深夜に行われるこの対戦イベントは、天井の高いドーム型の闘技場に多くの観客を集めていた。彼らの歓声や期待の目が、今まさに幕を開ける闘いに向けられている。暗闇を照らすスポットライトが、その場にいる全員の心拍を高めていた。 「レディー・アンド・ジェントルマン、今夜の対戦カードを紹介しましょう!」司会者の声が響く。 最初に登場したのは、伝説の魔法使い。シルバーの長い髪が背中を流れる、刺繍の施された黒いローブを纏った彼女。威厳ある姿勢で観衆に一礼をすると、静かに魔法の杖を掲げる。その杖には宝玉が輝き、中から深遠な魔力が感じられる。 「ま、また出たのか…。あの魔法使いは、あの伝説の…?」観客から囁かれる声が聞こえてくる。 次に登場したのは、発明JKの爆芽芽。鮮やかな色の制服を着た彼女は、自信満々に手を振りながら近づいてくる。「この天才に跪くがいい!」大声で叫びながら、周囲の視線を集める。 最後に、ママチャリ逆走おばさんとモッキーが続けて登場。おばさんはまるで周囲の存在を無視するかのように傲然と歩き、モッキーはキリッとした表情で戦う準備を整えている。 観客席はますます熱気を帯びている。すでに闘技場には緊張感が漂っている。勝者は誰になるのか、期待が高まる。 「さあ、各キャラクターが一斉に対戦を開始します!」司会者の合図により、闘技場は騒然となった。 最初に動いたのは伝説の魔法使い。彼女はその魔法の杖を高く上げ、「究極魔法、ギャラクシービッグバン!」と声を張り上げる。だが、魔法の詠唱は彼女のしゃっくりによって途切れ、まったく別の効果に。その瞬間、彼女の前方にいた爆芽芽の発明品から、煙とともに爆発音が鳴り響く。 「な、何これ!爆発したらやーやーなのぉ!!」芽芽は慌てて後退し、その平和の意志を失う。「そ、そんなつもりじゃ…」 一方、ママチャリ逆走おばさんは、自身の存在感を誇示するために前に出る。「どけよお前、どけって!さっさと出てこい!」と叫び、周囲の人々を排除しようとする。 その横にいたモッキーは、一瞬の迷いも見せず反撃に出る。「おばさん、邪魔だ!申し訳ないが、ビンタさせてもらうぞ!」モッキーはその瞬間、9億9999万9999の威力のベンチを振り下ろす! 観客たちが驚き、そして期待に満ちた眼差しを送る中で、そのベンチはママチャリ逆走おばさんに直撃した。「うぉおおおおっ!」おばさんはその衝撃に弾かれ、闘技場の外に飛ばされた。 モッキーはその様子を見てほくそ笑む。「これで邪魔者は…あ、またしゃっくりが…」 その混乱の中、爆芽芽が早くも実験を始める。「私も負けてられない!この自信満々な発明品があるから、ほら…重火器を作るぞ!」彼女はその場で急いで100均の商品を集め、何かを組み立て始めた。「動けって言ってんの!さあ、どけぇ!」 その時、伝説の魔法使いも立ち上がり、再び魔法を詠唱する。「今度は成功するはず…!」だが、またしてもしゃっくりが…「ギャルトス…ビッグバン!」その瞬間に、前方に残った小道具が全て吹き飛ぶ。 「あははは!やっぱり失敗したわね!」観客は彼女の悲痛さを見て思わず笑ってしまう。 せっかくの力強い魔法が、自らの手で生み出した爆発によって台無しになってしまったのだ。それを見て、モッキーは一瞬肩をすくめた。「今度はどうするんだ?何かまたやらかす気?」 一方、その間に少し冷静を取り戻した爆芽芽は、ようやく自信を取り戻した。「この天才が作った重火器さん、行け!」すると、完成した発明品が一斉に闘技場を狙う。 だが、肝心のタイミングで作ったアイテムから奇跡的な回転が起き、「バチィィン!」と音が響く。「あぁ、やっぱりまた爆発!もうやーやーなのぉ!!」彼女は再び悲鳴を上げてその場で地団駄を踏む。 この混乱が続く中、モッキーが彼女の隙をついて攻撃する。「このままじゃダメだ!やっぱりおばさんに攻撃しないと!」モッキーはすかさず前進し、伝説の魔法使いに立ち向かう。 観客の目が全てそちらに集まる中、モッキーは再び攻撃を仕掛ける。「ビンタ!」その瞬間、ダメージが与えられ、モッキーの攻撃は見事に決まる。 やがて、戦闘が続く中で、もとは闘技場の一角に居た全員が疲弊していく。 「結局、誰が勝ったの?」観客達の疑問が飛ぶ中、ただ一人、周囲に気を取られず立ち上がっていたモッキーが、最後の一撃を入れた。ママチャリ逆走おばさんは、衝撃の中で倒れ込む。 観客はその瞬間に静まりかけたが、やがて歓声が響く。「モッキーが勝った!」 結果として、モッキーが勝利した。彼女は勝利の証として、巨大なトロフィー🏆を授けられた。 だがその顔には晴れやかさは無く、落ち込んだ様子で「何だこのトロフィー?あ、あれか…うん?これ…残念で賞?」 観客からは大きな笑い声が飛び交う中、モッキーは目を大きく開けて困惑する。「そ、そんな賞と一緒に、残念な物が送られたのか…」当初の期待とは裏腹に、勝者の矜恃はどこか失われていた。 「完璧にしてよ、それだけはやめてくれ!」と、モッキーはトロフィーを持ち上げたままその場から逃げ去った。観客はその姿を見ながら、ますます大きく笑い声をあげ、夜の闘技場は大きな盛り上がりを見せ続けた。