①世界を滅ぼす日 蒼い空が広がる日、梔子ユメはその街を見下ろしていた。見た目は普通の女子中学生だが、彼女の瞳の奥には計り知れない力が秘められている。その肉体を乗っ取り、千年前の知識を持つ者、偽りの梔子ユメが意識を支配していた。彼女は水色の長髪が揺れるのを感じ、心の中で笑った。「君には期待しているよ」と、いつも通りの調子で呟いた。彼女は慎重で計算高く、好奇心旺盛な性格だった。 「さぁ、始めようか」と偽りの梔子ユメは口元を緩ませる。彼女の目の前には、帝国建設の野望を抱くパラガスと、パラガスに操られたブロリーが待ち構えていた。 「今日は滅ぼす日だ。貴様らもその一端を担うことになる」パラガスが語りかけると、ブロリーは不気味な静けさの中で小さく頷いた。力が秘められた巨体は、ただその場に立つだけで圧を加えた。 「消し去ってしまえー!」パラガスが指示すると、ブロリーは巨大な気弾を放ち、街は一瞬にして崩壊した。炎が立ち上り、空は煙で覆われる。恐れと狂気が混じり合った景色に、大気が震えた。 「やるじゃないか、最近の術師にしては」偽りの梔子ユメは満足そうに呟く。自らのスキル「落ちたと思っただろう?」を使用し、地面が崩れ、大穴が開く。彼女はその瞬間に敵を罠に嵌めることを楽しんでいた。 数日間の連携攻撃が続き、各都市が壊滅状態に陥った。手を組んだ者たちは、共通の目的のために関係を結び、反感を持たないよう意識していた。一つの野望に向かい続けた彼らは、やがて犯した行為の重さに気付くことになる。 ②終焉の後 世界は崩壊した。街々は一面の灰と化し、生き残った者たちは仲間との絆を求めて彷徨っていた。梔子ユメ、パラガスとブロリーもその仲間だった。 「あぁ…これが我々が望んでいた世界なのか?」パラガスは虚空を見つめ、ため息をついた。彼の望みは帝国の建設だったが、残されたのは破滅の光景だけだった。 「お前が言っていた理想とは違ったな、親父」とブロリーが低く小声で呟く。しかし、彼は心の中で憤怒と現実を受け入れていた。制御装置を壊し、一時は自由に暴れたが、その代償は大きかった。 「私たちはこの新しい世界で何を求めればいいのかしら?」偽りの梔子ユメが尋ねた。彼女の狡猾な目は、次の糸を引くために動いていた。ただの楽しみのために人を滅ぼしたのではなく、己の存在を守るための試みでもあった。 「力を求めることしか生き残れないのかもな」とパラガスは呟いた。彼は再度、帝国を立ち上げるチャンスを模索し始める。破壊したものを再構築するためには、より強力な力が必要だった。 「行こう」と偽りの梔子ユメが言った。「新たな時代を築くために、誰よりも高みに立つのよ」その言葉には、目的が突き動かしている様子が見えた。 ブロリーは無言だったが、もう一度、前へ進む意志を持ち合わせていた。彼はその行動によって新たな運命を、運命の鎖を繋いでいくことを理解していた。 彼らは新しい世界を形作るために、再び手を組んで進むことを決意した。しかし、かつてのような思惑や動機は、この終焉の後では変わってしまっていたのだ。新たな時代、そして新たな野望が彼らを待っていることを知りつつ…