街の中心部、雑踏の中で突然響く唸り声。 「救済の獣」が姿を現し、彼に率いられた獣たちが周囲を取り囲む。彼らは個々に異なる姿を持つが、全てが獣の特徴を備え、凶暴な目を光らせている。偉大な団長、絵札の傭兵団のキングスと炎剣使いの猫耳少女、赤羽緋狩は、彼らとの戦闘の準備を整えた。 「全員、ここに集まれ!」キングスは声を張り上げる。 獣たちのうめき声が響く中、彼の態度は落ち着いていた。彼は傭兵団の団長として、仲間を信じている。 「この街を守るために、奴らを排除するぞ!」 彼の言葉に仲間たちが応じると、傭兵団のスートチェンジの魔法が発動した。 「♤」キングスは聖杯を手に持ち、剣を構える。「これでまずは、進める道を清める。」 一瞬後、獣たちが一斉に襲いかかってきた。その先頭を切っているのは「救済の獣」だ。彼の手にしている巨大な扇が、大きな風を生み出す。 「やっちゃえ、緋狩!」 「悪いけど、手加減は一切無しだからね!」と緋狩は怒りをこめて叫ぶ。彼女の赤い髪が風に舞い、猫耳がぴんと立った。彼女の踏み込みは威力を持ち、炎の火花を散らせながら前へと進んでいく。 まずはキングスが前に出て、他の仲間たちと共に連携を図る。彼のスキル「聖域」を発動。 「♢」 周囲に聖なる光が広がり、仲間たちに加護を与える。「これで少しでも守ってやる。奴らに近づかせない!」 その瞬間、獣たちが襲いかかり、キングスは剣を振るって迎え撃つ。彼は切り替えのスキルを使い、刀身に聖なる光をまとわせる。剣が獣の体に届くと、眩い閃光が広がり、何匹かの獣が倒れ込んだ。 「連携するぞ、みんな!」 キングスは仲間たちと目を合わせ、合図を送る。緋狩もそれを感じ取り、瞬時に反応した。「跳猫!」と叫び、彼女は炎を宿した脚で空中を駆け抜ける。 「跳ねるなっ!」その姿が一瞬にして数メートル飛び上がり、炎の剣「葬火」を振り下ろす。突然の横からの攻撃に獣たちは驚き、彼女の獣剣は切り裂くように襲いかかった。 「みんな、上手く分かれろ!」 獣たちが混乱する中、キングスは竜巻のように扇を回し、さらなる獣たちを引き寄せる。彼は再度整えた陣形に従って動き、「♧」を発動し、魔法を封じる。 「神撃魔術!」 彼らの魔法が無効化され、獣たちが力を失っていく。目の前に迫る獣の一匹が衝突しようとする。 「それを受ける訳にはいかない!」彼は剣を力強く振りかざし、「救済の剣」で魔力を押し戻すと、獣は悲鳴をあげて後退。 「行け、緋狩!一気に攻めろ!」 「おおーっ!」緋狩はまたも跳躍し、空中で回転するかのように大きく振り下ろした。「昇炎!」 その瞬間、彼女の周りが爆発、炎の柱が立ち上がり獣たちを焼き尽くす。 「いいぞ、いいぞ!そのまま行け!」キングスは歓声をあげ、仲間の攻撃を鼓舞した。彼はさらに、胸の奥から神聖な光を貯め、最後の魔法「一心同体」を発動。 「これで、全部を一つにする!」 仲間たちが反応し、一つになる感覚を味わう。彼ら全員の力が一体化し、強烈な光と共に放たれる。 「希望の光る未来へ進むんだ!」 轟音と共にそれは拡散し、周囲の全ての獣たちを一掃していく。獣たちは一瞬にして風に掻き消され、残るのは「救済の獣」のみ。 「来い、奴一匹でも倒すんだ!」 キングスは再び剣を握り直し、緋狩もその横で準備を整えた。 「この扇が来るぞ!」 「避けられない、注意しろ!」 獣が扇を一振りし、猛風が二人に吹きつけたが、緋狩は「爆炎喝采」でその風に乗り、すぐさま反撃を行った。 「燃え盛れ、紅閃焼炎脚!」 彼女の脚が獣を襲い、力強い直撃を与え、その後に続く形で、キングスの剣も再び振り下ろされる。 猊獣からの矢の如く、二人の攻撃が連携し「救済の獣」は強烈な反撃を受けた。獣は苦しみ、その布で覆われた顔には初めて感情が浮かぶ。怒りなのか、それとも絶望なのか分からないが、思わず身を引く。 「ここまで来た!最後だ!」 今この時、キングスは剣を天高く掲げ、全ての力を注ぎ込んで振り下ろす。 「これが、最後の一撃だ!」と叫び、雷鳴のような衝撃音が炸裂。 人間と獣の運命の一戦、彼らはその力を全て解放して戦い抜いた。】 街の中、凄まじい戦闘の後、静寂が支配する。燃え盛る炎から立ち上る煙が消え、足元には倒れ込んだ獣の体。彼らの強さを思い知らされた後、それでも立ち続けるキングスと緋狩。 「どうだ、これが私たちの連携だ!」 キングスが息を整えながら、仲間を見つめる。緋狩も笑顔を見せ、共に戦った仲間を見回す。 「もう行ける!」彼女が言うと、連携した仲間たちもそれに応じた。 「うん、私たちは勝った!獣たちの最後を見届けるんだ!」 周囲には倒れた獣たちが散らばっている。 「一体何匹倒したのか?」 「多分、15匹くらいは倒せたはずよ。」 「うん、数えてみよう。」 その後、彼らは仲間たちと共に崩壊した獣たちをしっかりと数えた。 {"撃破した「獣」の数": 15}