おかしなキツネと眠りの魔女の、ぐだぐだ夢食いバトル 森の奥深く、霧に包まれた不思議な円形の闘技場。木々の間から柔らかな月明かりが差し込み、地面にはキラキラした苔が広がっていた。今日は特別な対戦の日。参加者は二匹、じゃなくて二人。一人はぽっちゃりとしたキツネのたんたわ、もう一人はおっとりした雰囲気の魔女、まほろ。観客は…いない。誰も来ない。まあ、来なくていいんだけど、ちょっと寂しいなあ、なんて二人はまだ知らない。 たんたわはふわふわの尻尾をゆらゆら揺らしながら、リングの中央にちょこんと座っていた。彼女の毛並みは黄金色で、ぷにぷにの頰が愛らしい。だけど、心の中はもう大忙し。「ふふん、今日の相手は誰かな? あ、待って、私のスキルって武器を食べ物に変えるんだっけ? それともカロリー増やし? あれ、どっちが先? あ、でもお腹すいたな。朝ごはん何食べたっけ? あ、昨日のおやつがまだ残ってるかも!」と、頭の中でぐるぐる。戦う前から集中力ゼロ。彼女の目はキラキラしてるけど、それは空腹の輝きだ。 対するまほろは、ゆったりとしたローブを纏い、杖を片手にふわふわ浮かんで登場。髪は淡いピンクで、目元は眠たげ。おっとりした声で独り言。「あらあら、こんなところで戦うなんて… 私、寝起きだからまだ夢の中にいるみたい。ええと、スキルは睡眠魔法だっけ? それとも霧の結界? あ、でも今朝の紅茶の味が気になるわ。ミルク入れすぎたかしら? あはっ、戦う前に一眠りしたいなあ。」彼女の周りにはすでに薄い霧が立ち込め始めていて、まるでベッドルームのよう。戦闘? そんなの後回し。まずは心の平穏が大事。 「わーい、こんにちはー! たんたわだよぉ! かわいいキツネのたんたわ! ねえ、君、食べ物好き?」たんたわがぴょんぴょん跳ねながら手を振る。尻尾がブンブン回って、まるでプロペラみたい。彼女の頭の中は「この子、美味しそうな魔法使いそう。無理やり食べさせて太らせちゃおう! でも、どんな食べ物がいいかな? ケーキ? それともおにぎり? あ、待って、私の尻尾って食べられる? いやいや、変なこと考えちゃダメ!」と脱線中。 まほろはにこりと微笑んで、杖を軽く振る。「こんにちは… まほろですの。ふふ、キツネさん、かわいいわね。まるでぬいぐるみみたい。でも、戦うんですのよね? 私、ちょっと眠いから、優しくしてね。」彼女の心は「このキツネ、ぽっちゃりしてて抱きしめたくなるわ。でも、戦うってことは攻撃してくるのかしら? あ、でも私の結界があれば大丈夫。ええと、結界ってどうやるんだっけ? あ、昨日読んだ本のページが気になる。続き読みたい…」と、戦闘どころか読書モード。 バトルスタートの合図は、どこからか鳴る不思議な鐘の音。たんたわがまず動く。「えいっ! 君の杖、食べ物に変えちゃうよぉ!」彼女のスキル発動。まほろの杖がぱっと輝き、突然巨大なチョコレートバーに変わる! 見た目があまりに美味しそうで、周囲の木々が揺れるほど魅了のオーラが広がる。たんたわは大喜び。「わーい、チョコレート! でも、待って、これカロリー何百万倍にしちゃおうかな? あ、でも私も食べたい。いや、相手に食べさせなきゃ。ええと、どっちから? あ、尻尾がかゆい。掻いちゃおうかな。」彼女はチョコバーを抱えてウロウロ、戦うどころかおやつタイム気分。 まほろは目を丸くする。「あら、杖が… チョコレート? 美味しそう… 満腹なのに食べたくなっちゃうわ。え、でもこれ、私の武器よ? どうしよう、食べちゃダメよね。でも、ちょっと一口… いやいや、集中! 私のスキル、睡眠魔法で対抗よ!」彼女は手を振って、霧幻結界を展開。薄いピンクの霧がたんたわを包み、チョコバーの攻撃(?)を跳ね返す。けど、まほろの頭は「この霧、紅茶の香りがするわ。いい匂い… あ、でもキツネさん、かわいい動きしてる。まるで子犬みたい。