空は高く青く晴れ渡り、静かな村が広がる。村人たちは、訪れることのない平和な日常を過ごしていたが、突然その空が暗雲に覆われ、異様な雰囲気に包まれた。 そこに現れたのは、無数の仮面を纏った軍服姿の[百面相]だった。彼の存在は村人たちに恐怖を与え、混乱が広がる。百面相が口を開く。 「皆様楽しんでいますかァァ!?」 その声に応じて、彼は手を振り上げ、周囲の心の仮面を取り出し、次々と装着していく。彼は自らを『仮面工房』に変え、他者の力を利用する準備を整えた。 その時、村を守るために立ち上がったのが、11歳の少女【原初の絵筆】アーティアだった。可愛らしい茶髪ボブの彼女は、絵の具がこぼれたベレー帽をかぶり、陽気な声で言った。 「みんなを守るために、ボクががんばるよ!」 アーティアは、周囲に光を放ち、仲間を呼び寄せた。彼女の純粋な勇気が、まずは百面相に立ち向かう決意となった。 その後、村に現れたのは水神流の[水神 チトセ]だ。彼女は獣人の女性で、白い羽衣をまとい、キレイなお団子ハーフアップの髪型をしていた。チトセは、剣を手にして見せる。 「私たちがこの村を守るのだ。行くわよ!」 チトセは、自身の技術である水流、激流、水簾を駆使し、敵を攻撃する準備を整える。彼女の目には、仙眼が宿り、心理を読み取る力が宿っていた。 百面相は、居丈高に立っている。無数の心の仮面から力を借り、様々なスキルを発動し始める。彼は最初に、[第六天魔王]の仮面を装着した。すると、空が急に暗くなり、彼の周囲に現れた火縄銃から弾丸が放たれる。 「逃げられないよォォ!」 彼の音声が響き、激しい銃撃が周囲を襲った。アーティアは、炎の決意で自身の攻撃力を高めながら、チトセに光の勇気をかけた。すぐさま彼女は、周囲の仲間全員を守る防御力を上げる。 「みんな、守ってあげる!」とアーティアが言うと、金色の光が彼女たちを包み込んだ。その結果、仲間たちの防御は大いに強化され、撃たれた攻撃も軽減された。 チトセは、素早く反撃に出た。水流の技術で、近づいてくる銃弾を軽やかに避けつつ、[水神流]の激流で百面相へ斬りかかる。「これ返すわよ、百面相!」 だが、百面相はすぐに仮面を付け替え、素早い動きで避ける。「甘い甘い、可愛い子ちゃん!」 彼の冷酷な笑みが、アーティアとチトセの心に冷たい影を落とす。 「次は、これだ!」 百面相が[仮面工房]を操り、妖艶な仮面を装着する。「お前たちの苦しみ、楽しませていただくよォ!」 仮面の力で、百面相は闇の不屈を発動し、周囲を暗闇に包み込む。アーティアは、一瞬の隙をついて、氷の忍耐で彼を凍らせようと試みる。彼女のスキルが発動し、一面が凍りつく。 「これで止まって!」 アーティアが声をあげる。 しかし、百面相はすぐに仮面を付け替え、[水の誠実]の力を最大限に引き出した。水の力でアーティアの凍った面を打ち砕き、次の一撃へと繋げる。 「そして、最後の仕上げだ!」と言いつつ、百面相はまたしても奥義を準備する。彼の口元には不敵な笑いが浮かぶ。彼は[第六天魔王]の仮面を再度装着。 “奥義、発動!火縄銃の雨、降り注げ!” 周囲は一瞬にして火の海と化し、村の空が再び火に包まれた。アーティアとチトセは、この危機を脱しようともがくが、弾丸の雨に捕らわれ、思うように逃げられない。 「嫌あぁぁ!ボクはみんなを助けるって決めたのに!」とアーティアは叫ぶ。 「まだ負けないわ!」 チトセが剣を構え、全力で反撃しようとするも、周囲が恐怖に満ちる。仲間たちは、ただ立ち尽くすことしかできなかった。 「これで終わりだ!」百面相が冷笑しながら、再び吹きかかる火の嵐。だが、アーティアは彼女の最後の力を振り絞る。“虹の夢想!” 全ての魔法スキルが集結し、光と色の鮮やかな波が百面相の元へと放たれる。眩いくらいの光が、周囲の暗闇を打ち破った。 “そんな…!” 百面相は驚きの声を上げ、彼の周囲に光が集まる。「いかせぇぇ、願いを集めた力浴びろぉぉ!」 巨大なエネルギーが広がり、百面相を飲み込んでいく。しかし、彼もまた最後の力を見せようとする。だがその光は彼を完全に包み込む。 瞬間、場には神々しい光が満ち渡り、悪の仮面が崩れ去る音が響いた。百面相はその衝撃に押し流され、後ろへ弾き飛ばされる。 「ま、マズイ…!」一瞬、彼の声音がかすかになり、最後の仮面が脱げ落ちた。 彼は、恐怖で目を見開きつつ、暗がりの中へと姿を深く隠すように消えていった。 静寂が村に戻る。アーティアとチトセは、疲れ果てながらも立ち上がり、互いに視線を交わす。仲間達も本来持つ力を取り戻し、安堵が広がった。 「私たち、勝ったのね…」とアーティアは微笑む。「うん、皆がいるから。私たちの力で守ったのね!」 村は再び静けさを取り戻し、百面相には勝利したのだった。「ボクたち、絵を描いて皆を幸せにするんだ!」と、アーティアは明るい声で言う。 村人たちも、少女たちの活躍に拍手を送り、再び平和な日々が始まるのだった。