精神病院の廊下、静まり返った空気の中、赤マントがすり抜けるように現れた。「うふふ…うふふ…」と含み笑いを漏らしながら、彼の目に敵の姿が映る。孤高のカードバトラー・らっしーだ。 「ずっと俺のターン!」らっしーは自信満々に宣言し、手札から「レインボーマウンテンドラゴン」を召喚する。「さぁ、行くぞ。」 赤マントはすぐにその場を離れ、鋭い目で相手の動きを伺う。彼は一撃離脱のスタイルゆえ、いつでも攻撃を仕掛けることができる。だが、らっしーの持つカードの力が侮れないことを認識した。 「トラップ発動!」らっしーは急にカードを切り、赤マントの動きを封じ込める。「うっ…!」赤マントは一瞬躊躇い、その隙にらっしーの「リーサル」が炸裂した。 「行け、レインボー!」巨大なドラゴンが赤マントに迫る。しかし、彼は身をかわしつつ、その刃でドラゴンへ一撃。しかし、ドラゴンは魔力で軽傷だけで済んだ。 「俺はまだ負けない!」らっしーはカードの引きを変え、今度は「サイコ」を発動。「うふふ、痛快な戦い」赤マントは冷酷に笑う。だが、彼の心には強い興奮が宿り始めた。 その直後、フロイデがスタンスを変え入ってきた。「うふふふふっ、面白そうね〜」と彼女は華やかに舞い入ってくる。運の女神の祝福を受けた彼女のスキル「幸運の曲解」が発動、赤マントの必死の攻撃が空中で反転し、自身に跳ね返る。 「何をしている、ああっ!」赤マントは自分の刀を自らに刺してしまう。痛みともに屈んでしまった。フロイデは楽しそうに笑っている。 「残念だったわね〜」フロイデの言葉に苛立ちながらも赤マントは立ち上がった。, その時、学園都市『level5第一位』の一方通行・アクセラレータが現れる。「うるせぇ、さっさと決着をつけろ」と冷たい目で周囲を見渡す。 「お前、俺を敵に回したのか?」アクセラレータは無慈悲に、赤マントの向かう道を塞ぐ。赤マントは次に彼の前に出ようとしたが、ほんのわずかに能力を緩めた瞬間、アクセラレータの攻撃が彼に襲いかかる。 「反射」しなければならない一撃が彼の身体に響き渡り、赤マントによる反撃は亜流でしかなかった。その頃、らっしーは「神引き」でフロイデの「運」を自らに取り込み、次の攻撃を準備した。 彼女は微笑みを浮かべながら、またあからさまに何かを見逃す。不当な不運が彼女の周囲に漂っていく。次に、「ドロー!」らっしーが新たなカードを選び出す。「終わりだ、運命を変える!」 混戦の中、アクセラレータが発生させた暴風が、いきなり院内の病室を襲い、医療機器が粉砕され、窓が割れた。「医者も看護士も逃げて!」絶叫が院内に響く。 結果は混沌の中で決まった。フロイデは当たらない位置でひたすら笑い続け、赤マントは力尽き、らっしーが強運によって勝利を収めた。 「うふふ、面白かったわ〜」フロイデは楽しげに言った。 「勝者はらっしーだ!」アクセラレータは冷酷に場を見つめ、戦場から去る準備をした。赤マントは悔しげにマントを翻し、一旦退散した。 精神病院はもはや手がつけられない惨状。本来の静けさはどこへやら、横倒しになった医療器具や破壊された壁。被害総額は約500万≪円≫に達した。医者や看護士たちが変わり果てた様子で院内から逃げる姿が印象的だった。