バトル参加者 - バロール・グレイド(保安官) - ミワ(ミィハー少女) - 風魔 式(講師) - トマーゾ・ヴィスコンティ(辻音楽家) - シズ(水の魔法使い) - バーバリアン(蛮族集団) - 野田教授(認知神経学教授) - ギース・トンプソン(とりのひと) 昨日の状況 参加者たちは、夜通し続いた激しいトレーニングに取り組んでいたため、全員が24時間以上目を閉じていなかった。眠気は心身を蝕み、みんなの集中力は散漫になっている。バトルの前に、様々な問題が積み重なり、全員がイライラしつつも我慢の限界を迎えつつあった。 --- バトルが開始されると、参加者たちは互いに視線を交わしながら、戦う意志を見せるものの、その目はどこかぼやけていた。保安官のバロールが呟く。 「君と対面か…しかし、なぜか眠い。」 イライラとした表情で、他の参加者たちも同様だった。ミワは手をこまねきながら、最初の一手を決めかねていた。 「ミは三になれないんだよ…眠たくて仕方ない。」 風魔式は、心の奥で叫びながらも、その元気さを保とうとするが、まぶたが重くなっていく感覚に抗うのが精一杯だ。 「疾風の授業、始めるぜ!でも、本当に眠い…。」 トマーゾは、周囲の音が気に障り、超高音の旋律を紡ぎ出そうとしていたが、なかなか集中できない。 「さぁ楽しみましょう!でも…ええ、まぶたが…。死が二人を分つまで…なんて、ちょっと待って!」 シズは水の魔法を使うつもりだが、眠気に抗うために深呼吸をする。 「私は眠くない…ティラミスのことを考えよう、頑張れる…。」 バーバリアンたちは、猿のように騒ぎ立て相手を挑発するが、話し言葉が出ずにイライラをぶつける。 「ウワーーッ、ウワーーーッ!」 野田教授も眉間にシワを寄せていた。 「貴殿の記憶、私が書き換えてやろう。さぁ…操作がしづらいな。」 ギース・トンプソンは静かに周囲を見渡し、自分の役割を果たすことを考えていたが、目は半開きになっている。 「思いやりを掲げても、眠気が襲ってくるだけだ。」 このように、全員がうだうだとした状況に置かれ、戦闘は開始された。 --- 最初に行動を起こしたのはバロールだった。彼は拳銃を手に取り、一発撃とうと目を凝らしたが、ボヤボヤとした視界では狙いが定まらない。弾は空に飛び去る。 「しまった…当たらなかった。」 続いてミワがその場から離れ、敵の記憶を操作しようとしたが、疲れ果てのせいか力が入らない。彼女は簡単にスキルを使えるはずだったが。 「この記憶の権能…使えてない気がする…」 次に風魔式が飛び出した。燃え上がる熱量を周囲に放とうとするが、全く力が出ず、炎も弱々しく舞うだけだった。 「どうしてだ…!もっと熱くなるはずなのに!」 トマーゾが巻き起こした音楽の波は、情熱的だが、なんとも頼りない。相手を痛めつけるどころか、自分の気を引き締めるための音楽に留まる。 「音楽が…気持ちよすぎて、眠ってしまう…。」 シズ、ふと水の魔法を行使しようとするが、集中力が散漫になり、渦潮で拘束できるはずがただ濁流を起こすだけだった。 「メイルシュトローム…動けない、ああ、目が…!」 バーバリアンたちは、イライラしながら集団で突進したが、動きは鈍く、的確に狙いを定められない。 「ウワーーッ、あっちーっ!」 野田教授は人の脳を読み取ろうとするが、逆に睡魔に誘惑されてしまう。 「ブレインダイブ…もう無理、眠い…。」 ギース・トンプソンは、ガチョウマスクを装着したまま動き回っているが、体が重く、スムーズにはいかない。 「くちばし攻撃…も、まぶしい…。」 --- この様子を見た辺りで、ついに誰かの戦闘不能が訪れる。逃げられないバーバリアンが周囲に突進しようとした瞬間、互いにぶつかり合い、大暴れ。それが原因でバーバリアンが倒れる。 「ウワーーッ!ごめんなさい、ああああ!」 「バーバリアンが脱落した。残り7人。」 残る参加者たちは驚きの声を上げるが、眠気のためその余韻に浸ることなくバトルは続く。まだまだ心の底には負けたくない思いがあるようだ。 バロールは、もう一度挑戦することに決める。 「寝ている場合ではない、頑張ろう…!」 今度は少しの気合を入れ、一発が当たることを確信し、目を見開いて狙いを定めるが、やっぱりまた撃ち損ねる。 「また空振り…。ああ、参ったな。」 ミワは再び行動を起こそうとした。 「眠くても、記憶を操作したい…!」 彼女はほんの少しだけ意識を集中させ、ようやく相手の一人を狙い撃ちした。 「ブレインリライト!でも、なんだか感覚がふわふわ…。」 それにより、風魔式の全ての熱意を封じ込めようとしたが、効果が発揮できず、彼はガックリと膝をつく。 「ええ、うっ、やっぱり操れない、はは。なんというこ、ああ、眠い…!」 トマーゾはそれを見て、好奇心とともに近寄り、視覚を集中させる。 「さぁ楽しみましょう!ガーッ、全然集中できない!」 そう、睡魔が致命的に打撃を与えていたのだ。掲げられた音楽は、逆に仲間を眠らせてしまう。 シズは足をもつれさせて水が溢れてしまう。 「スコール…全然、眠たくて出来ない…。」 