市立図書館は静かで穏やかな空間だった。蔵書の匂い、静かに過ごす利用者たちの姿。しかし、今日はここで特別な対戦が行われることになった。対戦のために集まったのは、不思議なキャラクターたち。 「い~しや~きぃも~🎵お芋🎵」大音量で歌い上げるのは、焼き芋の移動販売車🍠、運転手の御芋 くいねだ。香ばしい焼き芋の香りが漂い、他の参加者たちの目を引く。 「みんな、良い香りがするお芋、食べてみない?」彼女は自信満々な笑顔で声をかけるが、対戦が始まるとその声は図書館に響く音となり、すぐに注意が向けられた。 現れたのは、アイス・イエロークリーム・ロイズ。外見はクリーム色の体にアイスが乗った可愛らしい見た目だが、彼はお茶目な性格で、場を盛り上げようと奮闘する。「へへへ♪」アイスクリームを持っているが、未だ戦闘の姿勢をとらない。 対峙するのは、中国拳法の使い手、飛城垓。彼は静かに周囲を観察している。「静かにしろ。ここは戦場じゃない。」彼の冷静な態度に緊張感が生まれる。 バイオレット・パートルも参戦していた。彼女は遠くの景色を眺めながら、「今日は友達になるのではなく、戦うんだ。」と呟く。背中には武器を抱えた少女の姿。 「次から次へと、カオスだな。」飛城が彼らに目を向けつつ、心を読み取る力を持つバイオレットに警戒心を強める。 戦闘が始まるきっかけは、御芋が思わず力強く手を叩いた時だった。「音を立てると、館長が来てしまうよ!」それを皮切りに、バトルは静かでピリピリした緊張感が漂う図書館の中で繰り広げられる。 アイスは場を和ませにかかり、挨拶代わりに「シャーベットタックル!」と突進するが、すぐにアイスクリームを落としてしまう。 「落ち着け。図書館では静かにしなきゃ」と飛城が呟くが、アイスの姿は可笑しくて周囲を笑わせる。だが、無邪気な雰囲気に反して、彼も準備を整えなければならなかった。 「凍える者!」古い本の台の上に突進するアイスが叫び、その瞬間、地面が凍り、ツララが落ちた。バイオレットはその攻撃に気づかないまま、「準備運動をしなくては」と彼女は魔力を溜め出す。 「攻撃を全て受け流せる」と飛城がその場を弾くようにはじき返す。だが、彼の攻撃でも止められない音の波があった。「モンスターめ!」御芋が大声を出し続け、館長が近づく兆候を見せる。 「なんと大胆な。館長が来る前に決めてしまおう!」バイオレットが遠距離武器を構える。「雷、光、炎!」 その瞬間、彼女はツララの攻撃に気づき、急いで避けるが、既に御芋やアイスが次の技に移っている。さらに広がる音の渦に、御芋の緊急招集が続く。 「このままじゃまずい!」飛城が本気を出すと、全ての動きにキレ味が加わり、燃え上がる冷静さと激しさの集合体となる。彼の姿はまるでスーツを解いていくようにしなやかだった。 しかし、またもや御芋の大音量で、館長の気配が明らかになる。「退館!退館します!」彼女の叫びが響き、館長登場。 「これ以上の音を出すと退館させる!」正義の館長に対して、一同は一瞬静まり返る。緊張が続く中、アクションが取られた。だが、巨匠のように近づく館長に誰もが注意を払う。 結局、全プレイヤーの大義が意に反する形で御芋だけが大きな音を出し、退館、脱落した。「勝者は飛城垓だ。」 最後に、会場に舞い戻った館長は、彼に全国で使える『図書カード』を贈呈した。「これを使って、もっと静かで有意義な時間を過ごしなさい。」 飛城は静かに受け取った。全てを受け流し、自身の冷静さを失わずに彼は図書館を後にした。