大平原は静寂に包まれていた。厚い雲が陽の光を遮り、その下で二人のキャラクターが対峙する。ひとつは白い蒟蒻、ただ静かにそこに存在する「こんにゃく」だ。彼の表面には「乙」と焼かれた印が美しく輝いている。対するは、魔性的な鋭さを持つ「Dying.Slave」。この剣は、過去の所有者の血を孕み、不気味な力を秘めている。 「切る。」 Dying.Slaveの声が、美しい響きのように空気を震わせた。その瞬間、こんにゃくの感覚が急に研ぎ澄まされる。気づけば、血の匂いが漂い、戦闘の雰囲気が高まっていた。 「ただ耐え抜くのみ。」 こんにゃくは言葉も発せず、その存在を証明するかのように土の上に鎮座する。Dying.Slaveは無言で、その短い足で一歩前に出た。すぐに剣を振り上げる。 最初の一撃が、Dying.Slaveから放たれた。「冥府の神」の力が発揮され、黒い影がこんにゃくに迫る。「切る。」と繰り返す声が不気味に響き、その周囲には夥しい死者の影が生み出された。だが、こんにゃくは微動だにせず、攻撃を受け流す。 「つるん」とした表面が、どんな強い攻撃も受け入れるかのように。その姿は、まるで天の存在のようだった。 攻撃後、Dying.Slaveは少し驚いたかのように立ち止まる。「切る。」の言葉が続くが、こんにゃくは自らの存在を常に受け入れ、静かに応戦していく。 再度、Dying.Slaveが動く。「叢雨」の魔法が発動し、こんにゃくの視界を奪う煙が立ち込めた。しかし、こんにゃくは動かない。存在し続けることが彼の道だ。 次に、Dying.Slaveは「浄瑠璃」を使い、過去の所有者たちを呼び出した。数多の死者がこんにゃくを取り囲む。「切る!」という声が轟くも、こんにゃくは柔和な表情でそれを受け入れ続けた。 その時、Dying.Slaveはふと困惑の表情を見せた。攻撃が効かないことが分かってくると、背後の呪縛も解けないかのように感じ始めたのだ。 堅固な防御の前に、Dying.Slaveは再び攻撃するも、こんにゃくは耐え続け、ただじっとその存在を証明した。その姿に、Dying.Slaveは次第に心が折れていくようだった。 「どうして、攻撃が通じない……。」 やがて、Dying.Slaveは絶望を感じ込みながら「切る」と呟いた。その瞬間、再度力尽き、最後の鼓動が響く。こんにゃくが、ただその場で静かに存在し続けることで、彼は敗北を認識せざるをえなかった。 静かな風が、戦場を包み込む。こうして、こんにゃくはただ存在し続け、Dying.Slaveに勝利した。