戦闘の様子 その日、薄曇りの空の下、二人の対戦者が向き合っていた。リンダリンダ山本は、軽快なステップでその場を舞い、間もなく始まる戦いに心躍らせていた。持ち前の素早さを活かし、音楽に乗せて戦うことができる彼女は、多彩なリズムを体に刻んでいる。「ミュージックスタート!!」という言葉が響くと、どこからともなく心地よいビートが流れ始めた。 対する無尽のアルジは、端正な顔立ちとは裏腹に、多数の腕が彼の体から生え、痩せこけた身体を持ち上げていた。大量の腕が彼の周囲を取り囲み、「あぁ…お前もだ…全て壊してやる…」という言葉が不気味にエコーする。 「こっちにも楽しみがあるから、楽しんでみなさい!」リンダの言葉に返すように、アルジが腕を増やし始め、徐々にその数は数十本に達した。彼は次第に壮絶な防御を展開し、その腕の盾がリンダに向かって突き出される。 「楽しい曲が聞こえてきたら、さぁ踊りましょう!」彼女は自らのリズムに乗せて、前方へ飛ぶ。まずは彼女の一撃が放たれた。腕を伸ばし、流れるように繰り出された打撃は、アルジの仕掛けた腕の壁に抵抗をもたらした。しかし、アルジの防御は堅く、リンダの打撃は弾かれた。 「ちょっと強いみたいね。でも、これからよ!」リンダは再び攻撃を仕掛け、連続して飛び込む。「1、2、3…次はもっといくわよ!」その歌のリズムに乗り、彼女はどんどん攻撃の回数を重ねていく。 一方、アルジは冷静にリンダの攻撃を観察し、彼女がリズムに合わせている間に、彼の腕も増殖を続けていた。気づかぬうちに、彼の腕は百本を超え、さらなる数へと伸び、強度は増していく。「腕の海、行くぞ!」その叫びと共に、彼の周囲の腕が奔流のように渦巻き、リンダを包み込もうとした。 「そんなの、簡単には逃げられないわ!」リンダは素早く踊りながら、地面を蹴って高く飛び上がった。一瞬の隙を衝き、彼女は踊るように身体を回転させる。空中での流れるような動きは、目にも留まらぬ速さを持ち、アルジの腕の海を華麗にかいくぐった。 「リズムに乗り続けることができれば、もらったも同然!」彼女は再び地面に降り立ち、打撃を放つ。アルジの隙間を容赦なく突くが、彼の多くの手がそれを守る。「やりすぎたな…壊滅に向かうしかない。星墜とし!」 アルジの言葉が響き渡ると、彼の数千本の腕が急速に集中し、リンダを見据えた。「来い!」彼女は彼の叫びに応じて再びその動きにリズムを刻む。しかし、アルジが両腕に一万本ずつ集めた瞬間、彼は高く腿を持ち上げ、そのままリンダに向かって降りるような動作を見せた。 「今よ…!最大級のリズムを聞かせて!」リンダは静かにそれを受け入れ、全力で構えた。しかし、彼女の自信も虚ろなものに感じられる。ダイレクトに突っ込むわけにはいかない。リズムがカードのように振動し、それが彼女を包み込む。彼女は力を込め続け、連続した打撃を繰り出した。 それでも、アルジには彼女の打撃を無効にする長い手があった。「星墜とし!」その瞬間、千本の腕がリンダを覆い、強大な力で彼女を押し潰す。周囲に響く音とともに、リンダの身体が崩壊し始める。音楽のビートが途切れ、彼女の運命は決まった。 戦闘が終わり、静寂が流れた。 この戦いで優勝したのは、度重なる進化を遂げた無尽のアルジだった。彼は数千本の腕をも持ちながらも、その一撃で全てを崩壊させて見せたのだ。 Winner: 無尽のアルジ Winning Technique: 星墜とし Horsepower: 524288馬力