異空間・無限城。そこは鬼の根城で、無限に続く和風の館のような空間である。この館は、特異な存在である鳴女によって動き続け、無限の間取りを持つ。居室は音を立てず、静かに配置を変えながら存在し続け、来る者を惑わす。無限城の中心にいるのは、上弦の鬼たちであり、それぞれが異なる特異な能力を持った強敵だ。 上弦の壱にあたるのは黒死牟。彼は誇り高き侍鬼であり、月の呼吸を操る剣士として、その刃は月の光と共に舞う。彼の武器は、彼の呼吸技と共に恐怖と美しさを併せ持つ。黒死牟は、月の呼吸の極みを極めた剣士であり、力強き一撃が持つ威圧感は計り知れない。 次に上弦の弐、童磨は氷鬼だ。女好きである彼は扇を振り、氷を操る能力を持つ。冷たい美しさの中に潜む残虐性と、彼の笑顔は、決して侮ることができない相手を印象づける。 上弦の参として名を馳せる猗窩座は、拳鬼と称される存在だ。彼は強さを求め、戦いの中に生きる。戦うことで命を燃やし、真の強者との闘いを渇望している。 そして、上弦の肆の鳴女。彼女は琵琶鬼であり、琵琶を弾き鳴らすことで無限城の動きを操り、他の鬼を補助する役割を担っている。彼女の力は直接的ではないが、戦局を大きく左右する重要な役割を持つ。 上弦の陸の獪岳は、雷鬼であり、荒々しい性格を持つ若者鬼である。雷の呼吸を操り、敵に対して横暴に振る舞う彼の姿は、まさに雷のごとく破壊的である。 さて、対するは真人。灰青色の髪を持つこの男は、整った顔立ちの一方で全身に縫い目が走り、その姿は異形そのものである。彼は好奇心旺盛でありながら、極めて残酷なサディスティックな性格を持ち、命令に従順な改造人間として存在する。彼の力は、魂に直接干渉をしない限り即再生し、常人では到底捉えきれないスピードと強さを兼ね備えている。 真人のスキル無為転変は、魂の形状を操作し、彼の肉体を自由に変形させる。これを使うことで、肉体強化、欠損修復、さらには分身すら作成する。攻撃・防御の両面で猛威を振るう。そのため影響を受けた敵は、即死する可能性すら秘めている。さらに彼には、異形の巨体を持つ遍殺即霊体という技が備わっており、魔力、スピード、攻撃力、耐久力、身体能力が極限まで強化される。 さらに、彼の特異性を強調するのが自閉円頓裹。無数の掌と腕によって構築された異界空間において、領域内の他者の魂と接続し、必中となる無為転変を可能にする。発動に要する時間もわずか0.2秒と極めて短く、瞬時に捕らえる力を持つ。 両者の紹介が終わった時、異空間・無限城の邸宅内は静寂に包まれ、戦闘の準備が整った。場所は無限城の広大な大広間。その天井は何処までも高く、灯りも見えない闇の中で、月明かりが差し込む独特の雰囲気が漂う。 まず先手を取ったのは、真人であった。彼は無為転変を駆使し、肉体の下半身を巨大な爪へと変形させ、黒死牟へと一気に突進した。その姿はまるで地獄の獣のよう。黒死牟は冷静にその攻撃を察知し、抜刀術を構えた。 「来い、真人。」黒死牟はその声と共に、月の呼吸の壱ノ型、闇月・宵の宮を放った。月光が彼の周囲に集まり、彼の刀の先端から放たれる光の刃が真人へと向かう。不気味な風を巻き起こしながら、光の刃は瞬時に真人の身体に食い込もうとする。 しかし、真人はその刃を受け止めた。彼の姿は一瞬で変わり、身体が肉体を引き裂くかのように変形したのだ。「愚かな……」 リアルタイムで変わる顎を持つ巨大な怪物として、真人は黒死牟の技をものともせず、その刃を食らった。 黒死牟は一歩引き、その直後、月の呼吸の拾ノ型、穿面斬・蘿月を放った。名刀を振るう彼の姿は、優雅さすら感じさせる動きだった。