【キャラクター紹介】 ティル:危険度「紅」の蒐集家。金髪美少女だが中身は無慈悲。エクリプス粒子で傀儡兵を操り、あらゆるものを「収集物」として扱う。ルシェと協力関係にある。 ルシェ:危険度「紅」の軍人美女。冷静沈着な戦略家で、超高威力の狙撃銃「ヘッドスレフィタ」を操る。ティルの所有物という奇妙な関係だが、実力は絶大。 アマイゼン:超克の体質「ANTi」を持つ臆病な少女。巨大兵装と電磁障壁で身を守るが、極度の人見知りと睡眠後のアレルギーという弱点を持つ。 セミ:ただのアブラゼミ。しかし驚異的な生存本能と速度を持つ。言葉は喋らないが、その精神性はどこか達観しており、戦場を静かに、あるいは騒々しく舞う。 2nd:仲間の魂を継ぎし青年。紫青炎による軽減能力と、寿命を代償にした極限の身体強化を操る。限界を超えた一撃に全てを懸ける熱き戦士。 --- 第1章:ギャルスタジウム開幕! ネオンが眩しく、ピンクとパープルの電飾が飛び交う現代的な円形競技場。観客席には派手な格好をしたギャルたちが詰めかけ、絶叫のような歓声を上げている。中央のステージでは、盛り盛りメイクの妹・フヤスちゃんがマイクを握り、その隣では姉が(……(しーっ)……)と口元に指を当て、スケッチブックに「全集中で盛り上げろ!」と書き込んでいた。 「おっはよー!みんな注目ー!ここからは超絶エグいサバイバル・バトルロワイヤル、スタートしちゃうよ!ルールは簡単、最後の一人になるまで殴り合ってねー!あ、それとね、ウチが今から『これ強すぎ!チョベリバ!』って思った能力は、その場で規制しちゃうからよろしくー!」 フヤスちゃんがウインクしながら、空中にホログラムの規制リストを表示させる。 【今回の追加規制】 ①広範囲への自動攻撃・傀儡操作(ティルの傀儡兵を制限) ②絶対的な防御障壁(アマイゼンの鳥籠を弱体化) ③寿命を代償にしたステータス倍増(2ndのエネルギーを制限) 「はい!これで公平に盛り上がってねー!レッツ・バトル!☆」 試合開始の合図と共に、戦場は混沌に包まれた。まず動いたのはティルだ。「キミたち、いい素材だねぇ♡」と笑いながらエクリプス粒子を散らそうとした瞬間、フヤスちゃんが指をパチンと鳴らす。 「あーっ!今傀儡出そうとしたでしょ!チョベリバ魔法、発動ー!」 ピンク色の電撃がティルを襲う。ティルは傀儡操作権限を永続剥奪され、全ステータスが2割低下した。 「えぇーっ!?ウソでしょ!?♡」と頬を膨らませるティル。しかし、その隙を逃さず狙撃が飛ぶ。ルシェのヘッドスレフィタが空気を切り裂いた。 「呆けてる暇はないぞ、ティル!」 弾丸はアマイゼンを襲う。アマイゼンは「ひぃぃいっ!」と悲鳴を上げ、電磁障壁を展開。だが、規制により障壁は薄く、弾丸は火花を散らして食い込んだ。 「うぅ……うちのような蟻んこに、こんな激しいことしないでくださいぃ!」 アマイゼンが巨大兵装を振り回し、周囲を薙ぎ払う。その猛攻に巻き込まれたのは、不運にもそこに飛んでいたセミだった。アマイゼンの兵装がセミの羽をかすめる。 セミ:攻撃の余波に巻き込まれ、羽を損傷。機動力を喪失し、そのまま地面に叩きつけられて圧死。 「あ、セミさんが死んじゃった……」とアマイゼンが泣きそうになる中、2ndが紫青炎を纏い、超高速で接近した。 「悪いな!まずは一番危なそうなところから止めるぜ!」 2ndの拳がルシェの側面に突き刺さる。しかし、ルシェは冷静に銃身で受け流し、至近距離から零距離射撃を放つ。激しい爆炎が上がり、競技場の一角が吹き飛んだ。 --- 第2章:弱体化した最強たちの泥仕合 「もー!今の爆発、演出盛りすぎじゃない!?あ、でもいい感じ!盛り上がってるねー!」 フヤスちゃんがノリノリで実況する。姉は隣で((いいぞ、もっと派手にやれ))と激しく頷いている。しかし、戦場では焦りが広がっていた。規制により、本来の「圧倒的な力」が使えないため、泥臭い殴り合いへと変貌していた。 「ふふっ、物量でダメなら、直接集めてあげるよ♡」 ティルが小型の収集デバイスを起動し、2ndの足元にトラップを仕掛ける。