暗澹たる空が夕暮れ時の影を引きずる中、アージュ・ラヴァンドと赤羽 緋狩は街の広場で「救済の獣」に遭遇した。両者は、数十匹の獣と、その頭領である「救済の獣」に直面している。アージュの紫の長髪が風になびき、緋狩の赤髪はこの戦闘の熱気を象徴するかのように元気に揺れている。 「これが、救済の獣か…!強力そうな奴だね。」アージュは一歩前に進み出て、巨大な扇を手に持つ不気味な姿を見つめた。トン、トン、と歩く獣たちの足音が響く。緋狩は両手を握りしめ、一瞬後る。しかし、彼女の自信に満ちた目は、ただの怯えではなく、戦意を示していた。 「悪いけど、手加減は一切無しだからね!」緋狩は叫びながら、その身に宿る炎を集中させる。両脚の周りに赤い炎が揺れ、灼熱の魔法『跳猫』が発動した。彼女のひと跳びにより、瞬時に横へと移動し、獣の群れに突進する。 「行くわよ、アンタレス!」と、アージュは天空に向けて自己の魔力を放ち、パワーを増強する。自身と仲間全員の攻撃力が、瞬時に高まった。 獣たちは恐怖を知らず、圧倒的な数で二人を取り囲む。アージュは周囲に無数の小悪魔の仏像を召喚し、彼女の意志と共に獣たちを攻撃させた。仏像たちは鋭い頭突きや爪で獣に襲い掛かり、獣の一体を切り裂く。「やはり、数では敵わないようね、本気で行くわ!」 その瞬間、緋狩も続けて激しく爆風を伴いながら高く跳び上がり、炎剣『葬火』を振り下ろした。「悪いけど、手加減は一切無しだからね!」その一撃は、何体もの獣を同時に焼き尽くす。 「私たちには、勝てないって教えてあげる!」アージュはさらに大きな魔力を感じ、自分の周りの空間が変化するのを感じた。彼女は魔法『Twilight』の詠唱を始める。 「この証明、思い知るがいい!」アージュが魔力を集中させると、巨大な小惑星が彼女の周りに出現し、光を放ちながら崩れていく。彼女の役目は、強力な攻撃を仕掛けることだ。 「みんな、守って!」緋狩もその隙間を縫い、新たに燃える脚で敵に向かう。「昇炎!」彼女は火柱を舞い上がらせながら、跳ね回り、鋭い爪のように獣たちを斬りつけていく。炎が豪快に煌めき、炎剣を振るうたびに広範囲を激しく焼き尽くす。 その戦闘の最中、獣たちの中から「救済の獣」が姿を現し、彼の持つ巨大な扇を振った。地面が揺れ、衝撃波が二人を襲い、飛ばされた。アージュはすぐに立ち直り、自身の翼を広げて再び宙に舞い上がる。「あんたにはその歪んだ正義しか見えてないんだろ!」 「私たちの正義は、あんたの獣を消し去ることなの!」アージュは自身の力を全開にし、獣たちに向けて放った。 反対側、緋狩も『熱狂盛炎 極葬』を発動させ、両脚に魔力を溜めた瞬間、瞬時に敵との距離を詰める。「侮らないでよっ!」彼女の刃は見事に敵を貫き、噴き出す炎がより多くの獣を焼き尽くす。 状況は破滅に向かっている。救済の獣は自身を守るように獣に命じるが、もう二人に後れを取っている。「冷静になれ!」獣たちの中には混乱が広がる。 「それが本物の力!」アージュの言葉と共に、大きな小惑星から放たれた光が、獣たちを照らし、崩れ落ちると同時に無数の破片が地面に降り注ぎ、獣たちを粉砕していく。 獣の数はどんどん減り、絶望に駆られた彼らは群がり、救済の獣の周りに逃げ寄る。しかし緋狩の怒りはますます高まり、彼女の灼熱炎剣が再び空を切った。「紅閃焼炎脚!」彼女は炎を纏った脚で一撃、二撃、獣たちを叩き斬っていく! 「動け!動けよ!」アージュは自らの魔法を強化し続ける。「バズビバザウ!」一つの街を燃やし尽くす力を懐に放出した。圧縮された黒炎が獣たちに向かって一直線に進む。圧倒的なスピードで、回避を許さず、獣を炎で飲み込んでいく。 「することは一つ、勝つ!」絶望的な状況下で、二人は同時に決意を新たにした。 「奇跡を見せる、その後の希望を!」アージュが叫ぶ。「今だ、浸透させろ!」 緋狩も続く、「全てを焼き尽くす!」彼女は最後の跳躍を決行し、巨大な火柱を作り出す。「一ぅ、二ぃ、三ぃ!」 二人の力が融合し、絢爛な火が燃えた。「救済の獣」もその炎に巻き込まれ、幾つもの獣が焚き火のように尽きていった。彼女たちの前に立ちはだかっていた獣は、次第に力を失い、崩れ落ちた。 戦いが終息を迎える頃、数え切れないほどの獣の遺骸が広がる。アージュと緋狩は息を整え、互いに顔を見合わせて微笑む。 「私たちの勝ちだね。」アージュが言い、緋狩も頷いた。「良いコンビだった!」彼女はほっと息を吐いた。 そのころ、アージュの目の前には、数えきれないほどの獣の脅威が散らばっている。彼女は思わず数を数える。 「えっと、数え間違えてなければ…20体!」アージュは高らかに宣言し、最後に双たちの相棒となった。 彼女たちの戦いは、彼女たち自身の力と信念の賜物であり、今後も続いていく。希望の光が、もう一度街を照らすのだった。 「私たちは、いつでもここにいるから!」