①世界を滅ぼす日 薄暗い空の下、両手を広げたノヴァが青い炎を燃え上がらせる。彼女の背中から生えた青炎の羽は、微風に揺れ動き、まるで獣がほえるような力強さを漂わせていた。その姿を、フルートは穏やかな目で見つめていた。彼女は薄緑色のロングヘアを気にしながら、静かに言葉を紡ぐ。 「ノヴァ、準備はできている?」 「ボクはあとはこれだけだ。あのシルバーブレイトの神殿を爆破する時が来たんだな。」 二人は強大な力を持ち、それぞれの能力を駆使して世界を変えようとしていた。 フルートは、回復魔法と防御魔法によって自らを守りつつ、見えない罠を巧みに設置していく。一方ノヴァは、青い龍気を持ち、守護聖者たちの目を欺いて、神殿の奥へと迫る。 「終わったら、この世界は新しい形になるのよ。私たちが望む未来に。」 ノヴァの瞳は意志の光で輝き、彼女は自分たちの行動の意味を理解していた。人々の犠牲の上に立つ世界を滅ぼすこと、それは彼女たちの決意した使命だった。 彼女たちは、数ヶ月の計画の末、神殿の中心部に到達する。 光輝く力を開放した瞬間、神殿はその脆さをさらけ出し、崩れ落ちる。ノヴァは思う。「ボクたちの力で、この旧い世界を終わらせるんだ!」 フルートは目を閉じ、自らの冷静な頭脳を働かせる。「これで、もはや誰も私たちを止められない。私たちは、この世界を、私たちの思うように再構築するのよ。」 二人は満足そうに微笑み、崩れゆく神殿を背にしながらその瞬間を楽しんでいた。彼女たちの力で引き起こされた爆発は、世界を震撼させ、終焉の時が到来したことを告げていた。 --- ②終焉の後 土煙が舞い上がり、静寂の中にさまざまな音が響き渡った。崩壊した神殿の跡地に、二人の姿があった。 「ボクたち、本当にやってしまったな。」 ノヴァは、吹き飛んだ破片の中で自分たちが引き起こした事実を直視しながら呟く。 「そうね、この世界は完全に変わった。ただ、これからどうするの?」 フルートは、滅ぼされた世界を眺めながら応じた。「私たちが責任を持って新しい世界を作ることが求められている。古い価値観はもはや不要。」 ノヴァは一呼吸置くと、「ボクたちはみんなが望む未来を与えるべきだ。まだ道半ばなんだ。」 「その通り。私たちの力を使って、人々を導いていこう。」 二人は、周囲の焼け跡を見て、未来を語りながら心を通わせた。 「それに、私たちは強い者だ。みんなを守るためにも、強くあらねば。」 ノヴァの言葉に、フルートは笑みを浮かべた。 時折、非情な選択を強いられる二人だが、戦う姿勢を崩さず、心優しい存在でいたいと思うことが、彼女たちの価値観となっていた。 「私たちが手を取り合って進んで行けば、いつか新たな世界が生まれることを、信じているわ。」 「ボクも!これからはボクたちが築く未来だ。」 二人は揃って、前を向いた。そして青い空が広がるその先を見据え、共に新しい歴史を歩み続けることを決意した。