第一章: 月華夢幻 - ティセル ティセルは、全身を蒼の粒子に包まれたエヴァ・ドミナンスを見つめていた。彼女の姿は異様で、肉と骨でできたドレスが気味悪さを醸し出している。だが、ティセルの目はその異質さを挑むような決意に燃えていた。 「久しぶりね...この姿になれるのは...」エヴァの声がかすかに響く。 「あなたのことは聞いている。だが、私も負けるわけにはいかない!」ティセルは、倭刀【月華】を引き抜くと、強い意志を込めて構えを取る。 エヴァは肉の剣を耀かせ、進み出た。二人の距離が縮まる。 「肉の剣...おそろしい技。だが、私は月光の如き力で斬り裂く!」ティセルは「清風明月」で気を集中させ、エヴァの動きを見切る。次の一手に備え、その場に身構える。 エヴァの剣がティセルの心を刺すように振り下ろされる。無避けの一撃が迫ると、ティセルは「残月」を放ち、その動きを無効化する。 「私の一撃には当たりませんよ!」ティセルが返すと、「盈月」を使い、自らの初動を隠して一瞬の隙から斬り込む。 蒼の粒子が弾け、エヴァの表情が一瞬曇る。しかし、彼女は肉の剣でティセルの行動を阻害する。 「もっと強くなって!無下の雨!」エヴァが猛然と一気に攻撃を放つ。 だが、ティセルはその瞬間、全力で抜刀し、何度も切り返し不正な攻撃を打破した。「月華泡影」を放つ。その刹那、月光の如き美しさの中で、剣がエヴァの動きを断ち、自らの意識を掻き消す一閃が放たれる。 エヴァは一瞬困惑し、ついにその体が崩れていく。「そう…これで私の役目はおしまい…貴方達に福音があらんことを…」彼女はその言葉を最後に、肉体が溶けて海へ流れ出した。 --- 鍵の発見 ティセルは波間に光るものを見つけた。それは、肉と骨が混ざり合った模様が施された蒼の鍵だった。彼女はそっとそれを拾い上げ、くすんだ月の光の元でその美しさを確かめる。 「これが、私たちを導く鍵なのね。」ティセルは静かに思った。 彼女が鍵を握りしめると、周囲の門が静かに開く。挑んできた者たちの思いを胸に、彼女は次のステージへ進む決意を胸にし、微笑んでその場を後にした。