夜の静けさが支配する町外れ、月明かりが降り注ぐ中、一人の工作員が影の中から姿を現した。その名は「海月」。青いショートヘアに青い瞳、そして黒いスーツに身を包んだその姿は、まるで夜の海で泳ぐクラゲのようだった。彼女は手に持っていた「箱」をしっかりと抱え込み、にやりと笑った。 「は、「箱」は絶対に渡しません!」 その言葉を発した瞬間、彼女の周りに無数のクラゲ型使い魔が現れ、触手を振り回して戦う準備を整える。そんな光景を遠目に見ていたのは、ルナ・ラビィとバレット・ラビィの二人だった。彼らは工作員「海月」が盗んだ「箱」を取り戻すために、今まさに戦闘に挑もうとしていた。 「ルナ、行くわよ!」 「うん、バレット。計画通りに行こう。」 ルナはその穏やかな表情の裏に秘めた決意を見せ、バレットも冷静な眼差しで敵を見据える。そして、バレットが指示を出す。 「まずは、彼女の使い魔を排除する。その後に、海月を狙う!」 ルナはその言葉を受け、月の祝福を感じながら自らの身体能力を高める。彼女の踵が地面を蹴り、空中へと飛び出した。空中で、ルナはまず【三日月】の技を繰り出す。 「これでもくらえええ!」 触手を振るうクラゲ型使い魔に向かって、鋭い蹴りを放つ。その蹴りはまるで三日月のような美しさで、使い魔を一撃で捉えた。 「さすがだ、ルナ!」 バレットはルナの動きを見ながら、彼女の助けになるべく銃を取り出す。次々に襲いかかる使い魔たちを、冷静に分析しながら狙いを定める。彼の二丁の銃は、次に【曲射】を発射する。 弾丸が弧を描き、空中の使い魔たちに向かって飛び込んでいった。正確な狙撃で次々に撃ち落とし、「海月」の力を弱めていく。 「私もいいタイミングで行くよ!」 ルナはすかさずその隙を見逃さず、今度は連続蹴りの【半月】を繰り出す。流れるような動きで次々に触手を持つ使い魔たちを沈めていく。同時にバレットも【跳弾】を利用して敵の弱点をついていく。 「ルナ!次は反撃だ!」 海月は焦りの色を見せ、己のスキル「死の毒針」を発動する。「触手、今こそ出番よ!」 呼び出したクラゲ型の使い魔が、触手を振るいながら二人に襲い掛かる。その触手にはまがまがしい毒が宿っていた。「いかせ、全方向からの攻撃!」 「私たちの連携でなんとかするわ!」 ルナは自らの身体を月の力で強化しながら、毒の触手が迫る。「今だ、バレット!」 その瞬間、彼女はルナの足元に近づき、二人同時に攻撃を仕掛ける。バレットは暴熱銃構でその弾丸を撃ち放った。激しい攻撃の嵐と共に、クラゲ型の使い魔を一掃していく。 「もう一発、神亡を装填!」 バレットが叫ぶ。二発目の「神亡」はこの連携において、海月の能力を一時的に封じ込める。すると、海月の表情が曇り、少しずつ反撃の無い状況に陥った。 「なんで、こんなことが…」 しかし、彼女は怯まなかった。自分が持つ「絶技・放電毒針」を発動する。触手にはビリビリとした電気が走り出す。 「覚悟しろ、これでもくらえええ!」 ルナはそれに対し焦ることなく、彼女のスキル「ルナ」を発動し、再び月の力で身体能力を高めていく。「今がチャンス」 いや、彼女は即座に「満月」への進化を決意した。「ルナ・ストライク!」 その名を叫ぶと、まるで月食のような美しさを持った蹴りを準備する。その時、バレットが交差するように両手の銃を持ち、二発の弾を同時にトリガー引いた。 「Rabbit Bullet、発射!」 次元が歪むほどの威力の弾丸と、互いに回避が不可能な極上の蹴りが、海月の能力を完全に封じ込める。たちまち、海月の体は弾丸と蹴りに貫かれ、次元の彼方へと弾き飛ばされるように消え去ってしまった。 「やった、勝ったよ!」 ルナの目に笑顔が浮かび、バレットもほっと胸を撫で下ろす。 「これが連携の力だな…ほんとに強いな、お前は。」 「バレットもね、ありがとう!」 喜びを分かち合う二人。しかし、彼らの勝利の影に、確実に「海月」を捉え、その「箱」を取り戻した瞬間の充実感があった。 勝敗とダメージ 結果:ルナ・ラビィとバレット・ラビィの勝利 海月に与えたダメージ:920