海から来たおじさんは、信じられないような格好で空港のセキュリティに並んでいた。彼の上半身は裸で、体中にわかめがびっしりと付着しており、海の香りを漂わせている。彼が荷物検査を受ける番になり、警備員がじろじろと彼を見つめる。「これ、絶対にわかめだろうな…」警備員は小声で呟いた。おじさんはにやりと笑い、おもむろにわかめを振り回して見せた。「これが海の力だ!」と豪語するが、実際には荷物に武器を隠し持つ余裕はなかった。