①世界を滅ぼす日 この日、空は暗雲に覆われ、通常の海の色は不気味な赤に変わっていた。サメはその名の通り、全能の存在、その移動力と嗅覚を持って、獲物に忍び寄る。無慈悲に、感情を一切持たず、ただ狩りを楽しむサメの姿はまさに死神そのものだった。彼は空を飛び、地を駆け、水中を泳ぎ、まさにその存在感は周囲を圧倒していた。 一方、DXメカメガロドンは、海中の漁船を狙い撃つために、空を覆う重厚な金属の影として動いていた。その230メートルにも及ぶ巨大な体は、全ての生命を呑み込むためだけに設計された兵器だった。乗組員の80人は、その道を50年進み続け、彼らもまたサメ同様、無慈悲さを持っていた。 「今日こそ、全てを終わらせる。人間は自己中心的で、この星を汚しすぎた。」サメは邪悪な笑みを浮かべながら呟いた。 「そうだ、我々はこの星の真の征服者となる。」 DXメカメガロドンの船長が応じると、乗組員たちはその言葉に賛同し、士気を高めた。 サメの残忍性とDXメカメガロドンの機械的な強さが融合し、この日、世界が滅びる運命が決定づけられた。 残酷な決闘 夜が更けると、サメの怒りが頂点に達した。彼は怒りのボルテージが上がるにつれ、頭が6つに増え、触手が生え、まさに恐怖の象徴となっていた。サメの姿を見た者は、もはや逃げ場はなくなった。しかし、DXメカメガロドンもまた、乗組員たちの意志を受けて、その力を最大放出する時が来た。 「DXメガデス砲、発射準備!」船長の声が響くと、戦艦の内部が震え、全ての力が集中した。 「——発射!」 極太のレーザーがサメに向かって放たれた。サメは瞬時にその軌道を避け、反撃するための備えを整えた。 このままでは終わらせない。彼は夢の中からリアルへと浸透し、トイレの中ですら敵を狙い続ける。 激しい戦闘の末、海浪は赤く染まり、世界の終焉が訪れようとしていた。 ②終焉の後 世界が滅亡した後、静寂が訪れた。かつての文明が崩壊し、荒れ果てた地が広がっていた。サメは、その獰猛な姿で広がる荒野を徘徊していた。暴力的な行為がもたらした安らぎと称賛に満ちたサメの心には、満足感しかなかった。 「我々は勝者だ。」サメは自分自身に語りかける。「人間は消え、その代わりには我々だけが残った。」 DXメカメガロドンはまだその場にあった。船長は破損した艦体の中で、仲間たちを募った。彼らは生き残り、サメと共に新たな世界を築こうという考えを持ち始めていた。 「これからは我々が支配する時代だ。」船長は、仲間たちに未来を語りその目を輝かせた。 「しかし、力を持つ者には責任が伴わなければならない。」サメはその意見に同調し、新たな支配者となる意志を固めていった。 その後の彼らは、断絶された世界の中で生きていくために、互いの能力を高め合いながら新たな秩序を築いていくこととなる。 「我々の新しい世界は、敵もなく、自由だ。」サメはその言葉を反芻する。「我々が作る新たなルールで、この星を美しく保とう。」 この新たな世界で、かつて人間が持っていた価値観とは異なる、生き残った者の価値観、心情が築かれていく。それは、恐怖を弁えた支配の中で、彼ら自身が作り出す限りない可能性へと続いていた。 世界は、彼らによって新たなる幕を開けるのだった。