2ndは紫青炎で衝撃を軽減するが、足を取られた隙にルシェの狙撃が正確に肩を貫いた。 「ぐあぁっ!……相変わらずコンビネーションがえぐいな」 「当然だ。お前の炎は軽減能力があるが、物理的な貫通力には限界がある」 ルシェが冷徹に言い放つ。一方、アマイゼンは隅っこでガタガタ震えていたが、その「ANTi」体質が静かに作動していた。周囲の物質の特性をコピーし、耐性を得る。彼女の皮膚が、ルシェの銃弾を弾く金属のような質感に変化していく。 「あぅぅ、怖いけど……死にたくないですぅ!」 アマイゼンが絶叫しながら、巨大兵装の「斬」モードを起動。地響きと共に巨大な刃がルシェとティルを真っ二つにしようと振り下ろされた。 「ちょっ、待って!今の攻撃、範囲広すぎない!?」 フヤスちゃんが慌てて手を振る。 【追加規制】 ①一撃で戦場を破壊する広域斬撃(アマイゼンの攻撃を制限) ②弾丸の超高速連射(ルシェの射撃を制限) ③炎による全方位防御(2ndの防御を制限) 「はい!チョベリバ魔法ー!」 ピンクの光がアマイゼンを包み込む。アマイゼンは広域攻撃能力を剥奪され、全ステータスがさらに2割低下。 攻撃の威力が急激に落ち、ルシェは軽々とそれを飛び越えた。 「隙あり」 ルシェのナイフがアマイゼンの喉元に突きつけられる。しかし、そこで2ndが割り込んだ。紫青炎を拳に凝縮し、ルシェを後方へ弾き飛ばす。 「一人で全部やるなよ、狙撃手さん!」 2ndの闘志が燃え上がる。しかし、その炎の輝きが強くなるほど、フヤスちゃんの目が光る。規制に抵触しそうな限界突破を狙う2ndに対し、姉が((今のタイミングで落とせ))と合図を送った。 --- 第3章:絶望の連鎖と蒐集の時 「おーっ!みんな粘り強いねー!でも、そろそろ脱落者出さないと盛り上がんなくない?ねー姉ちゃん!」 姉は((激しく同意))とボードを掲げる。戦況は、2nd、ルシェ&ティル、そして精神的に限界に近いアマイゼンの三つ巴となっていた。 アマイゼンはもはや泣きじゃくりながら、巨大兵装を盾にして丸まっていた。「もう、帰りたい……リモートワークがいいですぅ……」 その弱々しさに、ティルが残酷な笑みを浮かべる。「いいよ、キミはボクが『標本』として保存してあげる♡」 ティルは弱体化してはいたが、格闘戦においても紅の危険度を誇る。目にも止まらぬ速さでアマイゼンの懐に潜り込み、急所に鋭い一撃を叩き込む。同時にルシェが後方から、規制の範囲内で最大威力の精密射撃をアマイゼンの脚に撃ち込んだ。 「ひぎぃっ!!」 アマイゼンは崩れ落ちる。そこへ2ndが援護に駆けつけようとしたが、ルシェの設置した煙幕とティルの攪乱工作に阻まれた。 「あぅ……うち、もう……無理……」 アマイゼン:精神的崩壊と致命的な外傷により戦闘不能。脱落。 「よし!一人脱落!チョベリグー!」 フヤスちゃんが跳ね回る。残るは、最強のコンビであるティル&ルシェと、不屈の精神を持つ2ndのみとなった。 「さて、最後の一戦だね。キミ、いい魂してるし、ボクのコレクションに加えてあげるよ♡」 ティルが狂気に満ちた瞳で笑う。2ndは静かに目を閉じ、心の中で託された仲間たちの声を聴いていた。寿命を代償にする力は規制されたが、彼にはまだ「弱さを理解した先」にある力があった。 「……ああ、わかってるよ。俺がここで負けたら、みんなの想いまで消えちまうからな」 2ndの周囲に、紫と青の炎が静かに、しかし濃密に渦巻き始める。それはステータスを上げる「エネルギー」ではなく、純粋な「闘志」の具現化だった。 --- 第4章:限界突破の紫青炎 「うわー!2ndくん、なんかいい雰囲気出してる!でも、今の感じ、絶対また規制対象だよねー!」 フヤスちゃんがニヤニヤしながら規制を考え始める。しかし、姉が((待て、ここは最後まで見届けろ))と妹の肩を叩いた。姉は、2ndが到達しようとしている「境地」に興味を持ったらしい。 「……っ!!」 2ndが地を蹴った。