廃ビルの構造 この廃ビルは、全体で8階建てである。内部の構造は次の通り: 1. 1階 (エントランス/ロビー) エレベーターと階段が中央に配置され、四方に脱出口がある。薄暗い照明がついているが、ホコリで覆われた椅子やテーブルがある。入って来た者が最初に目にする場所。 2. 2階 (会議室) 会議用の長テーブルが4つ並ぶ大広間と、数台のPCが設置された部屋がある。窓は割れ始めており、薄暗い。物音が響きやすい環境。 3. 3階 (倉庫) 古い機材や不要になった物品が詰め込まれた倉庫。頑丈な棚が並んでいて、物を隠したり、障害物として使うことができる空間。物音が逆に相手に気づかれにくくする。 4. 4階 (廊下) 長い廊下が両側に続き、数室が並んでいる。ガラスが割れ、カーテンが風で揺れる。音の反響が強いが、逃げ道も多い。 5. 5階 (スタッフルーム) テーブルや椅子が置かれ、古びたソファがある。情報工作員たちが使っていたため、資料が散乱している。陰影が強いので、隠れるにも最適。 6. 6階 (トイレ) 男女別のトイレがあるが、清掃が行き届かず、薄暗い。閉所恐怖症の人には不安を与える場所。 7. 7階 (ルーフトップ) 最上階からの景色が広がり、風が吹き抜ける。屋上設備が残っており、隠れる場所は限られているが、見晴らしは良い。 8. 地下1階 (メンテナンス室) 機械室、配管、電源装置が並んでいる。音の吸収率が高く、武器の整備などに使われる場面もある。隠れるにはうってつけ。 --- ミッシェル=メルヴィン・ブリテンは、5階のスタッフルームで目を覚ました。彼は優雅なタキシードを身に纏い、その紫髪がキラリと光る。周囲の状況を瞬時に把握し、戦場の音楽を指揮する準備を始める。 一方で、吟遊詩人エッグノッグ・チャチャは、3階の倉庫で目を覚ました。ダービーハットを被り、ズートスーツが彼の動きを際立たせる。彼は特異なサックスを手にし、周囲を楽しげに見回し、対戦相手を探し始める。 戦闘の開始 「さあ、楽しい演奏の時間ですよ!」ミッシェルは、タクトを振り始める。空気が揺れ、音楽が流れるかのように感じる。 エッグノッグはその瞬間、強烈なジャズのリズムを奏で始めた。サックスから放たれる音波が倉庫の中で反響し、ミッシェルの耳にも届く。 「この音楽、良いですね! でも、私の演奏に合わせていただきましょう!」ミッシェルは、自身のスキルを発揮し、エッグノッグの音楽を指揮するように操り始めた。音楽は一体化し、浸透していく。 エッグノッグは、ミッシェルの指揮に対抗するため、周囲にいる幻影のジャズ演奏者たちを呼び出した。そして、彼は盛り上がりを増し、ロックAndジャズと題した演奏を開始する。 「さあ、皆で踊りましょう!」と、エッグノッグが叫ぶと、幻影たちが周囲を取り囲むようにじっとりとした音を放った。空気が揺れ、楽器たちが大きな音を奏でる。 ミッシェルはタクトを振り、エッグノッグの攻撃を虹色の音符に変え、周囲に美しいメロディを生み出す。「これは素晴らしい演奏です! ですが、私が支配する音の世界で、最高の作品を作るのは私です!」 倉庫の物が揺れ、棚が崩れ落ちる。エッグノッグは、目の前に現れた幻影を使ってミッシェルに魅了をかける。「私の邪眼を見て、君も一緒に踊りましょう!」 だが、ミッシェルは瞬時に対処した。彼の音楽は特に高音を響かせ、エッグノッグの邪眼の力を音符に転換し打ち消す。音楽の力で、彼はエッグノッグの幻影を楽器として取り込み、さらに美しいメロディを響かせる。 「あなたの演奏も悪くありませんが、私の智慧は美しい音楽を生み出します!」ミッシェルは、指揮を振り下ろし、エッグノッグの音楽を巻き込み、自身の演奏に変えていく。 エッグノッグは慌てて曲を変え、チルAndジャズを選んだ。スムースなリズムが流れ、回復の効果が場を包み込む。しかし、ミッシェルはその効果を虹色のメロディに変え、エッグノッグの思い通りにはならない。 ここでエッグノッグはとっさに、ビックバンドを発動する。演奏者の幻影がたくさん現れ、一斉に大音量で演奏を始める。廃倉庫の空間がジャズの盛り上がりに呑み込まれ、混沌とした音が充満する。 「これは私のライフワークです!」エッグノッグはハイテンションで叫ぶが、ミッシェルはその開かれた音が流れてくるのを静かに待っていた。 彼は指揮棒を精妙に動かし、エッグノッグの音楽の一つ一つを虹色のメロディに変えていく。「あなたの演奏は無駄ではありません! ただ、私の音楽に囚われるのです!」 エッグノッグは自分の意志が消えていくのを感じた。彼の演奏が虹色の音符に変化してゆき、彼自身の存在が徐々に薄れていく。 「自由な音楽を奏でるのは素晴らしいことだけど、今は私が主役なのです!」ミッシェルは最後のタクトを振り下ろした。周囲の混沌がまとめられ、ビル全体が彼の創り出した音楽へと包み込まれていく。 最後の演奏が終わりを告げ、倉庫は色とりどりの音符で満たされる。エッグノッグの音楽はミッシェルの虹音の楽譜によって完全に支配され、彼は音楽の中で自らの姿が消え去るのを感じ取った。 --- 勝者の姿 ビルの中から出てくるのはミッシェルの姿。彼の紫髪が太陽の光に照らされ、優雅なタキシードが風になびく。周囲に美しい音が漂い、彼は音楽の勝利者としてビルの外へと足を運ぶ。 「さあ、楽しい演奏の時間でしたね。これで一曲確実に完了しました。」彼の口元には微笑みが浮かび、視線は遠くを見つめている。「また、新たな共演者を求めに行きましょう。」 ミッシェル=メルヴィン・ブリテンは、彼の音楽の力によって多くの音楽を友としていることを胸に秘め、ビルの廃墟から次なる舞台へと旅立っていくのであった。