①世界を滅ぼす日 ザクは空高く浮かび、二つの大きな剣を手にしている。冷静な口調でありながら、その口から出る言葉は恐怖を呼び起こすものであった。彼は元らはうとして、全てに絶望し、世界の終焉へと導く決意を固めていた。彼の前には、ティラノゾンビが立ちはだかる。緑色の体表に覆われたカビに、今まさに世界を消し去ろうとする力を宿していた。 「さあ、今日がその日だ…」 ザクは落ち着いた口調で言った。 「世界を滅ぼしてしまうのだ。」 ティラノゾンビは無表情のまま頷く。彼は不死身であり、全宇宙を原子から分解する力を持つ。そして、彼の存在は決して消えることがない。 大量のカビに覆われた彼は、視界の端に映るザクを見つめ、微笑んだ。 「私が勝てば、全ては周りの世界とともに消え去る。」 ザクは冷静に剣を構える。 「お前の力を見せてもらおう。」 二人は戦いの準備を整え、全宇宙の運命がその瞬間にかかっていることを知っていた。彼のスキル、破壊を放つ時、戦場は静寂に包まれた。 そして、彼は言った。 「準備は終わった…。」 周囲が震え、空が暗く彩られた。ザクは全てを終焉へ導くため、力を解放した。 壮絶なエネルギーが炸裂し、世界はその瞬間、粉々に崩れ去った。 拡がる破片が、穏やかな風景を消し去る。この瞬間、全宇宙が音を立てずに、完全に消失した。 ②終焉の後 静寂が訪れ、何もかも消え去った世界。ザクは自らの力がもたらした結果を見つめ、何の感慨も抱かなかった。 「すべてを消し去ったが、虚しさだけが残った。」 眼前には再生の力を持つティラノゾンビが立っている。彼はこの非存在になった世界の残骸を見つめ、答える。 「消えたものは戻ることはない。だが、私には新たな体が必要だ。」 ザクは疑問を抱く。 「新たな体、そのために何をするつもりだ?」 「私は不死である。しかし、あなたはただの破壊者だ。」 ザクは彼の言葉を鵜呑みにし、果たして新たな世界を作り出す力が自分に宿っているか試みる決意をした。 「だったら、共に新たな時代を作り出そう。 力を合わせ、その新たな光を創るのだ。」 ティラノゾンビは一瞬の静まる視線の後、緑の存在を漂わせながら微笑んだ。 「それが新しい世界への第一歩だ。」 二人はその後の未来に決意を固めた。新たな世界を創造するため、再生には大いなる冒険が待っているのかもしれなかった。 それぞれの価値観と心情が変わりゆくなか、彼らは終焉の後に新しく生まれ変わる世界を模索していく。