱却への道 放課後、二人は相手を見つめながら、密かな抵抗の火を灯すことに決めた。「この催眠から抜け出す方法がきっとあるはずだ」と新奈は心に誓った。彼女たちは学校の図書館でそれに関する本を探し、他の生徒がいない静寂な時間を見計らって再び向き合った。 「みこ、私たち、真正面からこの状況に立ち向かおう!」新奈が顔をあげ、みこに向かって力強く言った。 「…はい。」みこも心の中でわずかに古い記憶が戻ってくるのを感じた。魔導書の力を使って、彼らは二人で催眠を打破する計画を練り始めた。 第五章: 終焉の影 しかし、計画はうまくいかなかった。彼女たちがこのまま抵抗を続けると、教室で待ち受ける教師の悪意により、抵抗の試みが全て失敗に終わる。催眠の力が強まるにつれ、彼女たちの心は徐々に薄れ、自らの意思が次第に形をなくしていった。 最後の撮影会の日、二人の中に残っていたわずかな意識も消えかけていた。教師が撮影を命じると、彼女たちは再び無表情に虚構の愛情を演じることを強いられた。 そして、カメラのフラッシュが眩しい中、黒野みこと夜波新奈は、共に唇を重ねた。 「全ては夢…」教師の言葉が、彼女たちの心に深く浸透していく。二人はただの人形として、永遠にその瞬間を繰り返す運命に落ちていった。 --- バッドエンド。彼女たちの心は封じ込まれ、教師の支配する人形の舞台に囚われる運命をたどる。