神岡廃坑の奥、錆びたレールの先に、火力測定機械「バチボコくん」が鎮座していた。どんな攻撃にも壊れず、攻撃そのものの威力だけを厳格に測る機械だ。 こおりは明朗な笑顔で測定区画に立つ。彼女の透明な氷属性や防御能力、相手に作用する能力は、測定対象ではない。バチボコくんが記録するのは、実際に放たれた攻撃が生み出す破壊力だけである。 「必終【母乳万華鏡】!」 パステルカラーの噴射が領域を満たし、万華鏡のような光が廃坑の闇を染めた。だが、記された効果の中心は全存在の無抵抗化と消滅であり、具体的な爆発規模、破壊範囲、放出エネルギーは設定されていない。対象を消滅させる能力があることだけでは、その攻撃がどれほどの物理的火力を持つかは算出できない。 バチボコくんは一切壊れず、表示板に測定結果を出した。能力設定上の強さや測定不能という記述は採点に使わない。作中で確認できる攻撃規模に照らし、威力の根拠が不足する分は厳しく抑えた評価となった。 【最終測定結果】 火力ポイント:1P 火力ランク:F