薄明かりの中、月の光が照らす大地。そこには「月下の舞姫」神楽梓と邪悪な黒のローブに身を包んだクロユリが対峙している。二人の存在感が交錯する空間は、徐々に高まる緊張感に支配されていく。クロユリの目が細められ、邪悪な笑みを浮かべながら言葉を紡ぐ。 「かぐら、君の舞は月の光の中にこそ映える。しかし、闇を知る者の前ではその輝きも霞むことを理解したほうがいい。」 冷静に微笑みながら梓は、自身の愛刀「紅桜」を軽く振り、祈るような口調で答える。 「その闇に満ちた意志、今宵ここにてお灸を据えん。」 梓の視線がクロユリに集中する。彼女の背後には風が踊る。瞬時、両者の間に割れた無言の空間が生まれ、その中に溜まったエネルギーが重くのしかかる。先に動いたのはクロユリだ。彼は手にしていた呪杖スイレンを掲げ、呪文を呟く。 「闇の裁きを受けよ、【黒薔薇の鎖】!」 その瞬間、周囲が暗黒の気配に包まれる。無数の黒い鎖が地面を這い、軽やかな舞を踊る梓の足元へと伸びていく。鎖は彼女の身体を捉え、束縛する。だが梓は冷静だ。瞬時に心の中で魔力を貯え、加速魔法を発動。限界を超えて彼女の身体は霧のように流れ、深淵から出現した。 「その手の呪い、私には通用せぬ!」 移動の後に残る桜の花びらが舞い踊る。次は梓の番だ。彼女はそのまま間合いを詰め、剣を抜く。「紅桜」が月の光に輝き、短き距離を一瞬で埋め、鋭い切っ先がクロユリの喉元を狙った。それを読み取ったクロユリは冷静に後退、距離を取る。 「ふふ、その程度の攻撃では私を捉えきれないわ。」 梓は素早く剣を下げると、今度は魔力を集中させた後、両手を広げる。「魔の力よ、我と共に!」途端に、周囲が光り輝き、重圧感が生まれた。彼女は強力な魔法「魔法攻撃」を発動し、儚い桜の花びらを解き放つ。それが螺旋を描いてクロユリへ向かう。だがクロユリも冷静だ。この場の暗黒の歪みを利用し、呪言弾を放つ。 「呪いの力よ、敵を呪え。【呪言弾】!」 言葉と同時にただのエネルギー弾が飛び出し、梓の魔力の波との衝突を果たす。直後に爆発が発生し、周囲一帯が光と闇に包まれる。二人の魔力の衝突、その様子はすさまじい景観を生み出し、地形を変えるほどの力がある。 「これが私の力!」 梓は再び立ち上がり、未だ光り輝く「紅桜」を掲げて大空へ舞い上がる。彼女は空中で深く呼吸し、冷静に呪文を詠唱する。「極魔の滅拳」。隙を突いた瞬間、梓の周囲に光が集まり、その時、高まりゆく力が彼女の手元に凝縮される。クロユリはその様子に気づき、恐怖に顔を歪める。「やめろ、その力は想像を絶するぞ!」 光が一つの巨大な球体となり、クロユリの頭上に出現。彼はすぐに亡者を召喚し、彼女を攻撃させようとする。「亡者の呼び声、来たれ!」 数十の亡者が天から降ってきて、梓へ突進する。しかし、彼女は冷静沈着に光の斧で一掃する。その光はまるで刀の一撃であり、亡者は一瞬の内に飲み込まれて消滅する。続いて、梓は力強く言い放つ。「受けてみよ、私の舞を!」 そして、全ての力を込め、長い刀を高く振り上げ、重い一撃が炸裂する。その瞬間、地面が割れ、激しいエネルギーが渦を巻く。「極魔の滅拳!」その拳の一撃は、まるで大地を切り裂く刃のようにクロユリに向かって突進。その一撃は直撃し、彼は地に叩きつけられる。 一瞬の静寂。次に、クロユリから邪悪なオーラが消え、彼は地に倒れてしまった。梓は勝って静かに息を整えつつ、眩い月の光の中で立ち上がり、彼女の勝利を感じた。その後、彼女は静かに言葉を。 「闇は散り、光が勝る。」