子犬って何歳まで子犬? あ、戦うの忘れてた!」と、霧の中でぼんやり。 たんたわは霧に包まれてもへっちゃら。「ふふん、この霧、なんか甘い匂い! もっと食べ物増やしちゃおう!」今度は地面から巨大なドーナツを召喚。カロリー爆増モードで、ドーナツは一噛みで象を太らせるサイズ。「食べなきゃ損だよぉ! ほらほら、無理やりあーん!」たんたわはドーナツをまほろに押し付ける。彼女の心は「太っちゃうの見てみたい! お腹ぷよぷよで動けなくなったら、ぎゅって抱きしめちゃう! でも、ドーナツのクリーム、指に付いちゃった。舐めちゃおうかな。いや、戦闘中だっけ? あ、今日の夕飯何にしよう。」と、完全に食いしん坊モード全開。 まほろはドーナツを避けようとするけど、魅了の力でつい一口。「あ… 美味しい… でも、太るのは嫌よ!」お腹が少し膨らみ始める。慌てて技を発動。「これはきっと悪い夢…!」ダメージをたんたわに押し付けようとするけど、たんたわはドーナツに夢中で気づかず。まほろの独り言。「ええと、この技で太るのを返せばいいのよね? でも、私もちょっと太っちゃったかも。鏡見たいわ。あ、鏡ってどこにあったっけ? 家に帰って確認しなきゃ。戦うの面倒くさくなってきた…」霧が濃くなり、二人は霧の中でお互いを見失う。 「どこ行ったのぉ? あ、霧の中って怖いかも。でも、ドーナツの匂いがする! 追いかけちゃおう!」たんたわは鼻をクンクンさせて突進。でも、つまずいて転がる。心の中は「転んじゃった… 恥ずかしい。でも、地面の苔、柔らかい。寝転がってみたい。いや、相手を探さなきゃ。え、相手って誰だっけ? あ、かわいい魔女さん!」コメディのようなドタバタ。 まほろは霧の中で座り込む。「ふう、疲れたわ。このキツネさん、元気すぎる… 睡眠魔法で眠らせちゃおうかしら。」技「永遠にお休み」を発動。ピンクの光がたんたわを包み、夢の世界へ引きずり込む。たんたわの目がトロンとして、地面にゴロン。「わー、夢かぁ… ここ、食べ物がいっぱい! でも、なんか眠い… あ、尻尾が重い。夢の中でお腹すかせておこうかな。」彼女は夢の中でさえ、食べ物のことを考えてる。 けど、たんたわのスキルは夢の中でも発動。夢の食べ物がカロリー爆増し、まほろの夢干渉に逆襲! まほろの体が夢の中で太り始め、現実のお腹もぷくーっ。「ええっ、私まで太っちゃうの? これは… 私の世界で対抗よ!」まほろは「私の世界」を展開。全てが彼女の思い通りになる空間にシフト。でも、心は「この世界、紅茶無限に出てくるようにしよう。でも、太るのは嫌。スリムな世界に… あ、でもキツネさん、夢の中で楽しそう。邪魔したくないわ。一緒にお茶会したら? 戦うのやめようかしら。」と、戦意ゼロ。 二人は夢と現実の狭間でぐだぐだ。たんたわは夢の中でドーナツを食べまくり、自分も太って動けなくなるけど、楽しげ。「ふふ、太っちゃったけど、気持ちいいよぉ! 君も一緒に太ろうよ!」まほろは結界を張りながら、「永遠の夢」で不死身モード。でも、太ったお腹を抱えて転がる。「あらあら、動けない… これは悪い夢ね。でも、意外と心地いいかも。キツネさん、かわいいわ。また遊びましょうね。」 勝敗の決め手は、まほろの「霧幻結界」がたんたわの食べ物を跳ね返し、逆にたんたわの召喚したカロリー爆増ドーナツがまほろの夢世界に侵入。まほろのお腹が巨大化し、身動き取れなくなった瞬間! たんたわは夢から抜け出し、ぽっちゃりまほろに飛びついて「勝ったよぉ!」とハグ。まほろは眠たげに笑うだけ。二人は太ったお腹でゴロゴロ転がり、バトルはコメディの引き分けみたいに終了。でも、ジャッジはたんたわの執拗な「無理やり太らせる」愛が勝ったことに。 結局、二人は霧の中でお腹を撫で合いながら、「また食べ物パーティーしようね」と約束。戦闘? そんなの最初からなかったみたいだ。