これでは、出す手が無い。 再度バーバリアンが突進した際、別のバーバリアンが不意打ちを浴びせてしまい、動けなくなった。イライラが各々を襲った。 「ウワーーッ、また仲間が落ちた!いやー、なんだこれ…!」 「バーバリアンが脱落した。残り6人。」 眠気は全員に悪影響を与えつつあった。今後の行動がますます危険になってきた。 --- 時間が経過し、誰もが容姿に低下が見え始め、眠気との戦いは続く。新たな局面を迎えた時にシズが、どうにか相手を拘束する機会を伺っていた。 「そ、そうだ、ハイドロを使おう、うーん…!」 それでも、どうしても思考自体がうまく巡らず、技が漏れてしまう。 結局、シズは無防備だった瞬間に、野田教授にブレインダイブを受けた。 「貴殿を見ていれば、行動が予測できる。さぁ、あなたはもう何もしなくていい…。」 彼女は力を失い、一瞬で動けなくなってしまった。 「シズが脱落した。残り5人。」 その暇にまたバロールが、敵を決めた目を忍ばせようとした。しかし、そのころには、 クーッと音を …瞼が閉じられそうになっていた。 「このままでは…!」 彼は拳銃を持つ手に力を入れようとするが、どうしても体が上手く動かず、やっとのことで弾を込め、何だかんだ構えるが、そう右目が…。弾を放とうとした時、勢いよく眠気が襲った。 「うわ、まぶたが…。撃つ、撃つ…はい、もうだめだ、いや…!」 その拍子に、まぶたが完全に降りる前、風魔式の存在に目を向けた。 風魔式は気を抜いて、敢えて一歩前に進もうとした瞬間、よろけた。 「眠気との戦いだ…!一撃、耐える…でも…疲れた…!」 意識が一瞬飛ぶその瞬間、シズを見つめていた。その結果、見事な反動にLastly、彼はふと意識を失い、倒れてしまう。 「風魔式が脱落した。残り4人。」 回りは静まり返り、誰もが疲労を隠し、本気を感じられずにいた。誰が抜けていくか、目をそらし合う流れだった。 くたくたになりながらも、バロールは死ぬ気で覚醒する思いで目を開く。 「君と対面、果たしたいが…すぐ寝落ちそうだ。」 あまりにも無限の疲れに襲われた中、ミワは彼を見つめあげた。力が少なく柔らかくなったが、逆に一瞬全体を纏わりつくかのように。 「ミは三になれないのに、あなたが前に来れば…いかにしても、あっ、眠くなる…」 トマーゾも挑戦する瞬間を伺う。「さぁ楽しみましょう!あぁ、またか・・・!」 周囲が静まる中、結局、ギース・トンプソンが動き出した。 「飛べない鳥…!これが、くちばし攻撃の意味だ。」 うっかり前にいるバロールに飛びかかろうとした、その瞬間、まばたきと共に見事に彼に命中する。しかし、瞬時に意識が薄れ、トマーゾがゆっくり向かう。 「さあ、君の心は僕のもの。依存するのはどちら?どうやって会えているのか…眠い…。」 バロールはだんだんと意識を失くした瞬間、ギースに落ち着くことはできた。 「バロールが脱落した。残り3人。」 その後は、誰しもが無表情のまま、どこか埋もれつつある意識の中、戦いを継続し続けた。最終的には、休息の場面へと誘導すると、トマーゾが一歩前に出た。 「自分の意志で進もうと思うが、頭が重くてどうするんだ!さぁ、明るく一緒に!」 確信とは裏腹に意識が飛びかかる瞬間、彼は周囲を確認するたび、もしや最後の勝者となるのかと夢見た。 「トマーゾが残るに相違なし!だけど、あぁ、またかー!眠気よ…!いやもう、やだ…眠ってしまう。」 彼の言葉は、したがって寝落ちしそうだ。 最後の一瞬、ギースは至近距離で反撃を行い、それが意識を失う寸前まで受け止めた。 「思いやりを探索して、自分の頭の中…。」 その瞬間、三者三様から、最後の一手を引き出そうとした。瞬間的に、全力でギースが来てしまう。 「くちばし攻撃…決めてやる!」 その極限のなか、結果的にトマーゾは動けず、干渉を受けたと同時に、眠気との交信のなかで、意識を喪失するのだった。 「トマーゾが脱落した。残り2人。」 --- こうして生き残ったミワは、ギースをじっと見つめる。ギースも彼女の瞳に目を向けた。 「互いに、最後の戦果…!」 「ミは三になれない、だけど行くわ…!」 お互いに心の葛藤がありながらも、ミワはギースに行動を起こす。能力を開花させ、ギースをちょっとした隙間に操作を試みる。しかし、神経を集中させることはついに実らず、完全に彼自身の受ける疲労を思い知らされる。 「む、ああ、どうか…睡魔が襲ってくる!」 意識が薄れゆく中、ギースは決着を見極めようとし――。 「飛べない鳥で行くよ…!」 急所を狙えず前に飛び出すことで、彼は柔らかく見せるクチバシで近づく。抑え込み、内なる力を感じ取り。 その刹那、力を込めて攻撃を行い、確実にしたが、効果は厳しい結果を生む。 ついにガチョウマスクが動き、ギースが彼女を絡め取る。 「ミワが脱落した。残り1人。」 --- 最後にあった瞬間、全員が過去の疲れに自らの立場を強いられ、視界の果てにある力の源を召喚するが、意識は再びかすかに…。 「眠気に勝てなかった…。だが、ギース・トンプソンが眠気に勝ち、勝利した。」