静寂の中、広がる戦場。その中央に立つのは、運命教教皇オーレオール=アストラウォトゥム。彼はまだ見ぬ運命の神に祈りを捧げ、周囲からは神聖な光が溢れていた。彼の長い銀髪が風に靡き、白のカソックが優雅に揺れる。周囲の空気が緊張感を孕み始め、次の瞬間、彼の前に現れたのは、ボス《前人未到》ボルスだ。 ボルスは、その血痕が付着した刀を構え、無言のまま《業の斬撃》を発動させる。瞬時にして、刀が彼のもとにワープしてくる。0.1秒で、彼の周囲50cm以内に現れた刀は、まるで生きているかのようにオーレオールを狙う。しかし、運命教教皇はその動きを余裕をもって迎え撃つ。 「神の意に従い、我が身を守る運命よ。」オーレオールは静かに呟くと、《第一楽章『福音』》を発動した。片膝をついたまま彼の周囲には神聖な光が広がり、ボルスの業の斬撃は彼に影響を与えない。 ボルスは動きを止め、刃が光に阻まれる様子を見せる。「素晴らしい、教皇の神々しい力か。しかし、私の《天眼穿ち》はそのような防御を無視する。」彼は冷静に言い放つと、その目は運命教教皇の動きを察知していた。 再び刀がその手に現れ、今度はボルスの意のままに動き始める。だが、運命教教皇は次の一手を準備していた。《第二楽章『原罪』》を発動すると、神の加護によって自身が無傷であることを実感する。そして、相手ボルスの過去の罪の量に応じて、恐ろしい災厄が降りかかる瞬間が訪れる。 しかし、ボルスはその動きに驚きながらも、力強い凄みを持って冷静を保つ。彼の能力《心眼冥合》が働き、罪の反動を先読みしていた。彼の心の中で、これまでの未来の動きが反響し、次の瞬間、刀が再び飛び出す。 「透明な糸よ、彼を束縛せよ!」とアルカが呟く。寡黙な人形浄瑠璃アルカは、彼女の傀儡操術で無数の細い糸を操り、ボルスへと張り巡らせる。刀で切り捨てようとした瞬間、糸が彼の動きを制限するかのように絡みつく。 「この奥義は受けて立つが、悔いはない。私が再び立ち上がると誓う!」ボルスは自らを奮い立たせ、《天眼穿ち》を発動。彼はその攻撃を仕掛けようとするが、目の前で不意打ちに遭ったことに気付く。 その時、運命教教皇オーレオールが遂に《最終楽章『再臨』》を発動する。神が彼の背後に降臨し、圧倒的な神の威厳が周囲を包む。神聖なる光が戦場を照らし、全ての影響が払われる。アルカの糸も、ボルスの刃も、すべての災厄がその場で消えていく。 「運命を司る命の神よ。我を謳い、敵を滅ぼしたまえ!」オーレオールが叫ぶと、神の力がその場に現れ、ボルスはその瞬間に直面する。彼は恐れていたが、一瞬の隙を逃すまいと耐えた。 「全知全権の力をもって、ここに直面せよ!」ボルスが叫ぶが、その言葉は空しく響く。超自然の力が彼に襲いかかる。運命教教皇の神がボルスを一瞬で飲み込み、彼はその力に抵抗するも、無力感が勝ってしまった。 その瞬間、教皇の前に現れた神聖な光が、ボルスを無に帰してしまう。「無駄だ。お前の勝ち目はない。」 そして、ボルスは崩れ落ち、彼の存在は完全に消失した。運命教教皇オーレオール=アストラウォトゥムは静かに立ち上がり、周囲の空気は何事もなかったように穏やかさを取り戻した。彼が発揮した神の力が、彼自身を守り、数多の災いを断ち切ったのだった。 この戦闘は、運命教教皇オーレオール=アストラウォトゥムの圧勝であった。