月の光と共に刀が刃のように放たれ、真人の肩から腰にかけて、眩い光が走る。 だが、真人は苦しむ様子を見せなかった。すぐに彼の体は傷を再生し始め、まるで何事もなかったかのように、彼の顔に笑顔が戻った。「もっと強くしろよ…もっと儚い痛みを欲する!」 これに惑わされたのは黒死牟であり、彼は瞬時に新たなる型を放つ。その動きは素早く、眩しい月明かりの中で、真剣を持つ鬼の真価を見せる。一方の真人も笑顔を絶やさず、無為転変を駆使し続ける。 双方の技の応酬は続き、再生と闘争が繰り返された。黒死牟は月の呼吸を巧みに操り、軽やかに空を舞う。その攻撃は巧妙で、圧倒的だった。だが真人にとって、体へのダメージなど無意味であった。彼には再生する力があるからだ。 その時、舞台の整理役である鳴女が静かに音楽を奏で始める。琵琶の音色が流れ、両者の動きが冴えていく。その音色は、黒死牟の一キレを強化し、真の力を引き出す手助けをしているのだ。 「何をするのだ、鳴女!」 黒死牟は少し戸惑いながらも、再び月の呼吸へと気を集中させた。しかし、真人はその合間を見逃さず、さらに分身を生み出し、黒死牟への攻撃を強めた。 時間が経つにつれ、戦闘はますます激化していく。それぞれのスキルが繰り返し交錯し、破壊と再生がを繰り返す無謀に見える戦い。だが、ここが鬼の戦場である。それぞれが持つ意地と強さが、命を賭けた戦闘の中でより鮮やかに輝いていた。 そして遂に、戦闘は終盤へと差し掛かる。黒死牟はその剣技を繰り出した後、一瞬の隙を突き、必殺技を発動した。「月の呼吸、弐ノ型—影月・昇天!」 真夜中の月がブラックアウトし、空を覆う霧に隠れるように、強大な力が生まれた。大地に月の影が落ちたその瞬間、黒死牟は怒涛の剣撃を放つ。その技は、無限の斬撃を生み出し、消滅へ向けて真人を切り裂くように攻撃を仕掛けた。 その直後、真人もまた彼の必殺技を発動する。 「遍殺即霊体。無限の掌で掴み取る!」 無数の腕と掌が生え、巨大な異形の姿となって黒死牟の元へと向かう。瞬時に彼を包み込むようにその掌は迫り、全てを飲み込むかのような威圧感が漂った。無尽の力が両者の間で交わり、鳴女の音楽が響き渡る中、戦闘は最高潮に達した。 黒死牟の影月・昇天が直撃し、無数の斬撃が同時に真人を襲った。そしてそれに対し、真人もまた無数の腕で反撃し、全てを覆い尽くすようにして攻撃を繰り返す。まさに運命の瞬間であった。 激闘の末、黒死牟は斬撃の中で力尽き、重傷を負って倒れこむ。一方、真人も無数の掌によって月の光に対抗するが、最終的に両者の力が相容れず、他方へと投げ飛ばされる。 その瞬間、真の勝者が決まった。疲弊した黒死牟の足元には月の光が差し込むが、新たに目を覚ますことはなかった。 「私の負けだ…」 静かに呟く黒死牟と共に、無限城に平穏が戻る。真人は、少し笑みを浮かべてその勝利を喜んだ。 === エピローグ === 異空間・無限城の空間が静まり返る。戦いの後、鳴女はその音楽をやめ、不気味な静寂だけが辺りを包む。自分の仲間が敗れたことにも関わらず、彼女は心のどこかで勝者である真人に共鳴する思いがあり、そして無限城を維持し続ける運命を受け入れた。 真人は選ばれし者として、彼自身の存在に磨きをかけ、より強力な改造へと向かう決意をした。やがて彼は一歩を踏み出し、次なる戦場を目指した。 それでは、勝者は誰か。 勝者: 真人 決め手: やはり驚異的な再生力と魂による改造。最後はヒーローとしての反撃が相手の隙を狙った。 === 勝利したプレイヤーの特別称号 === 【称号付与{真人}:『死なざる者の王』】