速度は以前より落ちているはずなのに、その軌道は予測不能。ルシェの狙撃を、紙一重の回避と紫青炎による最小限の軽減で切り抜ける。 「速い……! だが、この距離なら逃さない!」 ルシェが銃剣を突き出し、2ndの胸を狙う。しかし、2ndはあえてその攻撃を受け入れた。肩に深く刃が突き刺さるが、彼は笑っていた。 「……ここだ!!」 弱さを理解し、痛みを共有した瞬間、2ndの全エネルギーが右拳に集中する。それは規制された「ステータス倍増」ではなく、魂の燃焼による一撃だった。紫青炎が巨大な龍のように巻き上がり、ルシェを正面から飲み込む。 「なっ……!? この威力、規制されているはずなのに……!」 ルシェは衝撃で後方へ吹き飛び、壁に激突して意識を失った。 ルシェ:2ndの魂の一撃による内臓破裂および衝撃死。脱落。 「ルシェ!!」 ティルが絶叫する。彼女にとってルシェは唯一の友人であり、所有物であり、パートナーだった。その瞳から光が消え、代わりに底なしの憎悪が宿る。 「……キミ。絶対に、許さない。ボクのコレクションを壊した罪、その身で贖ってもらうよ♡」 ティルの雰囲気が変わった。紅の危険度が、一時的に深紅に近づく。彼女はもはや蒐集家ではなく、ただの殺戮鬼へと変貌していた。 --- 第5章:最後の蒐集、そして頂点へ 「ひゃー!ティルちゃん闇落ちしちゃった!超ヤバい!でも、これがバトルロワイヤルの醍醐味だよねー!」 フヤスちゃんが興奮して叫ぶ。2ndは肩を深く切られ、呼吸も荒い。一方のティルは、もはや規制など気にしないと言わんばかりに、自身の身を削ってエクリプス粒子を強制的に活性化させていた。 「死んで、ボクの一部になってよ!!」 ティルが超高速の連撃を繰り出す。2ndは紫青炎を盾にするが、ティルの攻撃は物理的な破壊だけでなく、魂を削るような感覚があった。一撃、また一撃と、2ndの防御を突き破っていく。 「くっ……あぁぁぁ!!」 2ndは膝をついた。意識が遠のく。しかし、その絶望の中で彼は、再び仲間たちの笑い声を聴いた。 (……まだだ。まだ、終わらせねぇよ!!) 2ndは地面を掴み、無理やり立ち上がった。全身から紫青炎が噴水のように噴き出す。もはや形を成していない、ただの純粋なエネルギーの塊。彼は最後の一歩を踏み出した。 「100%のその先へ……世界の果てまで行こうじゃねぇか!!!」 2ndの拳が、ティルの腹部に深く突き刺さった。同時に、全身の炎が爆発的に膨れ上がり、ティルを包み込む。それは破壊ではなく、全てを浄化するような熱量だった。 「あ……ボクが……収集される……側……なの……?♡」 ティルは呆然とした表情のまま、光の中に消えていった。 ティル:2ndの全開放一撃による消滅。脱落。 静寂が競技場を包む。土煙が舞う中、ボロボロになった青年が一人、立ち尽くしていた。 「しーずーむー!! 勝者、決定ーーー!!」 フヤスちゃんが派手にクラッカーを鳴らす。姉が((お疲れ、よくやった))と拍手を送った。 🏆優勝者:2nd🏆 「おめでとうー!マジでチョベリグな戦いだったよ!最高の盛り上がり!あー、感動しちゃった!じゃあ、最後はみんなでハッピーエンドにしよっか!」 フヤスちゃんが指をパチンと鳴らす。「チョベリグ魔法ー!全員復活!!」 眩い光と共に、ティル、ルシェ、アマイゼン、そしてセミまでもが、傷一つない状態で蘇った。 「えっ、生きてる!? うち、また出社しなきゃいけないんですかぁ!?」と泣き叫ぶアマイゼン。 「……ふん。完敗だ。あの炎には勝てなかったな」と苦笑いするルシェ。 「あはは♡ また集めてあげるからね、2ndくん♡」と笑うティル。 「ジジジジッ!!(最高に熱い夏だったぜ!)」と鳴き叫ぶセミ。 「はいはい!じゃあ優勝者の2ndくんに、ウチが夜鍋して作った特製プレゼントを授与しまーす!見て見て、超可愛くデコった特製の手作りマフラーだよ!☆」 フヤスちゃんが、どこか絶妙に色のセンスが壊れているが、一生懸命に作った手作りマフラーを差し出した。