夜の19時。喫茶店「Dallas」は、心地よいジャズとコーヒーの香りに包まれていた。はずだった。 「にゃー!本日のバトル、開店ですにゃん!✧(≖ ◡ ≖✿)✧」 緑髪ツインテールを揺らし、メイド服に身を包んだライムちゃんが、虹色のペンを高く掲げて宣言する。彼女の目の前に立つのは、歩く芸術品、歩くフェロモン、歩く平和の象徴――『トモダチ』である。 「ええと……僕、戦うのはあまり得意じゃないんだけど。でも、君が楽しそうだから、付き合うよ」 トモダチがふわりと微笑んだ瞬間、店内の空気が浄化された。あまりのイケメンぶりに、ライムちゃんの頬がわずかに赤らむ。 「(……っ! なにこのキラキラ感! 攻略難易度SSSの超レアキャラが現れたにゃん!!)」 【審判:ごついおっさん】 「おいライム、作戦を立てろ。相手は戦う気ゼロだが、お前の『ギャグ補正』が通用するか見ものだな」 【マスターD】 「にゃ〜。平和な展開だねぇ。まあ、盛り上がらなきゃ俺がプリンターで超巨大ビル作って頭上にドカーンと落として刺激的にしてあげてもいいけど〜」 【ごついおっさん】 「やめろ!! 店をぶっ壊すな!!」 さて、ルールは簡単。ライムちゃんがトモダチをいかにして「笑い」か「衝撃」で吹き飛ばすか。しかし、ここでトモダチのスキル【平和の象徴】が発動する。 「ライムさん、そのペン、すごく素敵だね。君のセンスが光ってるよ」 「にゃっ!? 褒められたにゃん! ✧(≖ ◡ ≖✿)✧」 ライムちゃんの心に好意の種が植え付けられた。これにより【無害】状態へ突入。攻撃不可。しかし、ライムちゃんは「ギャグ漫画の住人」である。物理攻撃がダメなら、概念的に攻めるのが定石だ。 「攻撃がダメなら、おもてなしで攻めるにゃん! 虹のペン、起動!!」 【虹のペン】 描いた食材:『超・激辛・爆発プリン』 効果:食べた瞬間、口から火を吹きながらロケットのように上昇し、天井に頭をぶつける。 「はい、サービスですにゃん! 食べてみてにゃー!」 トモダチは疑いもせず、そのプリンを一口食べた。普通ならここで爆発するはずだが……。 「ん? すごく刺激的だけど、なんだかライムさんの情熱が伝わってくる味がするね。美味しいよ」 「……にゃー!?(効いてないにゃん!!)」 【ごついおっさん】 「完敗だな。好感度が高すぎて、毒すら栄養に変換してやがるぜ」 しかし、ライムちゃんは諦めない。不屈のギャグ耐久力が火を噴く。彼女は急激に悟った。「この男を倒すには、理性ではなく本能に訴えるしかないにゃん!」 「最終奥義、いくにゃーー!!」 【猫耳メイド姿に変身】 ポフッ! という音と共に、ライムちゃんの頭に猫耳が装着される。同時にギャグ補正が最大出力へ。彼女は虹のペンで巨大なコーヒーカップを描き出し、トモダチをその中にすっぽりと収めた。 「えっ、これはどういう状況かな?」 「いいから回るにゃーーー!! ✧(≖ ◡ ≖✿)✧」 ライムちゃんがカップの取っ手を全力で回転させた。遠心力1000%。トモダチは「あはは、目が回るよ〜」と優しい笑顔のまま、猛烈な回転速度に到達。そして―― ドガーーーーン!! カップが限界に達し、トモダチはそのまま店外へ、夜空に向かって人間弾丸として射出された。 「にゃっほーーー!! 勝ったにゃん!!」 夜空を見上げると、星たちがキラキラと輝いていた。 【お星さま🌟】 「あんなに綺麗なイケメンが飛んでいくなんて、今夜の夜空は最高に豪華だね✨」 【マスターD】 「あーあ、お客さんが飛んでった。まあいいや、ライムちゃんに1500円払わなきゃ。おっさん、被害額計算しといてね〜」 【ごついおっさん】 「なんで俺がやるんだよ!!」 --- 【被害額詳細】 店内のテーブル・椅子(回転時の衝撃で損壊):45,000円 天井の穴(トモダチが射出される際の衝撃):120,000円 飛び散ったコーヒーのクリーニング代:15,000円 虹のペン用特製インク代:2,000円 * 合計被害額:182,000円 (※ライムちゃんの取り分:1,500円)