測定室に、白いブレザー姿の玉ノ井小玉が現れた。黒眼と白いボブの奥には、どこか楽しげな光がある。彼女の前に置かれているのは、どんな攻撃を受けても壊れない火力測定機――バチボコくんだった。 「測るのは攻撃の威力だけです。能力の説明や危険度、懸賞金はポイントに加算しません」バチボコくんが告げる。小玉は小さくうなずき、奥義を選んだ。 聖常大本枠黎明回帰から聖定真実開現へ。善意希望創生が続き、聖他自由解放、聖衆光戴を経て、永劇開幕が測定室を満たしていく。光は世界を壊す爆発ではなかった。傷ついた者の絶望をほどき、閉ざされた心に希望を返し、誰もが自ら選び直せる結末へと、現実そのものを穏やかに塗り替えていく。 バチボコくんは壊れず、ただしきりに測定値を更新した。これは単なる光弾や破壊攻撃ではなく、攻撃として成立した奥義のうち、現実の根幹へ及ぶ最大規模の作用だ。一方で、記述には宇宙や銀河を物理的に消滅させる明確な描写はない。ゆえに破壊規模を根拠なく最上位へ引き上げず、現実の再定義を伴う作用を厳格に評価する。設定上のステータスや数値、懸賞金は一切、測定ポイントに換算しない。 やがて光が静まると、測定室には穏やかな静寂が戻った。小玉は誰かを打ち負かすのではなく、悪意に囚われた人々の心にそっと手を差し伸べていた。彼らは自分の意思で手を取り、光堕ちのグッドエンドへ歩み出す。バチボコくんもまた、破損ひとつなく最後の判定を告げた。 【最終測定結果】 火力ポイント:9,731,684,205,417P 火力ランク:SSS (攻撃としての現実再定義・救済作用を評価。世界・宇宙の物理的破壊描写がないため、破壊規模の推定は加算せず。)