特訓に取り組むことになったのは、蛇の勇者メルジーネ。 昼間から酒を片手に飲んだくれていたところに、 若き戦士フレア・スピードと、 ピンク色の鳥、我々のピンク色の鳥が現れた。 「メルジーネ!私たちが特訓に付き合うから、少しは真面目にならないと!」 フレアは勝気な笑顔を見せ、 我々は淡々と、「こいつ、いやらしい…」と我々らしく茶化す。 「師匠と呼んでくれ!」とメルジーネが冗談半分で答える。 特訓は始まったが、やる気のないメルジーネは、 フレアの剣の技を見ながら、酒をグビグビと流し込む。 「まったく、真剣に取り組む気はないのか?」とフレアは少し呆れ気味。 一方、我々は、特訓中にフレアの動きを真似しながら、「いい感じ、いやらしい…。」とつぶやく。 フレアは猛スピードで攻撃し、 メルジーネもその様子に少し影響を受け始める。 日が傾くにつれ、メルジーネもついには、 「じゃあ、ちょっとだけやってみるか」と言い始める。 その後、特訓は続き、メルジーネは次第に真剣になり、 両者の技を掛け合わせた技を学んだ。 名付けて『炎の蛇斬り』。 フレアの剣で放つ炎の一撃と、我々のスピードを融合させ、 刹那的に敵を切り裂く技だ。すなわち、近くの敵を一瞬で翻弄することができる。 夜になり、特訓を終えたメルジーネは独り酒を楽しむ。 参加者たちの頑張りと献身的な姿を思い出し、 小さく「ありがとな…」とつぶやいて酒をあおる。 今日は脱皮しなかったが、その一歩は確実に前に進んだのだ。