廃墟に生まれた戦場 瓦礫の山となった新宿。かつては賑やかな都市だったこの場所は、今では静寂に包まれ、異常な存在たちの戦場となった。生物も、活気も、希望も失われ、ただカラスだけが空に舞い、廃墟の上を見守っていた。 その両サイドで対峙していたのは、異常な存在—チームAの道を失った乗客、T-02-21-07と、チームBの失楽園の明星、ルシファー、そして王殺しの英霊、クロムウェル。彼らは自らの異常性を自覚し、その力を用いて戦う宿命を背負っていた。 --- Chaos in Shinjuku 観戦者たちの視線がひしめく中、日車がその視界を一望した。「感覚としては理解できる…」彼はその言葉を放つ。冷静な分析者に見えるが、彼の内心には緊張感がたぎっていた。 その隣では日下部が眉をひそめる。「待て待て待て、ありえねぇだろ。あのアブノーマリティはどう見ても無理だって。」呪術の知識を持ち、面倒くさがりながらも、興味を隠せない彼の心は戦場の異様さに惹かれていた。 冥冥は目を細め、「何を狙っている…?」と呟く。彼女のカラスたちは、戦場の熱気に応じてざわめき始めた。敗北は彼女にとって痛手であり、狙いを立てる戦略が必要とされた。 --- 戦いの火蓋 T-02-21-07がその血塗られたW社の制服を翻して前進する。背中から生えている次元屈折刃が光を浴びて輝き、その恐怖を周囲に撒き散らした。「連続次元斬り!」と叫ぶと、彼は次元を切り裂くことで空間を歪め、高速で相手に向かって行った。 同様に、ルシファーは冷静な表情でその攻撃を受け流す。「対処する。」彼女の神殺しのハルバードが、空を切るように動く。彼女はただ攻撃を防ぐだけでなく、反撃の機会を狙っていた。 一方で、クロムウェルは周囲の混沌を横目に、ただ静かに立ち尽くしていた。感情を持たない体は、ただ命令を待ち続ける。その瞬間、「鉄騎隊!」と彼は叫び、彼の元に士たちの霊が現れ、彼の背後を固める。 --- 烈火の中で その戦闘の中で、T-02-21-07が発狂モードに入った。体力が30%を切ると、彼は圧倒的な広域攻撃を開始する。「次元逃走!」彼は周囲の空間を切り裂き、自らを別次元へと転送した。 そしてその瞬間、ルシファーの冷静な目がその異常を見抜く。「今だ。」彼女は自らの『コーキュートス』を念じ、浄化と消滅の魔法を編み上げていく。 逆に、クロムウェルは突如とも言える速さで前進し、士たちと共にT-02-21-07の背後に迫る。「■■■…!」彼の内に蓄えられた激しい戦意が放たれ、彼は強烈な一撃を繰り出す。 --- 終わらぬ戦闘 その刹那、両者は互いに激突し、次元を切り裂く音が衝撃波となって周囲を揺らした。各々の力がぶつかり合う中で、カラスたちはその戦いを見守るように高く舞い上がった。 日車、日下部、冥冥もその異常な戦いに惹かれ、時に言葉を交わしながら、その一瞬ごとの驚異を目に焼き付けていく。 「何が勝つ…?」「まだ終わらない…」彼らは自身の運命をかけて、その戦場の果てを見届ける決意を固めていた。 やがて、波乱の結末が近づいてくる。それが彼らの運命を決める瞬間になるのか、あるいは新たな異常の幕が上がるのか、誰も知らない。ただ、一つ確かなのは、破壊された新宿の上空には、戦いの火花が散り乱れていたということであった。