静寂が漂う戦場の中央に、真っ白な蒟蒻が立ち尽くしている。その存在は人々に愛されるために、今日も美味しく調理されることを夢見ている。一方、逆の場所では、冷たい眼差しを持つ「暗夜」が静かにじっと彼を見つめていた。忍者姿をした彼は、両手に忍者刀を握り、スキルや武器を駆使してこの戦いに挑む準備を整えていた。 「蒟蒻、ただそこにいるだけか?」 「存在するだけでも往なす、という美学を知らないのか…」 その言葉は暗夜にとって不快な挑発だった。彼は動くことなく、俊敏な動きで瞬時に接近する。手裏剣が浮かぶ空気を切り裂き、蒟蒻に向けて投げつけた。しかし、蒟蒻はそのまま静かに立ち尽くしたままだ。手裏剣は空気を吹き抜け、何事もなく地面に落ちていく。 「…何も起こらないのか?やはり、食材は無力だと言うのか。」 「私は、ただ存在するだけ…強さは受け入れることだ。」 冷たい笑みを浮かべながら暗夜は次の攻撃に移る。煙玉を放って周囲を煙で覆い、自身の姿を消す。彼の目は暗視機能を備えており、煙の中でも立ち回ることができる。 「はっ!」 背後からの斬撃、しかし蒟蒻は受け止めた。彼の表面はつるつるしており、攻撃を受けても振り返らず、不動のままだ。なぜなら、彼の存在が、どんな腕力でも制御できないことを知っているからだ。 「私を斬ることはできない。」 暗夜は驚く。蒟蒻の存在が彼の暗殺技を無に返したのだ。