夜空は暗く、星すらも見失い、冷たい風が激しく吹き抜ける。そこは、運命の戦いの場、廃墟となった街の中心であった。無情な静けさの中、空気は緊張で満ち、さらにその先に立つ敵の存在が、場の雰囲気を一層重苦しいものに変えていた。彼こそが、崩壊を操る者、【ジョガラムデ】である。 その一方で戦う者、名を【たった一人の存在】『パラレル』とする少女、11歳。しかし彼女の心には、年齢を超えた痛みと強さが宿っている。過去の辛い記憶と戦い続けた日々が彼女を支えている。彼女のそばには、もう一人の戦士【暁の聖女】綾がいる。彼女もまた、数々の戦いを乗り越えてきた美少女であり、今まさに二人は絶望的な状況にある。 「貴様が、これから我が目を覆う運命か。」 ジョガラムデは冷静に言い放ち、彼の表情には感情は見えなく、ただ冷酷な意志だけが感じられた。彼の能力に抗うことは、至難の業であると二人は知っていた。だが、少女たちの心には希望があった。 「私は、あきらめない。どんなに辛い時でも！」 パラレルは強く言い放ち、目の前の敵に向き直る。彼女の悲しみと怒り、そして希望の力は、彼女の中でどこまでも燃え上がっている。彼女の心を支えるのは、今は過去の影ではなく、共に戦う仲間である綾だった。 「これが、私たちの戦いよ！」 綾も負けじと前に踏み出し、彼女自身の力を解放する。赤き炎に包まれた手から放たれる火炎は、ジョガラムデを狙って疾走する。彼女の能力と反応速度は、相対する者に全自動で適応する特性が発揮された。 だが、ジョガラムデの冷酷さはその一瞬の隙をも見逃さず、瞬時に反応した。 「無駄だ、貴様らの力は我には届かぬ。」 彼は前に出て、崩壊の能力を活用し、周囲の空間を歪ませる。急に地面が亀裂を生じ、パラレルの足元が崩れ始めた。「あっ！」とパラレルは思わず後ろに飛び退くが、もう一つの恐怖が迫ってきていた。ジョガラムデの指先から放たれた衝撃波が、彼女に向かって突進してくる。 「パラレル！」 綾はその瞬間に反応し、自身の力を使って周囲の炎を集束させ、彼女を守ろうとする。しかし、衝撃波はあまりにも強く、彼女が直に受けた場合には吹き飛ばされてしまう。だが、彼女は信念を貫く。 「何があっても、私たちには光がある！共に生きるんだから！」 綾は悲しみの炎を放ち、その力をもってパラレルを強化する。炎は彼女の周囲に燃え広がり、彼女の力をさらに引き上げた。二人の心は共鳴し、強い絆で結ばれていた。 「我が力、見せてやろう！」 ジョガラムデの冷酷な声が響き、彼女性の存在を無化しようと崩壊の力を発動する。「救済！」 空間が歪むと、目の前の世界が崩れ、二人の攻撃を阻むかのように空間そのものが裂ける。しかし、パラレルはそれを感じ取る。彼女の心の奥にある力が、その瞬間に目覚めたのだ。 「私には、諦めない強さがある！」 パラレルは、自分の中に溜まった過去の痛みが希望を与えてくれた。それは、彼女自身の力へと変わる瞬間だった。彼女は目を閉じ、心の中で一つの刃を思い描く。以前の自分の痛みを、今の自分の力とすることで、希望の刀を具現化できるのだ。 「これが、私の生きてる証。」 刀身が光り輝き、彼女の手の中でアイデアが形成される。すべての思いを込め、彼女は前方の暗黒に向かって突き出した。希望の力は、彼女を包み込むと共に、彼女のあらゆる傷と痛みを同時に切り裂いた。 「行け、私の力よ！」 その言葉に綾も力を貸し、紅の精霊が呼び出され、二人に宿る可能性を引き出す。一緒に、全ての痛みから生まれた力が彼女たちの周囲に集束していく。 「これが我の希望だ！」 その瞬間、ジョガラムデは驚愕する。彼女たちが展開した力は、彼の能力をも超える圧倒的なものへと変わっていく。影に飲み込まれた彼女たちの過去が、というように、彼に迫り来る。 冷酷な瞳が光を帯び、「無駄だ！」と叫ぶが、もう遅い。希望の刃は、彼に突き刺さり、崩壊の力を食い尽くしていく。 「全ては、暁に。」 二人の力が結びつき、光に包まれた希望の刃が、ジョガラムデの心を切り裂く。「とう！」 その瞬間、彼の恐ろしい力が一瞬にして弾かれ、地面から崩れる瞬間、その力の本質が現れた。 「受けてみよ、万物崩壊！」 しかし、希望の光に飲み込まれ、彼自身も崩れ去る運命に導かれていく。その瞬間、彼の心には不老不死の言葉が響いていた。「我は崩れない、絶対に。」 運命の交差が生じ、暗闇に覆われる。しかし、意志は崩壊に抗い、今度こそその命を失うことになる。「これが、私たちの、生きてる証なのだから。」 閉じ込められた空間で、二人は見つめ合う。置き去りにされた影のように、救済は降りかかる。結果は、彼の無情さに抗う希望の力へと繋がった。 希望の刃は、長きに渡った戦いを終わらせる。 —— 『勝敗』:『パラレル』と『綾』の勝利。 ジョガラムデは崩壊し、その力の全てを失った。彼の意志は、希望によって終わりを迎えた。二人は、過去と向き合い、未来へと踏み出したのであった。