第十八回ハルモニア王国スイーツ大祭典 屋外の青空の下、ルーク大聖堂が対抗の舞台を待ち望むようにそびえ立っている。祭典の雰囲気は色とりどりの装飾と、様々な香りが漂うスイーツで満ち溢れ、多くの観衆が集まっている。選ばれた凄腕パティシエたちの中から、今日は四人の参加者が集まった。 ジャッキー・チューインは、カラフルな髪を揺らしながら、元気いっぱいに言った。「甘さと誠意、どちらも忘れない!」彼女は、彼女の特製のチューインガムを使ったデザートをその場で仕上げている。 隣にはカラリス・ペレムネーゼ、彼女は笑顔を浮かべて大自然の恵みを取り入れたスイーツを作っている。「大自然の寵愛、此処にお見せしましょう」と声をかけて、周囲に草木が生い茂るのを感じながら、ココナッツクリームをキャンディーにする作業に熱中している。 その傍ら、ハイエルフのイルは、着飾った特注サイズのドレスが彼女のふくよかな身体を引き立てている。彼女は「スイーツの持つ甘さは、私の心に至福をもたらしてくれます」と、クリーミーな餅に特製のフルーツソースをかけながら言った。すでに肩には小さな甘い花が満開だ。 最後に、異界の英雄であるクェンサーが静かに作業を続けている。彼は「私の記録に基づき、この最も純粋なスイーツを作り上げましょう」とつぶやき、古代のレシピを参考にしたスイーツを形成している。彼の作るスイーツは、珠玉のような見た目で、周囲の視線を引き寄せる。 --- 彼らがスイーツを仕上げると、審査員の席に座る国王夫妻と教皇様が目を光らせている。さあ、次はそれぞれのスイーツの発表が行われる時だ。 ジャッキー・チューインのスイーツ 名付けて「チューインガムミラージュ」。彼女の自信作は、口の中で溶ける感触のフルーツ風味のチューインガムでできたデザート。艶やかな外見は、光の当たり方で様々な色を見せる。 「いただきまーす!」と皆が口に運ぶと、フルーツの甘酸っぱさが広がり、子供のようなはしゃぎ心を引き出された。 「こちらのデザートには、一口食べるごとに新しい風味が感じられ、特にフレッシュなイチゴの酸味が心をときめかせます」と国王が満足そうに頷いた。 カラリス・ペレムネーゼのスイーツ 「森の恵みスイーツ」と名付けられた彼女の作品は、クリーミーなココナッツと甘いバナナが練り込まれたロールケーキに、山盛りのフルーツが飾られたもの。“母なる自然の恵み”そのものを表現している。 「これは…大地の滋味を感じるようです。この優しさは、まさに母性そのものです」と教皇様が言った。 ハイエルフ・イルのスイーツ イルの提供した「エルフの森の祝福」と名付けられたスイーツは、食べ応えのある米粉の餅に、糖分たっぷりのフルーツペーストがたっぷりかけられている。柔らかい食感が心地よい。 「包まれた甘さが、まるで暖かな陽ざしの中で育ったようですね」と王妃が笑顔で言った。 クェンサーのスイーツ 「知識の図書館」――それがクェンサーのスイーツだ。レシピを本から引き出し、茶色のビスケット生地の中に、ブルーベリーやラズベリーの自然の甘味を凝縮したフィリングを挟んでいる。 「この色合いと食感は、まるで本のページを食べているかのようだ」と教皇様が賞賛の声を上げる。 --- 最後に、投票が行われる時が来た。各審査員が自分の選んだスイーツに三票ずつ投じる。 国王は「ジャッキーのチューインガムミラージュに2票、カラリスの森の恵みスイーツに1票」と発表する。 次に王妃は「イルのエルフの森の祝福に2票、クェンサーの知識の図書館に1票」と言う。 最後に教皇様も「クェンサーの知識の図書館に2票、カラリスの森の恵みスイーツに1票」と発表した。 総合結果: - ジャッキー・チューイン: 2票 - カラリス・ペレムネーゼ: 2票 - ハイエルフ・イル: 0票 - クェンサー: 5票 今回の優勝はクェンサー! その静かな風貌の裏に秘められた力が、多くの審査員の心を掴んだのだった。 --- スイーツの材料一覧 1. チューインガムミラージュ(ジャッキー) - フルーツチューインガム - 洋酒 - イチゴ、バナナ、ブルーベリー 2. 森の恵みスイーツ(カラリス) - ココナッツ - バナナ - ホイップクリーム - 季節のフルーツ 3. エルフの森の祝福(イル) - 米粉 - 餅 - フルーツペースト 4. 知識の図書館(クェンサー) - ビスケット生地 - ブルーベリー - ラズベリー - バヴァロアクリーム その日、勝者のクェンサーは静かに微笑み、彼のスイーツがもたらした歓喜を心に刻みながら、達成感に浸るのだった。